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キャラクター名:祥鳳 ■よみがな しょうほう ■性別 女性 ■学年 その他 ■所持武器 流星改 ■ステータス 攻撃:7 防御:13 体力:8 精神:2 FS:0 ■FS名 首についてる爆弾の数 特殊能力名:やったぁーっ!やりましたっ!私っ、嬉しい!これからも頑張りますね! ■能力効果 効果:遠距離通常攻撃 範囲+対象:周囲1マス一人 時間:一瞬 制約なし 発動率:26% ■能力原理 MVPをとるような活躍をする。おおはしゃぎカワイイヤッター! キャラクター説明 俺の嫁。はしゃぎっぷりがとてもカワイイ。首に爆弾ついてそうとか言う不敬者は爆撃する。 初期位置:D4
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セッション部屋 pass-oiwasama この部屋での初セッションとなります! 予定日 4月30日は大破しました・5月7日、いよいよ抜錨 水曜日を利用して、1~2日で終了する短期のセッションとします。 公式エラッタはこちら!チェックのほうよろしくお願いします! https //ssl.fujimi-trpg-online.jp/img/download/kc/kancollerpg_eratta.txt 提督(GM):軍医 参加者一覧(現時点) 水泡さん PC 準鷹 小説家さん 響 kongo@12cm砲さんPC金剛 アナグマ PC龍田 通りすがり見学者さん 愛宕 @参加予定 希望の方へ 参加希望の方はその旨を、加えて参加予定の方は何時から開始可能かを コメントにて投稿お願いします! また↓ページにてキャラクターシートを作成して、このページにはっておいてくださると 非常にありがたいです。(使用艦娘名も明記してくださると) http //character-sheets.appspot.com/kancolle/ 準鷹キャラシート GM:bottle ログホラの天秤祭の方が終わったらセッション予定です 艦これ/bottle卓 GM:bottle 艦これ/潜水艦限定卓 ~おらっ!オリョクル行って来い!~ GM:狛犬 All I see卓(GM狛犬) GM:ken25 バツゲーム卓(GM ken25) GM 蒼羽 駆逐巡洋卓(GM 蒼羽) テストテスト。 -- (小説家) 2014-04-11 23 34 59 よし。 で、えー、水曜はバイトで帰宅が大体9時ちょい過ぎくらいになるので、そのあたりでお願いしたくおもいます -- (小説家) 2014-04-11 23 35 31 水曜日はごめんなさい、16、23と会社の懇親会があり参加不可能でした。申し訳ない。 普段は平日、だいたい20時ちょっとくらいまでにはIRCにいますのでー -- (水泡) 2014-04-11 23 41 04 IRCで参加表明させて貰いましたが此方でも再度表明をば宜しく願います、基本的に20時までにはIRCにいます。 -- (アナグマ) 2014-04-15 19 47 28 名前 コメント すべてのコメントを見る
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1 :管理人:2014/08/19(火) 09 40 02 ID ??? DMMのブラウザゲーム、艦隊これくしょん~艦これ~のエロパロスレです。 エロ妄想なりSSなりご自由にどうぞ。 シュチュやネタ妄想雑談しつつ、ゆるーく行きましょう。 SSは形式不問、長いのも短いのもエロいのもエロくないのもご自由に。 リョナ・強姦・死姦・スカトロ・ふたなり・性転換などの特殊嗜好を含む内容は注意書き必須 百合・女性提督ネタは百合スレで、こちらに投下の場合は注意書き推奨 【艦これ】 艦隊これくしょんで百合 ←検索したら出ます ■■禁止事項 批難中傷・荒らし SS作者以外による改変/改竄および他スレへの投下 投下のあからさまな妨害・その他スレの空気を悪くする言動 上記を行った場合は警告なしで削除とホスト規制します。 ※次スレは 980を踏んだ人が立ててください。 公式 http //www.dmm.com/netgame/feature/kancolle.html 艦これエロパロ避難所板 http //jbbs.shitaraba.net/otaku/16725/ 保管庫 http //www55.atwiki.jp/kancolle_ero/ 第二避難所 http //jbbs.shitaraba.net/otaku/16725/ 2 :管理人:2014/08/19(火) 09 41 41 ID ??? 過去スレ 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ13 (避難所2) http //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16725/1404804363/ 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ避難所1 ※実質12スレ目 http //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16725/1400634843/ 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ11 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1401464074/ 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ10 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1400427549/ 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ9 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1397482056/ 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ8 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1393339375/ 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ7 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1390624968 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ6 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1387773261/ 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ5 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1385645434/ 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ4 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1383747696/ 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ3 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1382371413/ 艦隊これくしょんでエロパロ2 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1380741105/ 艦隊これくしょんでエロパロ http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1375799214/ 3 :名無しの紳士提督:2014/08/19(火) 09 52 26 ID U0OQ9Ir6 1乙ー 何やっても無駄というのに飽きないねー犬も 4 :管理人:2014/08/19(火) 10 14 01 ID ??? 第二避難所のアドレス訂正 http //jbbs.shitaraba.net/otaku/16181/ 5 :名無しの紳士提督:2014/08/19(火) 11 06 44 ID .YVH2MoQ 新スレ乙です!! 6 :名無しの紳士提督:2014/08/19(火) 11 10 18 ID ND8bzgfI 凄い削除の列を見た。無駄な熱量使ってんなぁ。 あんだけきっちり管理削除されてたらスッキリも出来なきゃ、同意する人もおらんだろうに。 実に無駄な努力だなぁ。 7 :名無しの紳士提督:2014/08/19(火) 12 39 16 ID QgL31skA 仕事もなけりゃやることもないからね 無駄なことを学ばないから犬なんだよなぁ 8 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 38 40 ID zamWRWyc 新スレ稼動乙です! 前スレ 296前々スレ 807から投下していた祥鳳のベッドの下修羅場ものの完結章を書き終えましたので 今から投下します 礼によって修羅場とかそういう属性が苦手な方はスルーをお願いします 9 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 39 18 ID zamWRWyc 四章 1 季節は廻った。 結露に濡れた窓の外では、粒の小さな粉の雪が、密度も薄く舞っている。空調に暖められた寝室、その褥の上に服を脱ぎ去った二人、 獣のように睦み合っていた。 手元にシーツを握りしめている大鳳は、四つん這いに組み敷かれながら、恥辱の嬌声を肺の絞られるままに発していた。重ねた逢瀬 に躾けられた身体は、被虐の仕打ちにこそ悦楽を見出すようになっていた。乱暴に突き立てる彼のものを、爛熟した女陰が貪婪に咥え 込んでいる。 がたがたと震えていた肘が手折れると、彼はその華奢な手首を掴み、無理やりに体を起こさせた。より奥を、ただ乱雑に犯す。水音 と皮膚のぶつかり合う音が、大きく部屋に響き始めた。 「んぁ……深ぁ、ぃ」 涎を口の端に零しながら、大鳳は悦びの声を出す。焦点の合わない眼や、快楽にだらしなく崩れた表情。理性はとうに失われ、甘い 刺激を際限なく求めるだけになっていた。 一見、征服の行為に見えるそれであるが、精神的な部分においては寧ろ、追い詰められているのは提督だった。慰めの伽に手を出す という罪は、後より次第に害を成す蟲毒が如きものである。その実感と悔悟に最も侵蝕されるのは、まさしく行為の最中だった。 彼女との情交無しには、最早自身を律せない彼である。慰みが仮初であるからこそ、更新を怠れば疵は開く。 決して寵愛している訳ではない。だが歴然たる事実として、自身は大鳳を必要としているのだった。それを意識すると、むず痒く、 焦燥に駆られるような快楽が、どこか恋慕のわだかまりにも似ているように思えて、独り含羞の厭悪を覚えてしまう。 射精感に駆られ、腰の振る速度を速めると、彼女は一段と嬌声を大きくした。ドロドロに煮詰まった苛立ちと自責の念が、全て切羽詰 った感覚に塗り替えられてゆく。事の後には、それらの感情が何倍にもなってぶり返す事を承知しながら、彼は悦を享楽せずにはいられ なかったのだった。 背に手をあて、小さな体躯をシーツに押さえつけるようにしながら、自身の精を吐き出した。瞬間、彼女の中はまるで搾り取ろうと するかのように蠕動し、肉槍の硬度がある程度失われても尚、扱きは止まらない。背筋の凍ったように思われる快楽、痛みとも形容で きるような刺激に、危殆な感覚が沸いて出てきて、彼は慌てて自身のそれを引き抜いた。 薄ら寒い思いに、腰砕けになって頽れる彼女を見下ろした。回数の重ねるごと、大鳳の性戯はその熟度の高まること留まらず、一向 に限界も認められない。ただ慰めの道具として割り切っているのならば、それは喜ばしいことなのでもあろうが、胸底の怯懦を却ける ことができないくらいには、提督も仔細な感情を有しているのである。捕食されるような、篭絡されるような恐怖を感じ、しかし彼女へ の負い目からして、それも受け入れなければならないのだとも思えている。大鳳の望んでいることは分かっていた。だが、それを叶え るには未練たらしく、拒絶するには未だ惰弱な彼なのだ。 10 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 40 41 ID zamWRWyc 心を囚われていた提督の下、大鳳は仰向けになったかと思うと、息の整わないうちに彼の首に腕を回した。 「キス、ください」 気の向かい、一旦の制止を呼びかけるよりも、舌の舐られるほうが早かった。上体を起こそうとしても、巻きつけられた腕は固く絞 られ、提督はただ彼女の舌を受け入れざるを得なくなる。無遠慮に口腔内を侵す彼女の動きは、先ほどまでの彼の思考を知ってか、ま るで口全体を食むかのようなものだった。落ちてくる唾液は残さずに啜り、大きく開いた唇は口全体を覆い、そして舌がところ構わず 舐めあげた。 「提督、愛してるって言って?」 キスの合間、彼女は蕩けた声音にそう言った。行為の終わった後には必ず口にされるこの言葉だが、最近は提督も憫殺するのには労 をとっている。流され従ってしまえば、胸の痛みも楽になるだろうことを知っている。遮る喉の引っかかりが如何なるものなのか、最 早彼自身にも分からなくなっていた。 「今日はね、私も本気なんだから」 大鳳は独り言ちるようにしてそう言うと、彼の胸を押し、上体を起こした。萎えた陰茎を視界に認めると、一度上目遣いに彼を見つ めた後、おずおず口を近づけてゆく。 「んっ……」 咥えた瞬間眉を顰め、僅かに呻いた彼女だったが、すぐ後には意を決しそれを啜り上げたのだった。 苦く生臭い行為の残滓が口腔内に広がる。とても快いものとも思えない味、感触であるが、彼の焦った制止の声や肩に置かれた震え る手。そういった悦からの反応を見てみると、途端に行為に面白さが感じられるようになった。舌を突き出し、亀頭の割れ目をなぞって みれば、ぴくぴくと脈打つように跳ねる。凶暴な固さで自身を抉っていたものが、いまや与える刺激のまま従順に反応を寄こす。愛お しさと、溜飲が下がったような心地を胸に抱き、彼女は執拗に刺激を与え続けた。 提督の立場が苦しい事を彼女とて心得ていた。初夜こそ祥鳳の代わりになる事を嫌った彼女だが、冷静に見方を改めてみれば、代替 の関係とは即ち恋仲である。満足とまではいかないまでも、望み焦がれた状況に、かなり接近したものでもあるはずだった。 11 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 41 15 ID zamWRWyc 献身を無碍にできるほど、彼は非情な男ではない。その優しさに恋をした彼女は、故に篭絡の方法を熟知していた。 未だ絶頂の余韻を引き摺りながら、いつしか彼のものは与えられる刺激へ応じようと中途半端な固さを得ていた。力の入ったような 動きが時折口腔に感じられ、その間隔の次第に狭くなってゆくのが認知される。再度の絶頂の近いことを悟り、彼女は一旦口を離した。 「提督。私のこと好き?」 唇には透明な橋が伝っている。亀頭の先に唇を触れさせるだけのキスを繰り返しているうちに、それは自重で折れ崩れた。 より穢れを意識させる事。即ち取らねばならない責任を意識させる事こそが、彼には有効なのだった。この口淫はそういった打算の 上で行われ、果たして彼の瞳は、動揺と逡巡に揺れ動いていた。 だめ押しとばかりに、彼女はぬめる陰茎に頬擦りをした。竿の先から根元まで、愛おしむようにキスをしながら、彼の匂いを擦り込 むが如く、執拗に頬を当て続ける。先端に触れた髪の幾本かは、先走りの汁に濡れそぼった。恥ずかしげな微笑をたたえて、 「私のこと、好き?」 そう再度言えば、とうとう数ミリの首肯、おずおず二、三回されるに至ったのだった。 大鳳は口淫を再開した。既に限界の近いことは分かっていたし、弱点らしき部位にも見当がついていた。全体を啜りながら、舌は亀 頭の裏を舐る。ストロークを速めるより、一回の動作を深く丁寧にしたほうが、快楽は大きいらしかった。 十回ほど繰り返した後、陰茎が一段とびくついたのを感じ取り、彼女は口を離して目を閉じた。放出された白濁は、前髪から頤まで をも汚し、唇に付着した分は後から舌で舐め取られた。 顔に受け止めたのは、犯され、穢された事を視覚的に印象付けるためである。先ほど得られた左券の補強として、これほど強固な物 はない。提督の顔つきは昏く、しかしどこか憑き物の落ちた風でもあった。 今回で、およそ何回目の逢瀬であったか。同衾の褥の下には悉く、眸子光らせ耳朶そばだてる一人の娘の姿があった。 12 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 41 46 ID zamWRWyc 2 「第一機動部隊、出撃します!」 普段どおりの台詞に颯爽と出撃する大鳳以下六隻の艦娘。その背中を執務机越しに見送る提督は、しんがりの雪風が扉の向こうへ消 えたのを確認すると、手元の内線の受話器を取った。 三、四回の呼び出し音の後、線が繋がりまず聞こえたのは、がやがやとした喧騒であった。主には声、それから食器具の擦れたり跳 ねたりの甲高い音や妖精の羽音が、おびただしく、氾濫して方耳に流れ込んできた。 三秒ほどその環境音は流れ続け、つと柔らかに女性の声が耳をうつ。 「もしもし、提督ですか?」 さも忙しそうな早口、遅れて妖精へすぱすぱと指示を飛ばしているらしき声が小さく追って聞こえる。再び受話器を耳にしたであろ うタイミングを見計らい、提督は口を開いた。 「あ、間宮さん? 今彼女ら出撃したから」 「そうですか。はい、わかりました。じゃあこれから好き勝手やらせてもらいますね」 「お願いします」 語尾の言い切らぬうちに、蒸し器が云々という叫び声が再び小さくスピーカーを振るわせる。喧騒に紛れて細部まで捉える事はでき なかったが、どうやら普段は使わないような機材を倉庫から運び出すらしい。 自身の依頼によって大掛かりな手間を掛けさせてしまっているということに、提督はばつの悪い思いを抱いていた。 「なんだか悪いね」 本心をそのまま言葉に乗せてみると、 「いえ、お気になさらず。お安い御用ですよ」 と、恐らくは笑顔に返答される。 今後、退屈が予想された。このままできれば雑談したい気分であったが、これ以上受話器の側に拘束させてしまうのも気が引けて、 結局は礼を言った後、こちらから切ってしまった。 執務室には、途端沈黙の寂寥が横たわり、何かそれが勘弁ならなくなると、何となしに窓を全開にしてみた。寒風吹き込むのも厭わ ず、換気がてらに潮の音を聞いていれば、ざわついた心は幾らか安寧を取り戻す。 身辺整理のつもりで、本日分の執務の大半を昨日の内に終わらせていた。徹夜と同義なほどの時間しか寝ていないのだが、不思議と 眠気は欠片も沸いてこない。ゆったりとした時間の流れを感じ、彼はすることもなくただ窓辺に立ちながら思慮に耽っている。 13 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 43 21 ID zamWRWyc 葛藤がないわけでもない。しかし、こうして先に状況作ってしまえば、意志の問題は封じ込められると考えた。後には厳然とした義 務だけが残され、そうなれば惰弱な自身にも決断ができる。 意外にも心持は軽く、頭にちらつく祥鳳の影も、憧憬と似たような感覚に捉えられた。決して未練や悔悟など、暗い方向の感情に支 配されているわけではないのだ。未来は明るく予想できたし、過去を思い出として処理できていた。ポケットの中を探り、硬質の立方 体を撫でてみる。しばらくは、そうして無為に時間を浪費していた。 その後無理やりに仮眠をし、起きたら鎮守府の敷地内を適当に歩いて、そして第一艦隊の帰還は夕飯の時刻の一時間前。入渠の必要 な艦娘はおらず、もはや計画に齟齬の発生する要因は消失した。 戦闘の報告も短かった。元より、今のレベルのこの鎮守府には役不足な海域だったのだ。この出撃は、提督個人の都合によるものであ ったわけだが、それを知るのもまた、彼と彼に協力してくれた間宮たちだけなのである。 「おつかれさま。全員夕飯までに補給してこい。大鳳はちょっと残れ」 答礼すると五隻の艦は嬉々として、駆け足に執務室を出て行った。不安の僅かに滲んだ表情を湛えながら立ちすくむ大鳳は、互いの 肘を支えるように腕を組み、訝しむ声音に聞く。 「何か私に用ですか? 提督」 彼女は彼が机を回り込む間もずっと、視線を寄こし続けていた。 どう切り出すかは決めていた。そしてその後に続く言葉も、それに対する返事も、もう何回もシミュレートした事なのだ。少し距離 を開けて前に立ち、躊躇いもなく、心緒の平静なまま口を開く。 「大鳳、ケッコンするか」 まるで、散歩にでも誘うかのような気軽さ。彼女はたっぷり十秒沈黙した後、ようやく鼓膜の振るえを処理したか、 「はい?」 一語、ただそれだけを返した。 「だから、ケッコンしよう。ケッコンカッコカリ」 「だ、誰がですか」 「いまここには私達しかいない」 絶句。彼女の心は理非より先に、まず猜疑に囚われた。彼のこの言葉は嘘であるはずだと、そう証明するための根拠を無理やりに探 し出す。胸の内を支配するのは、恐れと似たような感情だった。壊れた人形のように頭を振りながら、震える声音で疑問を投げかける。 14 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 44 04 ID zamWRWyc 「だって私……錬度が足りないはずじゃあ……」 「昨日確認をした。もう充分らしい」 「でも、あの提督は祥鳳さんのこと……」 「もう一年も前の話だ」 「えぇ!? えっと、いやでももっと、あの……そう! ムードとか。こんな、え……悪戯なんでしょ? 私の反応を見て……」 「違う。本気だ。……ムードについてはすまない。私はベッドの中でこんなこと言いたくなかった」 ポケットに手が入れられる。大鳳は彼の手が今何を掴んだのか、そしてこれから何をしようとするのかをも瞬時に察すると、半ば反 射的に踵を返した。 兎に角、落ち着きたかった。処理の追いついていない思考が、これ以上の負担になるような場面を拒絶した。彼にこのまま押され続 けてはならないと、意識の敷居の下に、防衛反応とも呼べるような観念が結ばれたのだった。 「わ、私! 補給してくるわ! 失礼します!」 戸に向かい叫び、彼女は走って部屋を出た。 指輪も渡せず逃げられるというパターンは、頭の中の予行では三回目に考えられたものである。別段、彼女が秘書であり続ける限り何 時かは機会が巡るのだから、焦る必要も無い。 提督は分かりやすく進む展開に安堵をしながら、しかし打ち立てた計画では、寧ろここからが本番であった。その事を意識すると、 高揚と緊張の複合したものが腹底に流れだし、思わず長く嘆息をついた。 一刻の後、食堂に向かうため廊下を進めば、食欲を司る神経を直接握りこまれるが如き香りが遠くからも感じられた。提督は階段下、 敷居のガラス戸の奥を認めると、息を飲まずにはいられなかった。時間と食料のストックとを考慮しなければここまで華美な雰囲気に なるものかと、ただただ間宮たち食料配給部隊の手腕に畏敬の念を覚えるばかり。 部屋に入り定位置に着席すると、この煌びやかな食膳、目の前にし続けるには気苦労してしまうほどの絢爛さである。 彼女の意匠としては、本来ならば一品ずつ差し出してゆくスタイルにしたかったのであろう。供給人数の多すぎる故、それは達成で きなかったが、寧ろ会席料理の一堂に机に並ぶ様というのは、今回の趣旨に沿っているものだとも思えた。 15 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 44 42 ID zamWRWyc 長机には等間隔、四五人に一人の割合で酒瓶が給されている。そして各個人の目の前、先付から強肴までが、所狭しとぎゅうぎゅう に、机の領域一杯に押し込められていた。 蒸し鮑の小鉢から始まり、白身の、恐らくは鱧の椀物。造りは赤身と小海老、青魚は鯵だと思われた。人参と茄子、里芋に隠された 鯛の切り身の煮物。おまけにイクラの和え物やら鱈の西京焼きやらの乗った八寸までもがあった。 人の気配を感じ後ろへ振り向くと、いつの間に立っていたのか、得意な表情の間宮がいた。 「あとホタテの炊き込みご飯と香の物と、止め椀の赤出汁があります。デザートは苺と金柑です。ご満足?」 「……君はここで腐ってちゃいけないね。小料理屋でも営めばいい。そしたら毎日通ってあげるよ」 「魅力的な提案ですけど、ますますこの鎮守府の業務が滞りますから遠慮させていただきます」 礼を言うと、彼女は微笑み颯爽と背を向けたのだった。 続々と食堂に入る艦娘、その反応は皆一様であった。驚愕と感嘆と疑問である。 幾人かは、席に着くより先に提督へわけを尋ねに来たが、投げかけた問いは全てはぐらかされるのみだった。唯一大鳳だけは、仔細 な顔つきに黙って彼の隣に座った。空間は何時もよりも騒がしかったが、この両者の間にだけは沈鬱とした空気が流れている。 六時を回り、号令の為に立ち上がる。ざわつきがある程度落ち着いたのを見届け、提督は用意していたその台詞をとうとう舌に乗せ たのだった。 「いただきますをする前に、ちょっと報告することがある。今日の食事が豪華な理由でもあるんだがね。……大鳳とケッコンするこ とにしたから。以上。んじゃ、いただきます」 復唱は、普段よりも幾分小さい。言葉の意味が各々に理解されてゆくのと比例して、歓声やら驚愕やらの声が徐々に大きくなってい った。 ひとつ契機となったのは、正面に座っていた金剛、昏倒したように白目を向いていた彼女の突然の絶叫である。 「ノオオォォォゥ!」 腰を浮かせ半身を乗り出し、わなわな肩を震わせながら提督を睨む。隼鷹の発した冷やかしの歓声が伝播し、あたりは笑いや嗚咽に 途端姦しくなった。 まったく動じずに鮑を咀嚼している提督。その姿は増大している怒りを更に盛りたてたらしく、彼女の顔は真っ赤になった。 16 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 45 33 ID zamWRWyc 「どういうことネ!」 「言った通りだよ。大鳳とケッコンするから」 「ノゥ! 私許可した覚えないヨ!」 「何でお前の許可を貰わなきゃならん」 「信じてたのニ! 浮気モノ! 大鳳さんも抜け駆けなんてずるいネ!」 箸を手にしたままぼうっと硬直していた大鳳は、話をふられようやく我に帰ったようだった。 「わ、私はまだ、返事をしたわけじゃ……」 取り繕うように言うと、逡巡の後に金剛は表情に安堵を滲ませる。 「なら、私とケッコンしてもいいはずネ。私はいつでもOKなんだから」 「お断りだな」 「ノゥ! なぜ!」 「……昨日、大鳳は私の部屋で寝たから」 ようやく小鉢を手に取ろうとしていた大鳳は、聞くや 「ば、馬鹿っ!」 そう言って頬を朱にして肩を殴る。その反応はまさしく、提督の口走ったことが狂言でないことの証明でもある。彼女自身その事に 気が付いたのは、周りの艦娘が黙し一様に頬を染めていたのを認めてからであった。 17 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 46 08 ID zamWRWyc 金剛は流れる涙をそのままに、目前の料理に手をつけはじめた。 「姉さま。私がいますから」 肩に手を置き、半笑いに慰める比叡。そして堪えきれなかった嗚咽が、口の端から漏れ出した。 「なんや? キミはショックじゃないんか」 三つの机を挟んだ先、龍驤は隣に座る祥鳳へそう疑問を投げかけた。性格からして大仰に泣け叫んだりはしないのであろうが、それ でも彼女の様子には悲壮であるとか嫉妬であるとか、そういった横恋慕にあるべき感情が欠落しているように思われたのだ。 彼らのやりとりを、ただ微笑ましく見つめている。不気味なほど正の方向に傾き過ぎた、そんな純粋の瞳が顔に二つ貼り付いていた。 「私? ……嬉しいわ」 感慨深げな声音に、そう返答があった。 「随分潔いというか、純真なんやな」 「だってあの人が幸せになるんだもの。嬉しく思わないわけ無いわよ」 「ははっ。大鳳はんよりも君のが提督のこと想ってたりな。存外」 「当然よ」 一体どこに背筋の鳥肌立つ要因があったのか。祥鳳の声音、そして表情に一切差異はなかったのにも関わらず、しかし龍驤は「当然 よ」というこの一語に底冷えする恐怖を感じていた。 恐る恐る伺い見る彼女を感じ、祥鳳は訝しげな視線を寄こした。そこに、腹の暗い何かは無い。道化を演じる違和感も無い。ぎこち なく笑顔を返し、彼女はただ忖度し過ぎたのだと思う事にした。 18 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 47 15 ID zamWRWyc 「それにしても意外やな。今の時期に……電撃ケッコンや」 「私はもっと早くにすると思っていたんだけどね」 「知っていたんか? あの二人がそういう関係やったって」 「ええ」 「なら、こんなになる前に奪えばよかったのに」 龍驤としては、それは冗談を口にしたつもりなのであった。祥鳳も、さも可笑しそうに笑いながら、しかし次に発せられた言葉は意 図を真逆にしたものだった。 「むしろ今の方が都合がいいわ」 「……キミ。冗談言うなら、もちっとわかりやすくしてもらいたいなぁ」 祥鳳は微笑を崩さず、小首を傾げるだけだった。 樽俎はそれから二時間は続いた。 執務室に戻ってみると、空調の切れていた為に空気はやや肌寒い。椅子に座り、つい習慣で万年筆を手に取った提督は、机に書類の 無いのを見ると慌ててペン立てにそれを戻した。 食堂からずっと金魚の糞をしていた大鳳は、この部屋に入ってからは習慣に倣い、彼の隣に突っ立ていた。両者することも無く、ただ 気まずい沈黙を双肩に感じるだけになる。 先に行動を起こしたのは提督である。およそ五分の後、彼は椅子を回転させ大鳳の方を向くと、軽く両手を開いて膝を出した。 「おいで」 19 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 47 35 ID zamWRWyc 意図を察し半歩後ずさりした彼女は、しかしこの何をしていいのかも分からない状況に疲れていたのも事実だった。渋々といった風 を装いながら、ちょこんと彼の膝先に尻を乗せる。 「落ちるよ。もっと来て」 腹に手を回し少し締めてみれば、大人しく身をにじり寄せる。しばらく、恋人同士のするような抱擁の体勢のまま、秒針の振れる音 を聞く。十秒二十秒と経つうち、すっかり彼女は背を預けて、首元に彼の吐息を感じるのだった。 「ケッコンしよう」 まどろみの出端を覚えだしていた頃合、突如そう切り出されて、大鳳は体躯をびくつかせた。すぐさま、 「ごめん。驚かせた」 と謝罪があり、彼女はかぶりを振ってそれに答える。 食事中も、冷やかされている最中でさえ、彼女はずっと問いただしたい事が何なのか考えていた。流されてはならないのだという前 提は、何故か初めから胸に根付いていたものである。わだかまり、つかえる感情の切れ端を、果たしてどう処理したものか。一体どん な返答を聞けば満足なのか。それをずっと思っていた。 「……何で提督は、私とケッコンしたいんですか?」 結論としては、やはりこの疑問に落ち着いた。自身と彼との関係はそう明快なものではなく、故にケッコンという楔の打つことをゴー ルにはできないはずであった。慰めあうだけ、少なくとも提督に恋情は無いんだと諦めていた矢先、あまりに都合の良すぎる提案だと感 じられた。 20 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 47 55 ID zamWRWyc 吐き出し切ってみると、返答を聞くことへの恐怖が突如として湧き出した。思わず耳を塞ぎたくなり、スカートを握りこみなんとか 堪える。今まで充分に傷ついてきてはいたが、それでも与えられる胸の疼痛に慣れることはないのである。 彼は、極めて落ち着いた口調に語りだした。 「祥鳳のことは、もう忘れようと思った。それに、お前にした諸々の事の責任も取りたかったし、何より私自身けじめをつけたかっ た。お前の事が好きなのかは……正直言うとまだちょっと分からないんだが。……状況を先に作れば、後から感情もついてくるという のが私の持論だ。そして、お前とそうなってもいいと思えるくらいには、やっぱり私はお前の事が好きなんだ。だからケッコンしてく れ」 一語一語を噛み砕き彼の言葉を理解してみると、自身の想像とほぼ一致したものだった。それが嬉しくもあり、口惜しくもあり。果た して感情が正負どちらに傾いたのか、仔細過ぎて判断に困る。 いつの間にか左手が掬い取られていた。彼の指には白銀の輪が摘まれており、その煌びやかさ、無駄な装飾一切を廃された気取らな い輝きに息を飲んだ。 「待って……」 言葉で制してみても、近づいて来る手に躊躇は生まれない。薬指の先にとうとう端が掛かり、だが彼女は最後まで抵抗できなかった。 諦観と呼ぶには、希望と歓喜の鼓動が煩い。その複雑な感情が胸中に増大し、涙となって溢れ出してくる。僅か指の締まる感触に報わ れたような気になってしまい、そんな単純さを自嘲せずにはいられなかった。 歯を食いしばり必死に嗚咽を堪えていると、梳くようにして頭を撫ぜられた。いよいよ耐えられなくなり、向き直って背中へ手を回す。 肩に顔を押し付け、不器用な息づかいに慟哭した。 「愛してる。大鳳」 提督の囁きと肩を抱く腕が、感情の濁流を更に昂ぶらせる。その日、彼女は縋りついたまま、いつまでも留まらない涙を彼の上着に 染みこませ続けていた。 21 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 48 21 ID zamWRWyc 3 桜の花弁の張り付いた岸壁を、提督は早足に歩いていた。徹夜による気だるさと尾を引く混乱が、散発的に眩暈を引き起こしている。 事件発生から既に十二時間が経過していた。ようやく取れた小休憩だが、気の抜けた状態でどこかに座ってしまったが最後、そのまま 意識を失うであろう事は想像に難くない。肉体的疲労と何より心的ストレスが苦しく、意識の敷居の下、精神はどうやらこの現実から の離脱を求めているらしかった。 仕方無しに海岸線を散歩する彼であったが、少しも気の晴れる事はなかった。そもそも、外の空気に向精神の作用を期待していたわけ でもなし。今回の事態、寧ろこれからが本番なのだとも思えている。 鎮守府玄関に近づくにつれ、足取りは重く、嘆息の出る頻度は増していった。とうとう敷居を跨いでしまうと、途端胸の中を馳騁する 憂鬱。幾度目かの立ちくらみを覚え、彼は下駄箱に寄りかかった。 険しい山を登攀する心地に階段を這い上がり、なんとか執務室の前にまで辿り着いた。思えば現場を視察しお偉い方の相手をし、携 帯片手にあちこちを馳走していた為に、ここに戻ってくるのも久方ぶりである。 戸を開けてみると椅子の背もたれに伸びていた大鳳の、がばっと上体を起こすのが視界に入った。万年筆を手に取りながら、慌てた 様子に彼女は叫ぶ。 「ごめんなさい!」 「別にいいよ。疲れたなら休んで」 「大丈夫。ちょっとぼぅっとしてただけだから」 かぶりを振って無造作に、書類の塔のてっぺんを掴む。 事態の対応のため処理する余裕の無くなった雑務全ては、大鳳一人に任せてしまっていた。それを依頼した時、慣れない酷な任務で あるはずなのに、彼女は嫌な顔一つせず無言で首肯してくれた。 22 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 48 57 ID zamWRWyc 最後にこの部屋を出たのは、およそ八時間前。決して他人に触らせるなと戒められた横須賀鎮守府の角印さえ預け、連絡一つもせず、 ずっと放っておいたわけである。朝から夕刻まで如何に長く思われた事か。提督の胸内には配慮の至らなかった事への悔悟が、今更沸 き出してきたのだった。 「すまない。無理させてるな」 近づき、右手に握られた万年筆を取り上げて、机の上に放る。怪訝そうな瞳には答えず、背後に移動してから、華奢な肩へと手を回し た。 彼の体温を久しいと思うのは、状況が作り上げた印象だった。普段、執務の最中に抱き合うことなどないのだから、これほどまでに 感慨深く感じるのも馬鹿馬鹿しい話ではある。 しかし充足を覚え、ささくれ立っていた心が静謐を取り戻しているのもまた、純然たる事実であった。 首元の腕に掌を置き、大鳳は口を開いた。 「……無理してるのは提督の方だわ」 「そうかな」 「声に元気がないもの」 「じゃあ少し分けてもらおうか」 体を横にずらしたのを見て、彼の意図を察す。眼を瞑り口を差し出せば、すぐに啄ばまれる感触があった。 キスは一分ほど続いたが、流石に舌を差し込まれる事は無かった。そこに安堵を覚えつつ、やはり残念だとも思えていた大鳳は、突 如気付かされた一つの心緒に途端表情を暗くした。 「どうかしたか?」 互いの薬指のものを視界に入れていなければ適当に誤魔化しもできたであろうが、今この関係となった彼に嘘をつくのも後ろめたく 思われ、結局は正直に告白するより他に無い。申し訳なさそうな声音に、彼女は胸中のそのままを舌に乗せた。 「その、嬉しく思ってる自分もいるの。もう祥鳳さんは関係ないんだなあって。……ごめんなさい、不謹慎だわ」 きょとんとした表情は、数秒後に微笑に変わった。髪を梳きもう一度軽くキスしてから、彼は名残惜しげに体を離した。 「ごめん。じゃあ行ってくるから」 「ええ」 幾らかのやる気を取り戻し、提督は執務室を後にした。 23 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 49 30 ID zamWRWyc 戸の先に消えた背中を見ていると、不安が増大して胸を埋める。唇の残滓を拠り所として、彼女は震える肩を抱き、ただ迫り来る寂 寞から耐えた。 中央階段一階の脇、柱に隠されるように設置された床扉。 一畳ほどの大きさを持つそれは、中央に二つ引き起こし型の取っ手があり、その間に挟まれるようにして小さく鍵穴が鎮座してある。 もとより目立ちにくい場所にある扉ではあるが、設立より長いこの鎮守府。その存在を知っている艦娘も、もちろん幾人かはいるの であった。しかし開けることを許されているのはこの鎮守府現職の提督のみであり、しかも管理は徹底していた。鍵の在り処は秘匿さ れ、真相を語ることさえも固く禁じられている。故に噂好きの艦娘の間にも、憶測以上の会話がなされる事はなかったのである。 一生使う事はないだろうと思っていた鍵。およそ三センチほどの大きさしかない質素なそれを、提督はポケットから取り出した。鍵 穴に差込み時計回りに一巡させれば、がちりと、背筋の寒気立つ音が鳴る。既に二、三度は耳にした音であったが、未だ慣れるという ことはない。不気味に腹底を叩く感触は、不快以外のなにものでもなかった。 戸を開けると、地下へと続く階段が姿を現す。コンクリートそのままの壁と踏み段。たとえ初見であったとしても、この空気を肌に 感じただけで、尋常の目的に作られた所でない事は察せるであろう。汚らしいわけではなく、寧ろ清潔と呼ぶことのできる空間ではあ るが、だからこそ薄気味悪くもあるのだった。 提督は中に入り戸を完全に閉めてから、足元に点く僅かな明かりを頼りに進みだした。四十段の長い階段を降りきると、白く厚い扉 が一枚、行く手を阻むように設置してある。 扉の前には一匹の妖精の姿があった。敬礼へ応じ目配せをすると、彼は戸に備え付けられたコンソールを弄りだした。電子音、それ から短くブザーが響き、少し遅れて施錠の解かれたらしい音も鳴る。再び妖精は敬礼の姿勢を取り、提督は答礼をしてから大仰な扉の 取っ手を掴んだ。 扉はごく静かに、そして不気味なほど滑らかに開いてゆく。先には狭苦しい灰色の部屋。事務机と椅子だけが物寂しく置かれ、隅には 監視カメラが設置されてある。そして机を挟んだ対面、僅かな微笑みを湛え彼女はそこに座っているのであった。 再び扉の完全に閉まった事を確認してから、提督もおずおずと席についた。机上の埃を払い、嘆息を一つついてから口を開く。 「監視カメラの記録機械に細工をした。今から一時間先の映像は、全て五時間前のものに差し変わる。ボイスレコーダーも同じだ。 そこの妖精も懐柔して、私が今ここに来たという情報は完全に抹消される。……お前の望みは叶えてやったぞ。ようやく二人っきりの 時間だ」 祥鳳は満足げに口角を吊り上げ、一言 「ありがとうございます」 と言った。その後、場は沈黙し、互いが互いを忖度する重苦しい時間が流れ出す。 24 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 50 15 ID zamWRWyc 十二時間前、朝方五時に発生した入渠ドッグの爆発と火災は、その不自然な建屋の損壊状況から、すぐに人為的な原因によるもので あると断定された。天井に空いた穴より艦爆を用いて爆撃された事は明白であり、他の施設には被害がなかった事から、敵艦による攻 撃とも考えられない。横須賀鎮守府全空母、軽母への身体検査が実施されようとした矢先、彼女が一人執務室へと出頭した。 ここに身柄を拘束したのは九時間前。そして腰を落ち着かせて話をするのは、今回の面会が初めてとなる。 先に静けさに耐えられなくなったのは提督の方であった。彼は懐から報告書のコピーを取り出すと、それを彼女の前に差し出した。 「入渠中だった艦娘は全員無事だった。だが負傷した妖精は重軽傷合わせて百六十体。ドッグ四基が全損。被害総額が幾らになるか 検討もつかない。……教えてくれ。なんでこんなことしたんだ」 祥鳳は短く唸った後、 「一言で言うなら……」 それだけを言って、焦らすように口を噤む。悪戯っぽい笑顔を向け上目遣いに彼を見ていた。まるで、あててごらんなさいとでも言っ ているかのような、余裕と嘲りの表情である。 「なんだ」 湧き出す苛立ちを隠しもせず静かに怒鳴ると、彼女は破顔しながらすぐに言葉を付け加える。 「羨ましかったからです」 「大鳳が、か」 「はい」 「……理由になってない。詳しく説明しろ。どういうことだ」 「長くなりますから、コーヒーでも淹れませんか?」 兎角、真相を遠ざけ続ける彼女である。逡巡の後、提督は無言に立ち上がり、壁面の内線受話器を取った。扉前の監視員に繋がる線 であり、コーヒーの注文をつけると二つ返事に快諾される。状況は緊迫しているはずなのに、どこか間の抜けた空気が漂っていた。 25 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 50 53 ID zamWRWyc 昂ぶった感情に尋問は成功しない。提督自身、そのことはよく分かっていたし、まだ内圧のコントロールもできていた。冷静さを欠 かせることが目的ならば、極限まで甘やかせ続ければ、何時か計画もご破算となる。 五分ほど経って、戸のノックされる音が響いた。盆を受け取り机に置くと、彼女は奥のカップに指を掛けた。端に口をつけ一口舐め ると、 「提督も飲みましょう。お互い冷静に話したほうがいいと思うんです」 唯でさえ極限にまで疲労を感じている中、椅子に座り、しかも沈黙の時間も多かった。眠気に侵蝕された瞼は幾分重く、悔しい事で はあるのだが、コーヒーを飲む機会に恵まれたことをありがたく思う自身もいる。彼は一口啜った後、 「説明を続けろ」 冷たく言った。 「私、ずっと提督のことお慕いしていました。昨年の冬の後もずっと」 「先に私に背を向けたのはお前だ」 「それは、反省しているんです。自分のした中で過去最悪の行動でした」 「私に飽きたんだろ」 「ごめんなさい。それも嘘です。ただあの時は、ずっと秘密にしているのが辛かったから……。それで色々と一杯一杯になっちゃっ て……あのほんとに反省してます。気が触れたの」 「……今更遅い」 断じる口調に言い放つと、彼女は悲しげに眼を背けた。途端、心の根の一部分にじくりと痛みが走り、必要の無いはずの悔悟が胸を 締め付け始める。 26 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 51 19 ID zamWRWyc 誤魔化すように更に一口カフェインを飲み干し、だがそれでも胸中の苦さは流されず、追って言い訳じみた言葉を口にした。 「信用できるわけないだろ。あれからもう一年以上だ。その間ずっとお前は……私がケッコンをしてもずっと口を閉ざしたままだっ た」 「ごめんなさい。でも信じてください! あなたのことを想っているのは本当なの」 「じゃあ仮に信じてやってもいい。とにかく、本題だ。なんでこんなことをしたのかを言え」 「仮に、じゃだめです」 「その話はもういいから」 「よくありません!」 その時、伺い見た彼女の眼光の、燦爛とした様。口元に笑みは既に無く、背筋の鳥肌立つ凄みが発せられていた。 白い服の影が伸び、ようやく遅れて祥鳳が立ち上がったのを理解した。ぼやける思考と倦怠の体躯は、より注意を散漫とさせている らしい。 「なんだ?」 近づく彼女に問いかけると 「信用を、してもらいます」 短くそう返答される。 自身の体に違和感を持ったのは、その時ようやくであった。立ち上がろうと脚に力を入れたのだが、まるでその勢いが全て地面に流 れ出すかの如く腰を上げられなくなっていた。頭はずんと重く、何時もの散発的な眩暈かと思われた視界の歪みも、思えば長く継続し過 ぎである。 「妖精さんを懐柔していたのは、提督だけではありません」 得意な声音に彼女は言う。視界の隅に映るコーヒーカップ。幾らクロック数の落ちた頭とは言え、原因は容易く特定できる。 27 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 51 48 ID zamWRWyc 「何を、飲ませた」 「酩酊薬です。少し力の抜ける程度の、極軽いお薬」 上体の体重さえ支えられなくなり、提督は遂に背もたれに伸びた。いつの間にかすぐ目の前に佇立していた祥鳳は、如何わしく僅か に唇を開き、赤くぬたる舌を差し出して、露わになった彼の首筋を舐め上げる。 腕で払うくらいの抵抗もできず、ただ舐られ続けるより他になかった。彼女はひたすら鎖骨から頤までを執拗に舐め続け、往復する ほどに吐息を熱くさせていった。 「お口のキスは、後であなたからしてもらうから……。今は我慢しますね」 「な、にが……」 舌も回らず思考は断裂し、ただ彼女の敷居の下に根付いていた切望のようなものが、感じれるだけになった。上着は肌蹴られ、薄い 唇が胸板を吸う。彼女の欲情の増してゆくに比例して、徐々に接吻の位置は下がっていった。 とうとうバックルも緩められると、細く凄艶な指が下着の中へと進入した。既に固さを持った陰茎を見つけるや、くるくると周りを 這いずって、軽く握りながら外へと露出させる。 祥鳳は焦らす事も無く、そして躊躇も見せずにそれを咥えた。長い髪は耳に掛け、丁寧に先から奥にまで舌を伸ばし、ゆっくりと喉 の入り口にまで迎え入れる。 酩酊の成分以外にも、そういった効用のある薬が混ざっていたのだろう。体の力は悉く抜け視界もぶれるほどの状態なのに、彼女の 口腔の感触だけはぞっとするほどの鮮明さに感じられていた。 卑猥な音が部屋に響いた。唾液が零れるのも厭わず、祥鳳は激しく頭を前後させている。舌がのたうち回り、時折腰の抜けそうなほど の吸引があった。 時間の感覚が希薄になりだした頃合。性の快味を享楽し続け、彼の頭の中は真っ白く塗り潰されていた。限界の近いことを察し、彼 女はより奥まで肉槍を咥え、それからゆったりと唇で扱いた。何度目かの喉奥の感触に、遂に提督は絶頂し、口内へ自身の精を吐き出 しつくすに至る。 「んっ……く、ぅ」 祥鳳は陰茎の引き抜かれてすぐ、口を両手で覆い隠し、涙目になりながらもそれを嚥下し始めていた。途中途中に荒く息をつきなが ら、三十秒ほどかけて何とか飲み込んでいった。 28 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 52 27 ID zamWRWyc 「飲みました。……好きでなきゃ、こんなことできないでしょ?」 口を開け舌を差し出し、彼に中を見せ付ける。まだ頬の裏や舌先には白濁の飛沫がこびりついており、それがいやに淫靡に見えた。 「何が、目的なんだ……なにが……」 息も絶え絶え、薬の酩酊と状況の混乱に頭痛を抱え、彼は呆然と口にする。膝上から肩口にまで彼女の体躯がしな垂れ掛かり、そし て耳元に、とうとう真相が語られだした。 「提督。私への罰は恐らく解体だけでは済まされません。あそこまでやったんだもの。除籍と雷撃処分……をしてもまだお釣りがで てきます」 「腹いせに死んで満足か……。そうまでして私を苦しめたいのかお前は!」 「いいえ、まだ私も死ぬ気はありませんよ」 一度体を離し、彼女は眇めた眼に彼を見た。その瞳の明るさ、明々と輝く漆黒の珠に正気を失った者の濁りは無い。何時もと変わらな い、普段どおりの彼女である。それが、恐ろしくもあり虚しくも感じられた。 「提督。私を連れて逃げて」 遂に本懐が吐露される。驚懼に目を見開く提督を見下ろし、彼女は続けて口開く。 「ずっと、提督がケッコンなさるまで待っていました。提督はお優しいですから、中途半端なままだったら大鳳さんのこと思って首 肯なさらないだろうなって。彼女はもう、幸せを得ました。それから提督への絶対の信頼も。……たとえ二人で逃げても関係を疑った りはしませんよ。……だからこそ心置きなくここから逃亡できるんです」 「……私が、それでもお前を拒否したらどうするんだ。お前を忘れて、ずっと大鳳と二人で生きてく選択だってある」 「提督はそんなことできません。……でももし仮にそうなったなら、その時は私の死という枷を首に巻いて生きてもらいます。一生 繋ぎとめることができるんだもの。……満足、ではないけれど充分です」 その枷は、恐らく大鳳にも向けられているものなのだろう。自身の恋慕によって死人が出たとして、果たして彼女はそれを受け入れ ることができるのか。 祥鳳の策謀に掛かった時点で、既に選択の余地は無かったのだ。再びもたれ掛かってきた彼女の身体。その温かみに諦観の空虚が増 大して、目尻から涙があふれ出した。 「……泣いているの?」 「ようやく前に進もうと思ったんだ。進めていたはずなんだ。……なんでお前は、私をずっと、そうやって……」 「でも、いつも提督は許してくれました。そういう優しいところが、やっぱり私は好きなんです」 彼女は嫣然として、頬に伝う雫を舐めた。 29 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 53 16 ID zamWRWyc 4 事件から十日後の朝、大鳳が目を覚ますと隣にいるはずの彼の姿が無かった。枕元には一枚の便箋が置かれ、その内容は以下のよう なものであった。 『縁を結んだ君さえ捨て置きこの鎮守府を去る事、心より恥じている。弁明をするつもりは無い。同情を買うためにこれを書き残し ているのでもない。ただ君の優しさに甘え、胸の内の名残惜しさを消すためだけにこの筆を取っている。許せとは言わない。だがもし 君が最後までこれを読んでくれたなら、それに勝る喜びは無い。思えば私は、ずっと君の寛大さに付け入り傷つけてばかりいた気もす るから、もうこの駄文の初めを読む間に既に見限られてしまっているのかもだけれど。私個人はしばらく君の顔を見れないこと、ひた すら寂しく辛く思っている。 この逃避行は、実はそんなに長く続きはしないんじゃないかとも考えていて、だからこれだけ気障に見せかけたものを残しておきな がらあっさり一週間くらいで連れ戻されてしまって、頭を抱えながら君の横を通り過ぎる羽目になるんじゃないか。実はそんな想像も していたりする。私が彼女に同行して逃げるのは、あくまで戦友として部下として、彼女を殺すわけにはいかないから。ただその一点 の理由に拠っている。理非より命は優先されるべきというのが私の数少ない信条だった。だから、身の安全を保証できる場所を見つけ られたなら、すぐに私は、私だけでも帰ってくるつもりだ。君を見放し、心中の旅に出たのではない。薬指の物を外したりはしない。 それだけはここにはっきりとさせておいてくれ。 とにかく、この先どうなるのかは分からない。だけどもし全てがうまくいって、何もかも都合よく、神様を味方に付けられたなら私 は必ず帰ってくる。君と契った冬の日に、いや身が軽くなればすぐにでも帰るが、できれば冬の記念日に帰還すれば格好もつくかなと か、そう思った。ただ私の性質はいい加減だから、それが一体いつになるのか、もしかしたら君の期待を裏切ってしまうかもしれない。 勝手だとは思うが、そういう覚悟だけはしていて欲しい。もちろん次の提督がいい奴ならば、君を止める術が私には無いという事も明 記しておこうと思う。(もし帰還した時、本当にそんな風になっていたなら、私は号泣するだろうがね) ただの一枚の便箋では、たったこれだけの文字しか書き込めない。最後に、一番伝えたい事を。どうか、体だけは大事にしてくれ』 枠をはみ出し、直筆の文字は下限ぎりぎりに終端を迎えた。 今回の騒動について無粋な想像を膨らます者は幾人もいたが、彼女は問われた悉くの質問に、薬指を見せながら答えたという。 「私は提督を信頼していますから」 まさしく祥鳳の予知した通りとなった。しかしそれについて幸か不幸か決める権利を有しているのもまた、彼女自身をおいて他には いないのである。その後の結末について、記すには及ばない。 <完> 30 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/08/19(火) 13 56 18 ID zamWRWyc 累計63レスも一人で使ってしまって申し訳ないです! 以上で完結です。読んでくださった方ありがとうございました 31 :名無しの紳士提督:2014/08/19(火) 15 01 28 ID QlZzZEFo おつです!最後大鳳ちゃんかっこいいって思ったけど切ねぇなぁ…… 32 :名無しの紳士提督:2014/08/19(火) 17 05 00 ID g6zWDLNk 大作お疲れ様。 大鳳を振って祥鳳ともとの鞘に戻るかと思ったらそんなことなかったぜ。 爽やかに終わったように見えて だけどもし全てがうまくいって、何もかも都合よく、神様を味方に付けられたなら これがどうにも成立しそうにないからやはり祥鳳と永遠の逃避行ENDか 33 :名無しの紳士提督:2014/08/19(火) 20 03 56 ID TqJn1EVA やっぱり屑なのは提督じゃなくて祥鳳さんじゃないですかやだー! 34 :名無しの紳士提督:2014/08/19(火) 20 54 03 ID 3jyaGMuI 祥鳳さんって一番書く人によって印象変わるなぁ 乙! 35 :名無しの紳士提督:2014/08/19(火) 21 02 30 ID 84iS7zxM 脱走にしろ、脱柵にしろ最後は… 36 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 00 22 22 ID QrLjhey2 乙~ 37 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 00 52 09 ID uYizQEIU 乙! 読ませる文章だなぁ また書いてくださいね! 38 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 01 23 56 ID /Ej5TctU 神通さんは明るい時は吐くまで駆逐艦に訓練を行う 神通さんは暗い時は吐くまで提督と夜戦を行う そして数日後、自分が吐くことになる 39 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 01 59 54 ID xg8IdO3. そうやってふらふらする神通さんを抱きかかえて止めようとする提督 嫌だ、と動こうとする神通さんを吐くまで夜戦した身体で更に夜戦しようとするんですね けどお互いもう疲れきって出来なくて、ふつりと堰が切れて泣きじゃくる神通さんを強く抱きしめ 二人は幸せなキスをして終了、でオナシャス 40 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 06 42 01 ID R1.x6JDg 祥鳳さんの話が終わったので前の浜風の読み直してみた。 あれはあれでいいんだけど浜風の救いのあるgood endバージョンが欲しくなった 41 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 10 44 00 ID NT4LfWy. 提督「なぁ、Верный私の時計を知らないか?」 Верный「探しとくよ、司令官」 次の日 提督「Верный、昨日はすまなかったな。時計は家に置き忘れていただけだったよ」 Верный「手遅れだよ司令官。すでに5名逮捕されて、全員自白してるよ」 42 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 11 01 14 ID lcYjrHWs 41 尋問(さが)しとくよ…… 43 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 13 22 24 ID /FRJ.Zno じゃあ、おしおき(性的)と行きますか。 44 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 14 39 09 ID /Ej5TctU 42-43 スッ http //kancolle.x0.com/image/85641.jpg 谷風と提督の夜戦においてのバケツ消費量は一度につき平均4個である。 45 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 15 22 53 ID xg8IdO3. あんまり痛々しいのは可哀想になっちゃうやばいやばい・・・ 46 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 15 32 11 ID lSTOhxkk 艦娘に聞きました『日本は長くないな』と思った瞬間 第三位 「えっ、あれ? 敵艦じゃなくて、島?」 「ちょっと阿武隈、どうするのよ」 「黙っておけば、」 「状況終了、誤認だ、了解」 「木曽!」 雷巡が先制雷撃を仕掛け島に誤射、地図から島が消える 第二位 「救援を、……長くは保ちません」 「優秀とはいえ、この数相手では……」 「あ、来ました、味方航空機」 「呼応して、押し返し、……あれ?」 艦爆に晒され救援を求めたら、何故か観測機が来る 第一位 上陸作戦に最強の戦車を頼んだら、鹵獲した軽戦車を積んだまるゆが来た時 一方あきつ丸は自走砲を露天していた 番外 鎮守府に比叡しかいない日の夕食 47 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 22 41 31 ID 7i9JyF4E 46 歩兵第1○○師団長「あきつ丸、すまんが一個野砲兵連隊持ってきてくれるか?機動なんとかっていう牽引車付きで速いやつ。」 あきつ丸「了解であります!」 あきつ丸「只今到着したであります。これから揚陸作業を行うであります。」 歩兵第1○○師団長「おお!待ってたぞ、でかした!」 歩兵第1○○師団長「・・・おい、これ山砲じゃないか。しかも物凄く古いぞ。そして隊員もやたら少ないんだが…馬もいないし。」 あきつ丸「曳馬も牽引車も嵩張るので持っていけず、せめて火砲だけでも軽くて人力でも運べるものをとのお偉い方の親心であります。 あきつ丸「他の輸送先もあるのでこれにて失礼するであります。」 その後歩兵第1○○師団には南方向け縮小編成されてたった二個中隊(8門)になった上、曳馬も無く、30年式山砲(明治時代製・照準器/駐退機無し)装備の山砲兵連隊が編入した… 三桁独立混成旅団長「ええっ、囚人まで歩兵にしてる俺らよりマシじゃん!」 陸軍ネタですまん 48 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 22 50 13 ID 7i9JyF4E ×30年式山砲 ○31年式山砲 日露戦争の主力野戦砲だけど恐ろしい事にインパール作戦にも使われたんだぜ というわけで運営もネタでいいから三笠の実装はよ 49 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 23 26 09 ID kZ7FZD4I 前ド級戦艦は扱い的には重巡くらいかな? 50 :名無しの紳士提督:2014/08/20(水) 23 36 39 ID 7i9JyF4E 艦これ敵にはそんなもんかな? でもリガ湾で弩級戦艦二隻とガチの殴り合いして最終的に退けた 前弩級戦艦のスラヴァの奮戦とかあるから(支援の潜水艦の活躍のあるけど) 弩級戦艦ぐらいでも状況次第では厄介かも 51 :名無しの紳士提督:2014/08/21(木) 00 32 34 ID fNiYHrA6 ゲーム的には駆逐艦並みのコストで二回行動させてくれるんだから使い所はあるのよね まずは出雲からか? 排水量的にロリババア戦艦にしかならぬが 52 :名無しの紳士提督:2014/08/21(木) 03 07 55 ID OtUh7vlQ 運用コストの安い二回行動能力持ち艦、但し速度は超低速とか 出雲型は元装甲巡洋艦だったのが最終的には一等巡洋艦(重巡)だね ゲーム的には夜戦強そうだけど、最終形態は主砲を高角砲に替えて機銃増設した防空艦状態で、 微妙な感じが… でもババアソウルなお姉さん練習巡洋艦大好きです。 53 :名無しの紳士提督:2014/08/21(木) 03 14 11 ID OtUh7vlQ と、書き込んで これ艦娘じゃくなくて艦女じゃねーかと 54 :名無しの紳士提督:2014/08/21(木) 16 55 54 ID mf7F.V/M 51 ロリババア大歓迎 55 :名無しの紳士提督:2014/08/21(木) 17 57 31 ID GZAGoC6k 初春さんの立場が危うい 56 :名無しの紳士提督:2014/08/21(木) 18 54 24 ID OtUh7vlQ 52 一等巡洋艦=重巡じゃなくて一等巡洋艦の中に重巡洋艦も含まれる、でいいのかな? という訳で重巡洋艦小ネタ 足柄「フンフンフン~♪女は色気より~♪」 涼風「足柄の奴どうしたんだ。」 五月雨「婚活少し止めるって言ってました。」 涼風「ふーん~おっ、弥生おはよー」 弥生「…おはよう、ございます…」 足柄「弥生ちゃーんお・は・よ、週末空いてる~?」 弥生「…はい…」 足柄「じゃ、いつものホテルでね。フンフンフン~♪」 涼風「おいっ!足柄!ちょっと待てよ!」 五月雨「涼風ちゃん、いきなり大きい声出したら駄目よ。」 涼風「てやんでい!足柄の奴男が出来ねぇからって女、それも駆逐艦仲間の弥生に手ぇだしやがって!」 五月雨「どうしてそう思うの?」 涼風「そりゃ、ホテルに誘ってるし…それに重巡洋艦ってその名の通り…従順で幼い子を…ああっ言わせんな恥ずかしい!(顔真っ赤)」 五月雨「それは涼風ちゃんの誤解です。私達も週末ホテルに行ってみましょう。」 #ホテルのケーキバイキングで ウェイター(バイト始めたばかりだけど土日は特に忙しいな…ってあれは) 弥生「…」(さっさっさっ…) ウェイター「あのー誠に申し訳ありませんがこのバイキングコーナーのものはこちらでお召し上がり下さい。お持ち帰りは出来ません。」 弥生「…」 ウェイター「?」 弥生「…てないんで…」 弥生「…ってなんてないんです…」 弥生「…怒ってなんてないんです…」 弥生「…怒 っ て な ん て な い ん で す…」 弥生「…怒 っ て な ん て・・・・・・」 ウェイター「(この威圧感只者じゃない、こいつカタギじゃねえぞ?!)」 ウェイター「ど、どうぞご自由に(ガクブル)」 弥生「…はい、どうぞ。」 足柄「弥生ちゃんいつもありがとね。」 涼風「そういう事か、こりゃ一本とられたな。じゃ足柄が婚活止めたのって…」 五月雨「お腹周りじゃないかと。」(もぐもぐ) その場に居合わせた不知火「…(私もこの手を使おう)」(パクパク) 57 :名無しの紳士提督:2014/08/21(木) 19 05 18 ID OtUh7vlQ 少し書いてみて、涼風がとても使い易いキャラしてるのに気付いた感じが でも人気無いよなぁ 58 :名無しの紳士提督:2014/08/21(木) 22 48 04 ID 9pbT.dxU 人気?自分が好きな子や書きたいと思ったら気にせず愛でればいい 59 :名無しの紳士提督:2014/08/22(金) 00 03 07 ID p83lq3mk 人気なんて気にしなくておk 書きたい子を書きたいように書いたらいいと思う 俺も好きな子のSSを俺しかこのスレで投下してないことに気付いたけど どうしても好きな子の方が書きやすいからね、仕方ないね 60 :名無しの紳士提督:2014/08/22(金) 00 14 38 ID QpqnsoP. 書きたい子を書けばいいのですよ 書こうと思ったキャラがマイナーだと思ったなら嫁アピールの場だと考えればよろしい だからお願いします 61 :名無しの紳士提督:2014/08/22(金) 00 33 09 ID C6ieECrM つまり、俺の嫁である初霜のSSを書けばアピールになるって事か ま、SSなんて書けないんだけどな 62 :名無しの紳士提督:2014/08/22(金) 01 54 04 ID hHFFqHU. 初霜はどこぞの人気投票で最下位なんだったっけか 知名度=人気じゃないんだなと思った記憶が 63 :名無しの紳士提督:2014/08/22(金) 10 33 25 ID ShQRSsOA 人気のある艦娘がそのままss投下数も多いかといえばそんなこともないという…… 64 :名無しの紳士提督:2014/08/22(金) 10 54 46 ID ztm5H/3o 投下されるエロSSそのものの絶対数が少ないからなおさらとも……。 65 :名無しの紳士提督:2014/08/22(金) 18 16 09 ID fDwUq/Is シリアスな大和メインの話です。武蔵も出ます。 非エロです。 「提督、失礼します」 司令室のドアの軽く叩き、少し緊張した手つきでドアノブを引いた。中に入ると執務机に座っていた提督と目が合い、視線の先の表情が微笑みに変わる。 「大和」 優しい呼び方に大和の緊張が緩和され、自然と自身の目と口元も緩んだ。大和はリラックスした気持ちで執務机の前へと足を進めた。机から30cm離れた場所で足は止まった。 「提督、大和に何か御用でしょうか」 食堂で朝食を終えた後に愛宕から提督が大和を呼んでいることを聞いた。愛宕は何も言わなかったが、大和は何となく提督の用事に見当をつけていた。 大和は昨日の演習で錬度が60になったのだ。そして日をおかずに提督からの呼び出し、これの意味することは一つしかないはずだ。 「大和、お前にサブ島沖海域の出撃を命じる」 「はいわかりました!…………はい?」 予想外の提督の言葉に大和は思わず顔を顰めた。 「しゅ、出撃ですか?私が?」 「そうだ。出撃だ」 どうやら聞き間違いではないようだ。それがさらに大和を戸惑わせた。 「で、ですが提督…私が出撃しても大丈夫なのでしょうか?」 不安を隠さない大和を前にしても、提督の笑みは崩れなかった。 「耐久・火力・対空・装甲もトップのお前なら出撃しても何の問題はないさ」 「そ、そうかもしれませんが…でもあの…」 「大和、君の気持ちも分かる。君はこれまで演習ばかりしていて海域に一度も出撃したことはないからな。まぁ、そう気負うな。君なら出来るよ」 そう、提督の言う通り、大和は一度も本物の深海棲艦と戦ったことはなかった。演習で錬度をあげていつも基地で留守番をしていたのだ。最高クラスのステータスを誇ってはいたが、 同時に最高な程に燃費が悪い。消費する弾薬・燃料は長門型の二倍以上はあり、大破しようものなら…それこそ入渠に必要な鋼材が軽く四桁を越える。 大和型はメリットが大きい故にデメリットも大きかった。だからこそ特別な出撃任務がない限り鎮守府から出ることはないのだが。 「あの、提督、サブ島沖は既に攻略済みだと伺っていたのですが…」 提督はちらりと目を逸らしてから、また大和へ視線を戻した。 「まぁまぁ、とにかく行ってくれるね?」 提督は優しい表情のままだった。口調も柔らかい。が、何処か有無を言わせない空気があった。大和の中に初めて提督への不信感が芽生え始めたが、上官の命令は絶対である。 悲しいかな、これが上下関係。 「……了解しました。サブ島沖へ出撃します。他のメンバーはどなたでしょうか?」 「今回は君一人で行ってもらう」 「了解しま、……はぁ?!一人?!」 「そう、君一人だけだ」 大和はまじまじと提督の顔を見た。提督は相変わらず微笑んでいた。この後一緒にお茶でもしないか?とでも言いそうな顔であったが、その口から出たのは無慈悲な命令だ。 「え…その…何故、私一人なのでしょうか…いくら火力はあっても流石に一人で戦果を残すことは無理だと思うのですが…」 「戦果は期待していないから安心してくれ」 「え、それはどういう意味でしょうか?」 「……理由が必要か?」 提督の笑みに少しの亀裂が入った。大和はゴクリッと唾を飲んだ。 もしかして提督は自分を嫌っているのだろうか?いくら最高ステータスを持っていても最悪の燃費である。ろくに深海棲艦が蔓延る海域に出せられず、鎮守府で留守番をするだけの存在。 そうか、自分は提督に見限られたのか。せめて少しでも戦果をあげて海に沈めこの穀潰しめ、と。あぁ、そういえばこの場に武蔵がいない。 きっと提督は武蔵がお気に入りで残しておきたいのだ。武蔵は去年の秋の任務で苦労して手に入れたと聞く。そして自分はつい数週間前に大型建造で鎮守府に着任した新入りだ。 武蔵と再会し、他の艦娘たちと出会い、色々と覚えることもあったが、この数週間は幸せな日々だった。みんなと別れるのは寂しいが、 せめて武蔵だけがこの鎮守府に残れるのなら、せめて最期に一花咲かせて散ろうではないか。大和は拳を握り締め、提督を真っ直ぐに見据えた。 66 :名無しの紳士提督:2014/08/22(金) 18 18 53 ID fDwUq/Is 「……わかりました。大和、出撃します」 提督は満足げに頷いた。 「よし、では15分後に出撃だ」 「じゅ!?15分後!?あ、いえ…わ、わかりました…失礼します……」 入室した時と打って変わって消沈した気持ちで大和は司令室を出て行った。ガチャン、とドアを閉めると、がっくしと頭を垂れた。 「大和?」 ハッと顔をあげると白髪と浅黒い肌が視界に入った。 「武蔵…」 背を預けていたドアから離れ、大和は武蔵に近づいた。武蔵は不思議そうに首を傾げる。 「どうしたんだ?あまり覇気がないようだが?」 武蔵の目がちらりと後ろに行き、また大和へと向けられた。提督と何かあったのか?と暗に聞いているのだ。大和は首を左右に振った。 「何でもない。……でも良かった、出撃前に武蔵に会えて」 「出撃?もしかして海域に?」 「うん。サブ島沖に行くの」 サブ島沖と聞いて武蔵の目が細くなった。 「ほぅ……誰とだ?」 「え、…その…」 一人で行くことを武蔵に伝えるのは憚られた。言ってしまえば武蔵は恐らく提督に文句を言いに行くに違いない。そうしたら武蔵が自分の代わりに、もしくは二人で最後の出撃になるかもしれない。どうやって誤魔化そうか。 「大和、もしかして一人でサブ島沖に行くのではないか?」 「え?!何で知って…」 大和は慌てて口を塞いだが、もう遅い。武蔵の眉間に皺が何本も寄っている。今すぐにでも司令室に殴りこみにいくかと思ったが、武蔵は渋い顔をするだけで動く気配はなかった。その顔も、怒りよりも呆れの色が濃い。 「提督は何と説明した?」 「な、何も…ただ出撃しろと命令されただけ」 数十秒経過したくらいか、武蔵は大きな溜息を吐いた。 「まぁ…何だ、そう…気負わなくていい。いや、損傷は免れないから痛いだろうとは思うが…頑張れ」 武蔵は励ますように大和の肩を叩いた。この様子、武蔵は何か知っているのだろうか? 「武蔵、何か知っているの?提督が私を一人で出撃させる理由」 「あぁ……うん…一応、な」 「教えて武蔵!どうして提督がこんなことをさせるのか…私、知りたいの」 武蔵の目は居心地悪そうに泳いでいた。あーとかうーとか、ただ口ごもっている。 「……やっぱり、私は提督に嫌われているから…」 「いや、それは断じてない」 武蔵はすかさず否定した。 「ならどうして?提督は一体何を考えているの…私、ここから出たら帰って来ない方がいいんじゃ…」 武蔵の顔が益々渋くなる。それから、わかった、と小さく呟いた。 「ちょっとこっちに来い」 そう言うと武蔵は通路の角に向かって歩き始めた。大和はその後を付いていく。角を曲がって数歩歩いた後に武蔵は止まって振り向いた。 67 :名無しの紳士提督:2014/08/22(金) 18 20 34 ID fDwUq/Is 「……大和、お前は改造はまだだったな?」 「そうよ。改造に充分な錬度になったから、今日提督に呼ばれたのは改造の件だと思ったんだけど…」 せめて改造した後ならもっと華々しく散れたのに。未改造のままただの鉄の塊になって海の底へ沈むことを考えて大和の目が潤んだ。 「そうか、そうか…私もな、改造前にサブ島沖に出撃を命じられたことがあるんだ。もちろん、お前と同じく一人でな」 「えぇ?!武蔵も?!」 衝撃の告白に大和は驚きを隠せなかった。それにな、と武蔵は続ける。 「千歳と千代田がいるだろう?あいつらも航改二になった時にサブ島沖に行ったんだ。二人だけでな」 「え?!ま、待って…確かサブ島沖って…噂で聞いたけど最深部以外は夜みたいに真っ暗なんでしょ…?暗いと空母は艦載機を飛ばせないからサブ島沖攻略時は連れて行かなかったって聞いたけど…」 提督は一体何を考えて軽空母の二人を出撃させたのだろうか。提督は彼女たちも嫌っていたのだろうか?しかし二人とも今もこの鎮守府にいる。ちゃんと今も生きている。そして武蔵も今目の前にいる。不可解な提督の命令に疑念が募るばかりだ。 「……あの提督はな、単に観賞したいだけなんだ」 「何を?」 「艦娘が中破した姿を」 「は?」 中破した姿を見たい?提督が? 「どうして?」 「服が破けるだろう」 「そうね、あられもない姿になるわね」 「提督はそういう姿になった艦娘を眺めるのが好きなんだよ。あいつの趣味だ」 「はぁぁあ?!?!?!?!」 思わぬところで提督の趣味を知ってしまった。 「な、何ですかそれ!あんまりじゃないですか!」 「そういうことだからお前は嫌われてはない。お前の建造に成功した時なんか、提督は泣くほど喜んでいたんだからな」 だから安心しろと言いたそうに武蔵は再び大和の肩を叩いた。 「いやいや!安心なんてしないから!でもどうして今?!中破が見たいのなら演習でもいいし、それに錬度が低い時の方が修理費も全然かからないのに!?」 「演習はあくまで模擬戦だからな、実際に怪我はしないだろう?あと大和は演習で一度も中破したことがないじゃないか。 それに中破していても改造すれば無傷になるからな、改造前の通過儀礼というやつだ」 「で、でも千歳さんたちは改造した後にサブ島沖に行かせたのよね?!どうして?!」 「……そこは色んな事情があるんだ。とにかくお前が大破したらすぐ帰還命令は出される。帰港したらすぐに改造も施されるだろう。そう心配するな」 武蔵の言葉は俄に信じがたかったが、そういえば、と大和は思い出す。資材も充分にあり入渠ドッグが空いているにも関わらず、大破した榛名が数日修理もされずに秘書艦の仕事をこなしていたことを。 そうか、全部、提督の趣味かぁ―――――― 「……る」 「ん?大和?」 「サブ島沖にいる深海棲艦を全部駆逐してやる!!」 「や、大和?!?!?!」 提督の趣味を知った大和、妙なスイッチが入り闘志ギラギラでサブ島沖へと出撃。道中はパーフェクトな旗艦スナイプと回避で最深部までほぼ無傷で辿り着く。そして―――――― 「大和!帰投しました!」 多少の損傷はあったが、見事ボスを一発スナイプで撃破、随伴艦の攻撃も避けたりカスダメに抑えて大和は小破で鎮守府へ帰ってきた。 「大和…さすがだな…私はもって二戦目までだったよ」 姉の戦果に武蔵は素直に感心した。 「ふふっ少し晴れがましいですね。……さぁ、提督」 大和は武蔵の隣に立つ提督に目を向けた。提督はにこやかに頷いた。 「では、補給なしで再度サブ島沖に今すぐ出撃だ」 「いやああああああああ!!」 帰投した大和を待っていたのは、もちろん改造ではなく無慈悲な出撃命令であった。 流石に補給なしでは火力も出ないわ回避率も落ちるわ、結局大和は通過儀礼をその身に受ける以外道はなかったのだった―――――― 完 68 :名無しの紳士提督:2014/08/22(金) 19 14 54 ID G7UNZZXo 乙 サーモン海域北方でない分うちよりホワイトだと思いましたまる 69 :名無しの紳士提督:2014/08/22(金) 23 10 32 ID MPrbakqY ワロタ ウチはそもそも面倒だから通過儀礼しなかったな 70 :名無しの紳士提督:2014/08/23(土) 12 32 52 ID 6LbnuMrY 扶桑さんと結婚するも不妊症だという事が分かり 仕方なく山城の母体で代理出産させるシチュ 71 :名無しの紳士提督:2014/08/23(土) 13 45 04 ID WPz9ke7Q そこから始まる姉と妹の確執 姉妹が恋敵になるシチュだと最上型がいろいろとやばそう そしてどう頑張っても不仲にならなそうな川内型 72 :名無しの紳士提督:2014/08/23(土) 14 31 17 ID 6LbnuMrY 山城のお腹が膨らむのに比例して扶桑から目の輝きが失われて行くのいいよね… 73 :名無しの紳士提督:2014/08/23(土) 18 02 08 ID SCkdqup6 えっ? 山城が扶桑を不幸にした(原因が扶桑とはいえ)提督を許せないけど、扶桑に嫌われたくなくて、自己暗示かける内に、 お腹の中の子供が扶桑に思えて仕方ないので失踪して一人で育てるんじゃないの? 74 :名無しの紳士提督:2014/08/23(土) 20 58 34 ID H7fgrI7g お腹が大きくなって次第に母としての顔になっていく山城 暗い瞳で提督と妹の会話を見つめる扶桑 そこに襲い掛かる妊娠中毒の悲劇 流れてしまった子と提督への愛情に半狂乱になる山城。涙を浮かべながらそれを宥める扶桑の口元はわずかに釣り上がっていた… どう見ても鬱ルートですほんとうに(ry 翔鶴と瑞鶴もパターンは違えどドロドロになりそう 逆に妙高型はみんな大人の女性だからトラブルなさそうだよね 75 :名無しの紳士提督:2014/08/23(土) 21 35 47 ID xs9XZzxk 74 翔鶴と瑞鶴もパターンは違えどドロドロになりそう 最初は 「瑞鶴、良いの?(私の代わりに妊娠するなんて)」 だったのが最終的には、 「瑞鶴、良いの?(提督の心を奪った貴女を解体しても)」 になるんです? 76 :名無しの紳士提督:2014/08/23(土) 22 50 28 ID 7Esxa5Yc 提督と瑞鶴が懇ろになり、それを素直に祝福する翔鶴 しかし二人を見ているうちに徐々に打ち明けられずにいた提督への思いが蘇ってきて、 瑞鶴への祝福、嫉妬、羨望が入り混じっていく。 ある時、提督の子を身ごもっていた瑞鶴が流産し、気に病んで自殺。 翔鶴は悲しみながらも瑞鶴がいなくなったことを喜んでいる自分に気付く。 提督を振り向かせようとする翔鶴だったが、提督は瑞鶴の後を追って自殺。 初めから自分は瑞鶴の代わりにはなれなかったということを知って出奔し、カデクルと名を変えて遠くの町でひっそりと暮らす翔鶴。 というところまで妄想した。 この後どうなるかはわからない。 77 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 13 21 32 ID LYQoKMoQ 誰が訪ねてくるかで話が変わるな 78 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 19 30 26 ID LYQoKMoQ 私はここに赴任して半年の艦娘です。 前線の移動に伴い本土を飛び出して、同盟国に配置された某基地にて勤務する事になりました。 それは別にいいのですが、困ったことに南洋の風に当てられたのか、日本を離れ寂しくなったのか、司令官さんがかなりの女好きへと変貌したのです。 仕事中にも私の胸の谷間を見たり、触ったりしてくるのですが、最近になって外食に誘われるようになりました。 私は「日本にお待ちの方がおられるでしょう」と言って断ってましたが、何度も誘われたので、しかたなく行くことになりました。 かなり飲んでしまい、司令官の車で帰る途中に、「明日は非番だし、もう一軒どうかな?」という誘いに、酔いが廻っていたこともあってか、断るべきところ 「ええ、構いませんよ」と安易に了承してしまったのです。 今思えばそれは最後の確認だったのでしょうけれど、それを酔いを言い訳に私は受けたのです。 今では外から来た軍人しか利用しない元観光客向けのオープンバーに到着し、メインバーより離れたテーブルに通されました。 一杯、二杯飲み、たわいない話に盛り上がって、 もうそろそろ帰る時間かしら?と思った時、司令官が私の手を触ってきました。 彼は無言で手を絡めて、私を見つめてきたのです。 その瞬間、私は艦娘としてではない本能のまま、彼の唇に自分の唇をあわせていました。 お互いを人として欲している感じが伝わるほど舌を絡ませ、音がクチャクチャと聞こえ、私は知らない間に、彼のひざ上に乗っけられて囁かれた一言に、黙ってうなづいたのです。 部屋に入り、ソファ-に座らされ、服に艤装を脱がされ、下着も外され通信エラーが発生した為、 お手数ですが、オンラインゲームトップより ゲームの再開をお願いいたします。 79 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 19 39 08 ID T8KF2H8Q 78 そういう背徳もの大好き!!ねぇ大好きだから!!最後まで書けよおい!!大好きだから!! 80 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 19 49 38 ID RzBguBGI 78 一瞬何が起こったかと思ったwww 81 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 20 03 14 ID s8drXE1Y 78 このやろうwww 82 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 20 58 36 ID PN4MuKQs 自然すぎて一瞬続きを探しちまったじゃねえかこの野郎w 83 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 22 17 46 ID HteUtQEA イイハナシダッタノニナー 自然すぎて理解するのが遅れたWWW 84 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 04 48 42 ID Vzk5uU1M リロードしなきゃ…(使命感) 85 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 07 35 26 ID isEEy83w アカ臭い駄文垂れ流す奴は不要 86 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 09 36 02 ID EqDqyN5A 85 申し訳ないがレッドパージはNG http //kancolle.x0.com/image/86996.jpg 87 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 12 15 27 ID Cmpk7eEQ 太平洋戦争当時まともな艦隊戦可能なのは日英米位だから露助の出番はないだろ あのドイツだって日米からすればゴミみたいな艦艇しかないしな ただドイツの潜水艦は超一流なのは認める ただ露助はフォローのしようがないからなあ よってアカは出番無し! 88 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 12 46 05 ID EqDqyN5A 後はイタリア、フランスくらいか 日露戦争、WWⅠの敗戦と革命、独ソ戦がなければな、特に独ソ戦が大きすぎるか 結局、ロシア海軍の復活はセルゲイゴルシコフの登場を待たねばならなかった 駆逐艦オピトヌイとか面白いのあるけどね 89 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 17 06 24 ID OUhc9jqY つ対日戦当時の太平洋艦隊 巡洋艦2、嚮導駆逐艦1、駆逐艦10、哨戒艇19、潜水艦78、水雷敷設艇10、掃海艇52、 対潜艇49、水雷艇204 大和完成当時の連合艦隊からすればゴミみたいなものだな 終戦直前でも重油あればボコボコに出来る程度か 90 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 17 27 50 ID OUhc9jqY 各国の主力戦艦 アメリカ サウスダゴタ級 ノースカロライナ級 イギリス ネルソン級 キングジョージ5世級 フランス ダンケルク級 リシュリュー級(未完成?) イタリア ヴィットリオ・ヴィネト級 リットリオ級 ドイツ シャルンホルスト級 ビスマルク級 豆戦艦 ドイッチュラント級 青い目の艦娘を追加するならこれらの中から新たに入れて欲しいぜ あとソ連の為の弁護ではないけどランドパワー国家だから戦艦より戦車優先なのはしかたないかとw 91 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 17 35 53 ID XrASXgH. 大戦を生き延びた艦娘はレイプ目が似合う法則 ただし長門を除く 92 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 17 56 34 ID EqDqyN5A 90 なんせ陸上戦艦こと多砲塔戦車を量産配備した我がソビエトに普通の戦艦など必要ない(ウォッカぐいー) 独ソ戦がなければ、戦艦も空母も重巡洋艦も数が揃ったろうに 結果海軍歩兵が活躍しました。 ポーランド海軍とか欲しいなぁと、欧州編とかやってほしいよね 93 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 17 59 55 ID XQ751fxs 90 とりあえずシャルンホルストは可能性として一番あるんじゃない(適当) 米艦娘は追加したら色々荒れそうだなー(´д`;) 94 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 19 57 04 ID lp07zQQ2 米軍艦追加する場合の鎮守府が 提督「なあ、その……悪かったよ。つい熱くなって、それで…」 コロラド「別に怒ってなんかないわよ?」イライラ フレッチャー「てーとく、私まだここにいた方がいい?」 提督「ああ、いや。もういいよ皆のところに行ってて」 フレッチャー「わかった!みんなー新しい子が来たよー!ガンビア・ベイ7号とリスカム・ベイ16号」 会場「HAHAHAHA!」 提督「今日は運がいいと思ってそれで、今日こそは大型建造も行けるって気がしたんだ…」 コロラド「気にしないで。アイオワは素晴らしい船だものね?資材溶かして遠征で疲れて帰ってきた私たちの食事を冷めたチーズブリトーにするぐらい」 提督「いやその…」 コロラド「何よ…。提督なんて大っ嫌い!」 会場「オーゥ……」 中略 提督「今日は悪かった。どうかしてたよ」 コロラド「もういいわよ。明日からまた頑張りましょ」デレテル 会場「ワーワーヒューヒュー」拍手 あかんこれただのフルハウスや 95 :名無しの紳士提督:2014/08/26(火) 02 43 59 ID Jutg4HKk 駆逐艦しかいない鎮守府とかほぼフルハウス状態だよね 3人の提督が駆逐艦娘たちの面倒を見るの 96 :名無しの紳士提督:2014/08/26(火) 06 06 26 ID knRBeJJo ロドニーが綾波みたい(と言われるがあちらが後)な外見で関西弁だったら・・・・ 97 :名無しの紳士提督:2014/08/26(火) 08 12 45 ID tl.PmMwA 88 ソビエツキー・ソユーズ級量産の暁には各国海軍など(ry …戦後の原爆配備後の戦艦の超没落っぷりからするにやっぱり造らなくて正解だったと思う 小型艦艇は面白いの多いね 有名どころでは12インチ無反動砲搭載駆逐艦エンゲルスとか 89 に、日ソ中立条約があるから日本海軍絶対来ないし!来たら陸戦で10倍返しにすればいいし! …日本とガチバトルしてた頃はロシアNo.2の戦力だったのに…浦塩は弱いが 94 艦娘版アルフは観て見たい。アルフ役がいまいち誰に決まるか分からんが 98 :名無しの紳士提督:2014/08/26(火) 08 25 13 ID mI37GtYI 97 アルフと言えば「猫食べていい?」が有名だろうからエラー娘とか? 99 :名無しの紳士提督:2014/08/26(火) 09 56 48 ID oms2JpD2 97 戦後の戦艦没落の理由は対艦ミサイルの登場が原因だぞ ソユーズいたらキーロフ級の変わりにミサイル戦艦に改装されてたかもしれん 雲龍見てるとお湯をかけたくなる世代 100 :提督×大淀:2014/08/26(火) 16 45 17 ID vCTkZqVQ 提督と大淀がエロいことしてるだけの話です こんな時間まで執務室に残っていたのは、確かに仕事をこなす必要があったからだった。けれどもしかした ら、自分はこの状況を心の何処かで望んでいたのかもしれないと軽巡大淀は考える。 「うーむ。流石に一日中机に向かっていれば、いくら艦娘といえど肩はコるか」 男の無骨な指先が、女学生めいたセーラー服に包まれた大淀の肩へ背後から触れる。見た目とは裏腹に 繊細な手つきで、男の指先はコリをほぐすかのように大淀の細い肩を揉みしだいていった。 この執務室に大淀と提督は二人きりであり、提督はマッサージと称して大淀の肩に触れたのだった。 「うっ、あっ……提督……」 気恥ずかしいような、か細い声が大淀の唇からは漏れ出た。普段は理知的に執務に向かう彼女の眼鏡越し の瞳は、どこか羞恥に潤んでいるようだった。 「随分とコッてるなあ。なら、こっちの方はどうかな」 「い、いやッ」 非難するような大淀の声には構わず、提督の指先は胸元へと降りてゆく。両方の手で包み込むように胸元を 揉みしだかれ、大淀は羞恥とくすぐったさに椅子に腰掛けたまま身を捩った。 「ダメです。こんなところで……まだ書類が残って……」 そうは言うものの、大淀は身を硬くするだけで、積極的に抵抗する様子は見せない。提督は口元を歪めると、 大淀のおっぱいへと触れる指先に更に力を込めてゆく。 布越しに感じるひどくもどかしい刺激は、まるで大淀の身体の芯に熱を灯らせていくようだった。 「ダメだとは言うが、最近は仕事仕事で、全然セックスしとらんだろう」 「それは……」 「こうも仕事漬けだと身体に悪いぞ。たまには気分転換をせんとな」 言うが男の指先は、更に下へと降りていく。締まったウエストをなぞり、そして男の指先がスカートの中へと 潜り込む。その間も大淀は、羞恥に耐えるかのように唇を引き結んでいるだけだった。 提督の指先が下着のクロッチ部を軽く押し込めば、湿り気が指先を濡らす。湿り気の理由に気がついた提 督が面白そうに唇を歪めるが、大淀は白い肌を耳まで真っ赤にしながら顔を俯かせているだけだった。 「何だ大淀。ダメだと言っておきながら、お前もその気になっていたんではないか」 「違います。これは……」 「ははは。何が違うというんだ、んんぅ?」 指先が薄布の上から、割れ目を何度もソフトタッチで擦り上げる。触れるか触れないかの生殺しのような感 覚に、しかし大淀の秘所は敏感に反応を返し、更に愛液を溢れさせていく。 「いやぁっ……」 自分の意志とは関係なく提督の指先に反応を返す身体に、大淀は戸惑ったような声を上げた。下着の上か ら撫でられているだけで花弁はヒクつき、まるで何かを淫らに求めているかのようだ。大淀の半開きになった 唇から漏れる息には、自然と熱がこもっていく。 (苦しい……ああっ、もっと直接触って欲しいのに……) 既に大淀の身体は熱を持ち、出来上がりつつあった。それは提督とて分かっているのだろうが、依然として 直接触るような事はせずに布越しの愛撫を続けるだけだった。 (こんなの続けられたら、オカシクなる……もう駄目っ……) 大淀の指先が、提督の右手へと伸ばされる。提督の手首を掴んだ大淀は、縋るように提督を見上げた。天 井灯を反射する眼鏡のレンズ越しに、潤んだ瞳が提督を見つめている。 101 :提督×大淀:2014/08/26(火) 16 47 42 ID vCTkZqVQ 「ん? どうしたんだ大淀」 「ああっ……提督、私もう……限界です」 「ほう。限界、ねえ。だったら俺にどうして欲しいんだ?」 「それは……」 提督にどうして欲しいのか、そんな恥ずかしいことを大淀は口に出すわけにはいかなかった。しかし提督は 面白そうに大淀を見下ろしているだけだ。おそらく自分が言うまで、提督はずっとこうやっているつもりなのだろうというくらいは、長い付き合いで大淀も理解できた。 「……もっと、直接……触って欲しいんです」 「そうか。なら言葉通りにしてやろう」 言うが提督の指先が、大淀の下着の中に入り込む。薄布の中に溢れていた愛液で指先を濡らすや、提督 は萌毛の中に隠れていた肉芽を指の腹で撫で上げた。 「ふぁぁッ、ああ! そこ、駄目ぇっ……」 クリトリスに提督の指先が触れた途端、大淀は喉奥から掠れた嬌声を漏らし、眉根を寄せて快感を堪える かのようにする。 「ああっ、指……入れたら、そんな……」 クリトリスを撫で擦る手を休めないままに、提督はもう一方の手をスカートの中に潜り込ませ、中指を花弁 の中へと潜り込ませていく。既に溢れていた潤滑油によって提督の指先は難なく大淀の中へと飲み込まれて いった。 「随分とエロいマンコだな。指をぎゅうぎゅうと締め付けてくるぞ」 「イヤ……そんなこと、言わないでください……」 羞恥に頬を染める大淀の膣内を、提督は指先で楕円を描くように掻き回す。上下の膣壁を擦られた大淀は 快感の痺れに声を漏らすが、提督は膣壁の天井部のザラつく一点を見つけるや、そこを重点的に擦り上げる。 「ああっ、ああああッッ!!」 白い喉を反らせ、大淀は喉奥から堪えられない喘ぎを漏らす。当然クリトリスを刺激する指を提督は休めて いるはずもなく、Gスポットとクリトリスの両方を同時に刺激され、大淀の脊髄を快感の電流が休みなく駆け上 がる。 提督は膣内に二本目の指を挿入し、ゆっくりと前後に動かし始めた。指がピストンを繰り返す度、掻き出され た愛液がじゅぷじゅぷと音を立て、下着や椅子を汚していく。普段はどこか鉄と油の匂いが漂う執務室だが、 今はむせ返るような甘酸っぱい女の匂いで満ちていた。 「ダメッ、ダメェ! わたし、そんなッ、ああああッッ!!」 ここが執務室であるということも忘れ、大淀はあられもない喘ぎ声を漏らしていた。自らの肩を抱くようにし て、快感の世界に浸っている。 だらしなく口を半開きにしたまま快感に身体を震わせる大淀に、普段の取り澄ました優秀さは感じられない。 しかしそんな何も隠すものが無い素の大淀の姿は、提督のことをひどく興奮させるのだった。 「あああっ! 提督、わたしもうッ……いくっ……ああっ、ああああああッッ!!」 一際大きく身体を震わせ、大淀は絶頂を迎えたようだった。その証拠に愛液を吹きこぼしながら膣肉が収縮 し、提督の二本の指先をきつく締め付ける。熱くうねる膣内を指先で感じながら、提督は自らの主砲が疼くのを 感じていた。 102 :提督×大淀:2014/08/26(火) 16 49 20 ID vCTkZqVQ 大きな絶頂を迎えた大淀は、机に突っ伏したまま息を整えるように肩を上下させている。 「提督……」 恨めしいような口調で大淀は提督のことを見上げる。まだ今日の分の仕事は残っているというのに、こんな 状態になっては仕事どころではない。 イッたばかりにも関わらず、大淀の内側はまだ火が収まっていなかった。むしろ一度イッてしまった分だけ、 自分の中で燃え燻る情欲を自覚してしまっていた。 (セックスするのなんて、凄い久し振り) どころか自慰でさえ、仕事に追われ最近はしていなかった。そのせいなのか、愛液は椅子を伝って床まで 垂れ落ち、まるで漏らしてしまったかのようだ。 「わたし、まだ……満足、できてませんからね」 まるで生まれたての子鹿のようにふらつく足取りで立ち上がると、大淀は提督に言われるまでもなく、自ら 衣服を脱ぎ去っていく。スカートを床に落とし、もどかしくネクタイを外す。あっという間に淡い水色の下着姿に なった大淀は、その下着さえ躊躇なく脱ぎ去った。 (わたし、執務室で裸になってる。どうしよう、本当にここでセックスするんだ……) 興奮に生唾を飲み込みながらも、大淀はキュンっと下腹部が疼くのを感じていた。服を脱いでいる最中もだ らしなくヒク付く花弁からは、愛液が滴っていた。 乳首をツンっと勃起させ、愛液を滴らせながら、大淀は提督へと一歩を踏み出す。頬は薔薇色に染まり、自 分の体温で眼鏡が曇ってしまいそうだった。 そんな大淀の姿に、提督の主砲はビクリと更に体積を増す。既に提督もズボンを脱ぎ捨てており、赤黒く淫 水焼けした巨大な主砲が外気に晒されていた。 「そこのソファーに横になるんだ」 提督の言葉に頷き、大淀は応接用のソファーに仰向けで横たわる。淫熱で濡れそぼった視線は、まるで期 待するかのように提督の主砲を見つめていた。 「そんな風に期待されたら、俺も張り切らないわけにはいかんなあ。何せ大淀とセックスするのも久々だから な」 言うが提督はソファーに腰を据える間もなく、大淀の両足を筋骨隆々とした身体で割り裂くようにして正常位 で主砲を挿入する。 「あああっ! 提督っ……凄いっ、大っきいっ……」 挿入の痺れに大淀は歓喜の声を漏らすが、提督は余裕なく歯を食い縛った。 「くぅ、これは……」 入り口は痛いほどにキツく締め付けてくるにも関わらず、大淀の膣内は熱く濡れており、突き挿れた主砲が 火傷してしまいそうだった。まるで主砲を舐め擦るかのように膣ヒダは敏感な亀頭部分に絡みつき、蠕動運動 を繰り返しながら主砲に快感を与えてくる。 気を抜けば一瞬で射精してしまいそうな快感を、顎を引いて必死で追い払いながら、提督は大淀の膣奥へ 主砲を進めていく。 「ああっ、提督のオチンチンでわたしの中、一杯になって」 自らの指先を胸元に伸ばした大淀は勃起した乳首をくりくりと刺激しながら、提督の主砲を感じようと腰をグ ラインドさせる。 「ああっ! あああッッ!」 それだけで軽くイッてしまったのか、キュッと膣が窄まって更に提督の主砲を締め付ける。熱く爛れるかのよ うな膣内は更に温度を増し、まるで主砲の先端から溶けてしまいそうだった。 「くぅっ……大淀、俺も一度イクぞ」 掠れた声で宣言するや、提督はピストンを開始する。浅瀬を何度か前後させれば、それだけで射精感が駆 け上がってくる。 「ひぅっ、ああ!! ください、提督!! 提督の精子……わたしの中に、出してぇっ!!」 まるで射精を求めるかのように、大淀の膣は突き挿れた主砲をきゅうっと咥え込む。抗いようのない射精感 が身体を駆け抜け、提督は大淀の子宮口に密着させながら精液を吐き出した。 「ああああッッ! 凄い、中に精子……一杯出てます……」 じわりと下腹部に広がっていく精子の感覚に、大淀は心底気持ちよさそうに身体を振るわせた。 103 :提督×大淀:2014/08/26(火) 16 52 29 ID vCTkZqVQ 光悦とした吐息を漏らしながら、大淀は提督に蕩けたような笑みを向ける。一度射精したにも関わらず、提督 の主砲は未だ体積を保ったままだった。 「ああっ、オチンチン。まだ大っきいです」 「当たり前だ。そう簡単に終われるか」 言うが提督は腰を前後させ、大淀の奥を抉るかのように突き上げる。吐出されたばかりの精液と溢れ出てく る愛液の混合液を泡立てながら、提督のピストンは何度も大淀の最奥部を抉った。 「ひぁぁっ! あああッッ!! 奥、奥まで届いて……これっ、ああ……凄い……ッッ!」 奥を突かれるのが余程気持ちいいのか、大淀は主砲が前後する度に軽イキしたかのように身体を震わせて いた。 その度に膣内は収縮し、暖かくもキツく主砲を包み込んでくる。射精したばかりの敏感な主砲に与えられる には強すぎる快感であり、一突きごとに提督の背筋には痺れるような射精感が駆け上がってくる。 肉同士のぶつかる音と淫水の泡立つ音をかき消すかのように、普段からは想像も出来ない程に淫らな大淀 の嬌声が響いている。眼鏡越しに潤む瞳を見つめれば、提督の中に抗いようのない一つの欲望が沸き上がっ てきた。 興奮からか生唾を一つ飲み下すや、提督は絶頂へと至るためにピストンをより強める。ごりごりと膣内を削ら れ、大淀の嬌声も一段と高くなった。 「あああああッッ!! ダメ、提督ッ……もうっ、んあああぁッッッ!!」 ソファーが軋むほどに身体を反らせ、大淀は何度目かの深い絶頂を迎える。柔肉で主砲全体を圧迫され、 提督も限界だった。すると提督は腰を引き、膣内から主砲を引き抜く。 愛液で濡れ光る主砲を掲げるや、提督は大淀の顔面めがけて勢いよく精液を吐き出した。 白濁が踊り、黒く艶やかな髪を、形の良い眉を、そしてアンダーフレームの眼鏡を汚していく。 「精液かかって……凄い、匂い……」 顔面を精液で汚されながら更にイッてしまったのか、大淀は小刻みに何度も身体を震わせていた。 行為後、一人で大浴場で湯船に身体を浸しながら、大淀は考える。提督はまだ仕事が残っているらしく、ま だ執務室だった。 (わたしもまだ、仕事が残っているんですけどね……) そうはいってもあのままの状態で残りの仕事を片付けるわけにもいかず、渋々と大淀は執務室を引き上げ たのだった。 「……いつまでも、このままでいるわけにもいかない……か」 裏方を支えるのは確かにやりがいがあるし、自分にも合っているとは思う。しかし大淀は、自分も戦線に出 るべきではないかという思いが大きくあった。 (連合艦隊の運用は、これからの戦いできっと必要になる。わたしの能力も前線で役に立つはず) しかしそれは、一種の建前であることを大淀は理解していた。 (それに戦線に出るようになれば、今よりもきっと提督と一緒に居られる時間も増えるでしょうし……) そんなことを考えると胸の鼓動が早くなり、自然と顔が赤くなってしまう気もするが、長風呂をし過ぎたせいだ ろうと大淀は考えることにした。 以上です、ありがとうございました! 眼鏡っ子に顔射というのは、やはりロマンがあると思うんです 104 :名無しの紳士提督:2014/08/26(火) 17 11 00 ID tl.PmMwA 乙です 眼鏡っ子はとてもとてもいいものですね …ところで大淀さんは眼鏡かけて風呂入る方なのか外して入る方なのか 改二前の霧島はつけたままサウナ入って慌てて外す俺イメージ 105 :名無しの紳士提督:2014/08/26(火) 17 11 31 ID oms2JpD2 ちょうどいいときにきたな 擬似秘書プレイいいねぇ大淀さん 艦になる前は触ろうとしたら高速バックステップで逃げるけどな 106 :名無しの紳士提督:2014/08/26(火) 18 58 21 ID tl.PmMwA 99 結果的に世界最強の戦艦艦隊を所有する事になった戦後直ぐの米海軍の場合だと、 元々戦後軍縮で対艦ミサイル開発の予算も付かないところに持ってきて… 1.クロスロード作戦で核攻撃は輪形陣を滅茶広くしてまばらに艦を配置すれば全滅は無いと解る 2.やってみたら艦同士の間が空き過ぎて相互支援不可。エアカバーを抜けた核攻撃機迎撃不能 3.従来の対空兵装では駄目なので対空ミサイル等新型対空装備に予算最重視 4.滅茶苦茶広大でまばらにしか配置されない輪形陣は潜水艦泳ぎ放題でち!対潜装備・戦術も更新 5.その煽りで対艦ミサイルの予算は益々付かなくなり開発滞る。当然水上戦闘艦に載らない 6.で、主力艦として輪形陣の奥に鎮座ます我等がアイオワさんの武装は射程40km程の主砲のみ 7.しかもアイオワさんを潜水艦から守るため護衛艦艇必須 米海軍「…そこまで手間掛けて広い輪形陣に対して射程のやたら短い戦艦使う必要なくね? 下手すると広すぎる輪形陣の分射程結構割り食ったりしてなHAHAHA」 と戦艦を主力艦から偶に使う対地攻撃用のモニター艦的な位置に追いやって 段違いの長距離攻撃出来て防空も対潜も出来る空母をより集中して守ったとさ 5.の時に水上打撃力論者が予算分捕ればこんな歪な事にならなかったのに… ソ連海軍の場合はまだその辺のバランスが良いのでソユーズがあったら 貴重な水上打撃力として使われてたろうけど、何かにつけて軍縮したい フルシチョフが軍備は相対的なものだから、西側の戦艦は不活発だし… それに金食い虫でしょと難癖付けて50年代末に退役する可能性はあるね。 ミサイル戦艦として生き残れても機関寿命時により使い易い同火力の ミサイル巡洋艦に更新されてスクラップだろうな… と、長々講釈したがここはエロパロスレだ!短いがイくぜ! 107 :名無しの紳士提督:2014/08/26(火) 18 58 57 ID tl.PmMwA 1940年代末、アメリカのとある軍港 ~オーイエスシーハーシーハー~ 「Ah…大ネエ…そこ…ビショビショだぜ…まるで波被ったみたいに…アゥンッ!」 「Oh!ウィスコンシンの方も中々よ…か、かき回して上げるわマイシスター…フゥンッッ!」 「Ah!!やめろっ…アァン、そ、そこはまだ弱いのっぅっ!ああっ、中ネエ吸っちゃやだ…」 「まだまだ子供ね…なら私をもっといい声で鳴かせなさい…そう、そうその調子よ…ンンッ」 「WHAT!!!!あんたたち昼真っから何やってんのよ!」 「おかえりミズーリ」×3 「お帰りじゃないでしょ!仕事から帰ってみれば姉妹3Pレズプレイって…世界最強戦艦が聞いて呆れるわ!」 「ミズーリ混ざりたかったのね」「素直になりなさい、ミズーリ」「姉ちゃんはよご飯~」 「はぁ…(何で私だけ練習艦で稼いで予備役ニート三隻の面倒見なきゃいけないんだろう 一方その頃英国 「やん、あああぁん、ひゃゃゃん…ふぅぅん…わ、わたし、何で…ぼっち…なんだろう」 「ぁぁ…グロリアスお姉ちゃんと…ひゃぁんんっ!…カレイジャスおねえちゃんのが…」 「入ってくるよぅ…わたしのなかにっっ!にゃっ!?にゃにこれっ!??変だよぅ」 「おなかの、おなかのおくが…ごりごりするよぅ…ひああああぁあぁぁんんんっっっ!」 覗き窓より 「試製15インチSHSの耐弾テストは順調に済みました。元海軍大臣殿」 「よかろう、明日の晩が楽しみだな。ふふふ…ヴァンガードたん…」 『我々は今大戦を戦艦のようなもので戦った』~W・○ャーチル~ というKGV級を揶揄した言葉は良く知られているが続きがあるのはあまり知られていない。 『なお、真の戦艦とはヴァンガードの事を言う。その増備を願う。』 (意訳:海軍省、ヤリ飽きたR級の主砲塔でも何でも流用して俺に新しい処女戦艦よこせや) 即興エロってむずい・・・ 108 :名無しの紳士提督:2014/08/26(火) 20 56 59 ID tl.PmMwA 読み返すと只のパロですね、お目汚しすまぬ やっぱ勢いで疾走るのはあかんな しかし今回のE-6の過酷さを良い意味でSSのネタに消化できぬものか考察中 109 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 01 35 29 ID KG7jD0io 103 乙です。 普段はおとなしい感じの眼鏡っ娘とエロいことをするシチュエーションは最高ですね。 110 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 04 01 43 ID rEaucYOk 108 こういうバカバカしいネタ好きだけねー E-6は難しいMAPではなく、面白味のないMAPという評価がすべてだ 111 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 04 48 49 ID 4VD03nbg それなりにやりこんでる提督ならカンスト艦とホロ装備がゴロゴロしてるからね 難しくする方法が運ゲ化ぐらいしか無いんだよね。去年から言われてることだけどさ 112 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 06 30 17 ID NVKAdLfI 大淀は人によっては実装前と実装後で書き方やネタが結構変わってくる艦娘だな 113 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 07 24 55 ID glZjFZpo E-6は提督LV100未満でE-5まででめぼしい戦力使い果たし なけなしの三戦級LV70~80代前後の艦隊で(下手すると一部60代も…軽空とか) 乾坤一擲の戦いをしかける人が一番楽しめてるような気がする どの道運ゲーには間違いないが 114 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 11 14 03 ID nozzQWh. 次回E-6みたいなのやるならタワーディフェンス風にして欲しいねー つーかE-6はAL.MIとは別勢力の深海ではという説があってだな 115 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 16 19 50 ID QNFUoRdM はいはいスレタイ確認しましょうねー 116 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 18 20 09 ID glZjFZpo 秘書艦のみの第1艦隊→第2~4艦隊出撃させる→提督秘書艦といちゃつく →1コマ目でワンパン大破帰還でいい所で中断→再出撃後、再開して挿入までいく →も、ボス撃破して帰還してきた艦隊総員に見られ提督中折れ&秘書艦羞恥の余り爆泣きor逆切れ →「折角アタイらが働いてるのになにやってるんだよ!」とばかりに吊るされる提督 というネタを思いついたんだがSSにまとめる力量が無い ってこれ結構思いつきそうだな 117 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 18 21 30 ID KwqEV7hI 115 それ言い出したら非エロネタがNGになるしなーそういう問題なら管理スレへ E-6は向こうから来るんだから、大量鹵獲ネタ もしくは情報を流した裏切り者、スパイネタかねぇ システム的、攻略的ネタではあきつ神拳や捨て艦や潜水艦削りに重力砲に匹敵するネタがない。 118 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 19 19 14 ID 4VD03nbg スパイねえ… 鎮守府(提督)に恨みがあって、隠密行動が得意で、深海棲艦と密かに連絡できて、今回のイベ海域の留守番組 あっ… 119 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 21 08 21 ID x2bTCuaI ???「ぬ、濡れ衣でち」 いかにもって奴ほど真犯人じゃないという法則もあるし…… 活躍の場が欲しかった、いつもは消費が激しくて使ってもらえない人たちとかじゃないかな 120 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 21 19 28 ID hmFJKZnI なんでや、大和煮さん(仮)は関係ないやろ! 121 :名無しの紳士提督:2014/08/27(水) 21 47 47 ID glZjFZpo 怪しくてスパイかと思ってたら逆スパイってこともありうるかもよ 両陣営どちらをも裏で糸引いて操ってる者がいるんだよ…例えば低速の…おっとこんな時間に誰かな? 122 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 00 57 50 ID CI0dTwD. イベントお疲れ様です提督。向こうから攻め込んでくるなんて、今頃あっちの士気はうなぎ上りでしょうね。 今後はより積極的な行動をとってくる可能性もありますが、そうなると敵ながら資材消費は大変そうですね。 何しろ大規模な軍事行動となれば鋼鉄、燃料、ボーキ、弾と全てが不足気味になりますから、向こうの同業者がうらやまし……いえなんでも。 ところで提督、今後に備えて戦力の拡充や資材の備蓄は十分ですか? 必要とあれば当アイテム屋にご用命を。え?商売上手?いえいえ、大したことではありません。 需 要 が な い な ら 作 れ ば い い 。 ただそれだけですよ。 123 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 01 01 04 ID Lu8sGYec いや、素直に運営の手先、猫吊るしを疑おうよ。 それすらも黒幕の思うづほなんだろうけど。 124 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 01 11 53 ID U3.p.7m6 黒幕はづほちゃんだった…? 125 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 01 43 27 ID FzyU71ks Верныйスパイのあぶり出しを頼むよ 負け続きに加え、各種新姫鬼など幹部の登場で居場所のなくなってきた戦艦姫鬼の半分死に場所を求めての殴り込みというよくある特撮ライバル幹部の最後みたいな理由だと色々捗るな E-5で奪還作戦やってる以上、どうも本土殴り込み部隊は違う意図で動いてる感じが 126 :2-683 大井:2014/08/28(木) 05 35 21 ID SPD1.jlA おはよう 別府でもエロでもないけど短文行くよ 127 :2-683 大井:2014/08/28(木) 05 36 12 ID SPD1.jlA 「楽しみにしているよ」 書類に目を落としたままこう言うこの人は一見無愛想に見えるが、 それとは不釣り合いに口角がやや上がっている。 何の面白みもない書類なんかを見ていてそうなっているのではない事くらい、最早私でなくても分かるのではないか。 「……ふふっ」 その差異が可笑しくて、つられて笑いを零しながらも、私は後ろ手に扉の把手を捻る。 今日も提督からこの科白とその内の透け透けな感情を補給し、私は厨房へ出撃する。 それにしても、今までは鎮守府近海を巡回警備する時と同じような心持ちだったこの習慣が、 今はどこか新しい海域へと足を踏み入れるような心持ちになっているのは何故か。 把手を握った時に、昨日まではなかった硬い輪の感触が薬指にあるからに違いない。 …………………… ………… …… 128 :2-683 大井:2014/08/28(木) 05 36 53 ID SPD1.jlA 食堂の暖簾を潜る。 遠征に駆り出す艦、鎮守府海域の警備に駆り出す艦、夜戦だけに備えて寝ている艦等、 留守の艦が多いお昼前の食堂は空席が目立つ。 逆に、正午を過ぎてから席が埋まるので僚艦と窓際の席を取り談笑に花を咲かす艦もいる。 料理の仕込み時間をそうやって潰す艦を尻目に、私は厨房に入った。 奥で別の料理を仕込む間宮さんに一声かけてから割烹着に身を包み、まず米飯を作る作業から取り掛かる。 朝のうちに空になった大釜を軽く洗い、米を数えながら釜に放り込んでゆくと、がたがたと何やら騒がしい音が。 「あ、やっぱり大井さんだったっぽい!」 声の方に振り向く。 するとそこには、カウンターから乗り上げるように夕立ちゃんが紅い目を輝かせて私を見つめていた。 椅子の上にでも立っているのだろう。 海戦時では駆逐艦にあるまじき火力を発揮するこの狂犬と思しき彼女も、 こういった場では見た目相応に可愛らしい仕草を見せてくれるので微笑ましい。 唯、これでは椅子ごと後ろに倒れたりしないかが心配だけど。 「あれー? 指に付けてるのなぁに?」 "指に付けてるの"……。 これしかないわよね。中々目敏い。 一応見せて確認してみたが、当たりだった。 少し気恥ずかしいのを抑えようと、私は止めていた作業を再開し、大釜に米を移しながら説明する。 「これはね、結婚指輪っていうの」 「ケッコン? 提督さんに貰ったの?」 「っ……、そうよ」 「ふ~ん……」 129 :2-683 大井:2014/08/28(木) 05 37 28 ID SPD1.jlA 沈黙が訪れ、私が釜に米を移す音だけが響く。 自分から聞いておいて反応はそれだけ? さっきの旺盛な好奇心はどうしたのか。 夕立ちゃんに目を向けていないので、夕立ちゃんがどんな顔をしているか分からない。 しかし、そんな状態は数秒で終わりを告げる。 「ケッコンしたってことは大井さん、コドモできるっぽい~?」 「こっ……、子供!?」 ――この子はいきなり何を言っているの!?―― 突然の事に対応できず暫し言葉が詰まる。 飛躍しているとしか思えないその話について行けず夕立ちゃんを見やったが、 夕立ちゃんはあくまでも"今言った事の何がおかしいのか"という顔で不思議そうにしている。 見た目相応……なのかしら。 もう少し知っていてもおかしくはない筈。 この子の中では子供は例えばコウノトリが運んでくるという事にでもなっているのだろうか。 いやそれよりも。 私と、提督の、子供……子供……子作り……。 ……っ!! 「あっ、あの提督と、こ、子供だなんてそんな……、それに艦娘なんだから子供なんてできる訳……」 一杯一杯だった。 ひたすらに釜に米を放り込む作業に没頭する事で、せり上がる顔の熱を忘れ去ろうとするしかない。 その結果……。 「あ、あの、大井さん? お米、少し入れ過ぎでは……」 「えっ?」 いつの間にか背後に寄っていた間宮さんの指摘によって、熱を忘れる事は出来た。 しかし、私は大事な事まで一緒に忘れてしまっていたのだ。 ――お米、何号入れたんだっけ―― …………………… ………… …… 130 :2-683 大井:2014/08/28(木) 05 38 07 ID SPD1.jlA 「……今日のご飯は柔らかいな」 提督は、カレーとご飯を共に掬ったスプーンを一回口に運んだだけでそう呟いた。 分かっている。 杓文字で掬った時の感触で不安が溢れんばかりに滲み出てきたのだ。 食べなくても分かる。 そこまで分かっていてもその評論から反射的に自衛するように、 私はこの人と同じように自分の皿にも盛った物を睨みながら言い訳を零す。 「夕立ちゃんが悪いのよ……」 「夕立がどうした?」 「あっいえ! なんでもありません、うふふ」 こうやって自分の失敗を認めたがらないところは私の短所だと思う。 理性の蓋が少しだけ開いて自然と口をついた言い訳は、今回は完全には聞かれなかったらしい。 私は口角を上げて取り繕った。 すると提督は、首を少しだけ傾げてからまたスプーンを口に運び、顔を綻ばせる。 「カレーはいつも通りよく出来ているな」 「どうも」 ――食べなくてもいいのに食べるのね―― この人は、柔らかいと評したくせにそれを口に運ぶ。 罪悪感が湧くも、それ以上に優しいんだか甘いんだか分からない提督の態度に、心の奥底で私は救われていた。 私も目前の失敗作を処理するべく口に運ぶ。 ……やっぱり水が少し多かった。 これはあまり他の艦には出したくないが、捨てるのも勿体無い。 「あれっ、提督さん、指輪は~? これじゃ子供、できないっぽい~?」 「は? 子供?」 私が調理の後片付けやら提督を呼んでいる間に食事を済ませたらしい夕立ちゃんが、 子犬のように無邪気に声をかけてくる。 しかし提督もまた、犬の言う事は分からない――悪意がある訳ではなく――とでも言うような反応だ。 「ごめんね? 提督も大井さんも。ほらっ夕立行くよ」 姉妹艦の時雨が、えーだの待ってよーだの不満を零す夕立を引っ張っていった。 あの二人には食事が済んだら出撃の準備をするよう指示が出ている。 私達も早めに食事を済ませてその準備にかからなくてはいけないのだけど、 肝心の提督はどう反応したらいいかで悩んでいるようでスプーンを置いてしまっていた。 「……あはは……、夕立は大分子供だなあ」 131 :2-683 大井:2014/08/28(木) 05 38 42 ID SPD1.jlA そう苦笑いして提督は肩を竦み、左手をやれやれと言った具合に上げる。 しかし、私は夕立ちゃんや時雨ちゃんの事なんかとっくに頭から抜け、提督の左手を凝視していた。 ――確かに付いていない―― 「さあ、自分らもさっさと食べ――」 「提督はどうして指輪を付けていないんですか?」 夕立ちゃんが指摘して、そこに初めて気付いたのだ。 自分の事ばかり考えていて浮かれていたのが原因か。そんな事にも気づかなかったなんて。 夕立ちゃんが指摘した顔のように、提督もまたきょとんとした顔で私を凝視している。 「ああ……、その指輪は上が艦娘用に作った物でな。提督用なんてのは用意されていないんだよ」 なるほど。 上層部としては艦娘の性能上昇が目的である筈だから、コストを増やして提督用の物まで作る理由はないのだろう。 しかしそれが理由になると思ったら大間違いだ。 私ばっかり浮かれていて提督がこれでは、私が一体誰と結婚したのか、別に忘れはしないが証は必要だ。 「明日、提督の分も一緒に買いに行きましょう?」 「は、いや、そんな時間は……」 時間はない? 無理矢理割いてしまえばいい。 書類なんかその後で幾らでも書ける。 少し語気を強めて再度説得にかかる。 「……行きましょうね?」 「……分かったよ」 まだ何もしていないのにもう疲れた表情をしながらも、提督はやはりその中に笑みを隠していた。 隠れてないけど。 こんな私にここまで付き合うこの提督は中々に物好くだなあ、と自分で思う。 132 :2-683 大井:2014/08/28(木) 05 39 42 ID SPD1.jlA 「……あ、そういえば艦娘って、子供作れるんですか?」 「私が知ってる訳ないだろ」 まあそうか。 そんな事を知ったところで普通は何も成さないのだから。 艦娘は人間ではない。 それでも、軽い気持ちで少しの希望を持つのもまた、悪い事じゃないし。 「それなら……」 仮に、もし仮にそれが可能だとしたら。 色々と大変な事も付いて回るかもしれないけど、 それでも、それ以上にこの幸福の更なる彩りになるかもしれなくて。 希望を捨てられる程私は捻くれていなくて。 皿に盛られたカレーライスを半分程食してくれたこの人の面白い反応を見たくて。 言うだけなら自由でしょう? 「私達で新しい艦、作ってみます?」 133 :2-683 大井:2014/08/28(木) 05 41 22 ID SPD1.jlA イベントおつカレーライス 多くの人はE-6を北上様でやってるみたいだけど 僕のところでは取り巻き2隻残っていながら大井が見事なカットインスナイプで終わらせてくれました 134 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 08 10 57 ID QvN/qwjw 乙 かわいいなぁ 大井さんはけっこう純愛が似合う印象 135 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 09 58 45 ID QA86xF1s 乙 大井さんは捕まえてそのまま捕まえ続ける側だよね 137 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 11 56 24 ID VNyX8gUY 乙ー 138 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 12 26 37 ID Z9Nr7sLw 乙GJ 相っ変わらず大井さんかわいい 夕立は無知シチュだよなやっぱ 139 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 13 05 27 ID BnGzlttE 乙! 大井さんも夕立ちゃんもかわいい 140 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 16 40 15 ID QA86xF1s 先行登録提督だと大井さん初期艦並に古参なんだよね となると中破台詞が古女房にだけ許されたキツいジョークに聞こえる 特に産廃の時期を知ってる訳だし、初期艦とは違った繋がりがあるといいよね… 大井「ちっ、なんて指揮…あっ、なんでもありませーん。うふふっ。」 提督「うるせー聞こえてるぞ、とっとと入渠してこい」 大井「気の所為じゃないですか?あ、バケツ使いますね」 提督「ああ、悪いがまたすぐ出てもらう、頼むぞ」 141 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 17 57 14 ID Zudl/1pg E6みたいなマップでガチ凹みしたら凄く優しくしてくれそう(小並感) 142 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 18 12 22 ID TO05G4NA 愛してますとか言ってくれそう 143 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 19 07 09 ID Vn1w6EZc 着任当初は艦娘も少なく鎮守府の設備も貧素だったから 初期艦の子や大井さんと一緒に鎮守府の掃除をしたり周囲の草むしりをしたり…… 鎮守府の規模が大きくなって多忙になった提督が、ふとそんな昔のことを思い出すの。とてもいいと思います 144 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 19 14 11 ID U3.p.7m6 大井さんの陰口聞くと「ああ俺今鬼畜マップ攻略してんだなあ」って気分になります(白目) 145 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 19 43 04 ID 5OJj0S4k 駆逐艦一隻しかくれないのはゲーム的に仕方ないかもしれんがキッパリとこう言いたい 全部くれ、と 146 :名無しの紳士提督:2014/08/28(木) 22 27 29 ID QA86xF1s 145 チュートリアル任務で白雪ちゃんが手に入るから実質2隻だし(小声) の割にはイマイチ影が薄い 147 :名無しの紳士提督:2014/08/29(金) 00 18 54 ID fZjRZRNU 133 乙です 俺提督も今回は大井さんに頼りっぱなしだった 中大破率も高くて正直すまんかった 117 以上欝ネタですご注意下さい 侵攻作戦終結後大量鹵獲された深海棲艦達。 彼女らは戦利品として凱旋展示され辱めを受けるか、もう一つの選択肢しか無かった。 それは… 「先ほどの敵本土沿岸侵攻作戦により我が鎮守府の損害はきわめて甚大である。」 「只今より第五艦隊を新たに編成する。編成は協力的で志願した鹵獲艦にて行う。」 提督の平坦な声が響き渡る。そして憎悪・憤り・憐憫の表情を浮かべる艦娘たち。 「ワタシタチ強制的ニ、仲間ト戦ワサレル…補給モロクニナシニ…」 「勝ッテモ…裏切リ者ノ侮蔑ニマミレイキルシカナイ。負ケタラ…処刑ハ必須…砲雷撃処分ダ」 「ソレニコノ鎮守府ニハモウ先ガナイ…勝ツコトハ不可能…仲間ノ手デ沈ムシカナイ。」 悲壮な覚悟浮かべる深海棲艦達。だが提督は無慈悲にも出撃を命じた。 「あいつら殺したい程憎んでるけど…それでも酷い。酷過ぎます。あんまりです提督。」 先の戦いで北上を失った大井は憎しみと怒りの狭間に苦しんでいる。 「上からの命令だ。彼らの協力と志願の意思を使い潰せ、少しでも敵艦隊を削れとな…」 そして今まさに、死ぬ運命を定められた艦隊が船出の時を迎える… 元ネタはオスト大隊だけど良い子のみんなうかつにググらない方がいいかもよ SLGプレイヤーがかわいそうだからせめて真っ先に全滅させるぐらい相当曇るから… 148 :名無しの紳士提督:2014/08/29(金) 16 19 20 ID fZjRZRNU 146 何も知らなかった俺は貰った白雪ちゃん速効で合成材料にしてしまった… ついでにダメコン一個も解体クエで使った… 149 :名無しの紳士提督:2014/08/29(金) 17 12 33 ID yloi2qgo 通常艦はともかく、鬼姫など幹部レベルは捕獲されてるのかな。 150 :名無しの紳士提督:2014/08/29(金) 23 10 27 ID wk2RSBRk 隼鷹改二の中破絵の禁マークでどんな想像したのか言ってごらんなさい 俺は貞操帯を想像しました 151 :名無しの紳士提督:2014/08/29(金) 23 25 04 ID DOqig0c. あれ、丸見えよりもむしろエロいよw 152 :名無しの紳士提督:2014/08/30(土) 12 18 35 ID ZBUSYKl2 とりあえず次の薄い本で禁は出演まったなしだな 修正とかで使われそう 153 :名無しの紳士提督:2014/08/30(土) 12 49 45 ID RW5Y97VU 雲龍といい、くーろくろ絶好調だなw 良い艦載機載せてあげるから、色々してほしい 154 :名無しの紳士提督:2014/08/30(土) 22 10 59 ID Bm8.aPVU (文字の色と背景が同化してて凄い見づらいです) 155 :名無しの紳士提督:2014/08/30(土) 23 30 40 ID Ff0FUOXE 隼鷹改二来たけどうちのはLv30近く足りん…でレベリング中 しかしSSの筆が止まったままだE-6攻略失敗と前スレに上げた山城SSで疲れたかな 現スレに書いた重巡洋艦小ネタみたいな即興なら楽に思いつくんだが 156 :名無しの紳士提督:2014/08/31(日) 00 22 45 ID 8Sn7BO4Y 本番ありのSS書くと非エロSSやら小ネタしか書けなくなる病に少し前から感染したっぽい ネタは思いつくのになぜか文章にできなくなってきた。 誰か股ぐらいきり立つようなの投下してください!何でもはできませんけど 157 :山城SSの人:2014/08/31(日) 01 49 43 ID fbrzFkUo 頭の中のを推敲するけど文章にまとまらない事は良くあるよ というかエロ部分が意外とテンプレかと思ってたけどいざ書くと結構考えて疲れるのよね エロゲライターや官能小説家が改めて偉いなんて思う日が来るとは 山城SSみたいな先ずネタありきなのはその点楽でした ああいう路線で磯風乗組員手記の磯風×矢矧ってのを考えたが磯風手に入らなかったので頓挫中 エロSSライターの皆さん頑張って 158 :2-683:2014/08/31(日) 02 36 48 ID 4/Q8pB3I エロは書きたい事書いたから後は非エロしか書く気が沸かない アブノーマル趣味があればもうちょっと進んでるのかもしれないけど そういうもんじゃないのかね エロを書こうとしてあれこれ悩むのは本当同感だよ 159 :名無しの紳士提督:2014/08/31(日) 02 59 14 ID F32JUj5. 日常イチャラブしか書けないよ エロSS書ける人は凄いと思う、いや本当に 160 :名無しの紳士提督:2014/08/31(日) 03 28 50 ID Mh2FU7Ac 155-156 http //kancolle.x0.com/image/88834.jpg 161 :山城SSの人:2014/08/31(日) 11 03 29 ID fbrzFkUo 160 どっかで読んだような言い回しだと思ったら・・・ 丁度戦場まんがシリーズ読んでたところだったからタイムリーだった 松本作品だと「ワダチ」が好きかな 無理矢理艦これ風にすると・・・ 提督(チビでメガネでガニマタ)を進める為にココはアタシらが!と挺身する最古参戦艦金剛ちゃん姉妹 対立組織所属だが提督を想うようになり、でも部品不足で壊れてゆく五月雨辺り 打算と現状を見据えて「ついてけるまで行けばいいんじゃない」と提督と共に新天地を行く鈴熊 だがその新天地の秘密は提督しか知らない… 我ながらなんか色々アレだな 162 :名無しの紳士提督:2014/08/31(日) 19 35 07 ID Y8Xw.KMU 書くネタが思いつかない? それはきっと提督しか男が居ないと思うからだよ 逆に考えるんだ「生やしちゃってもいいや」と 以下ふたなり短編投下します、苦手な方は超注意。 島風×天津風。 163 :名無しの紳士提督:2014/08/31(日) 19 35 49 ID Y8Xw.KMU 「いいよー。入って。わたし個室だから遠慮することないし」 「お、お邪魔します…」 夜更けの駆逐艦寮。亜麻色の髪の、どこか漠然とした表情の少女――『島風』に割り当てられた私室に招待されたのは、やや緊張した面持ちのどこか古風な銀髪の少女――『天津風』。 ベッドの他にはさして目立つ飾りも見当たらない簡素な部屋に二人で入り、ドアが閉まりきらないうちからさっさと服を脱ぎ始めた島風を見て、天津風は今更胸が大きく高鳴るのを感じていた。 「あまちゃんもはやく脱いでー。汚れちゃわないよう、ハダカ同士が一番いいよ」 「ぜかまし…ほんとに、するの?」 立ったままで特徴的なZ旗黒パンツから自慢の美脚を抜き、やがて床に脱ぎ捨てた島風がこんどは天津風の衣服に手をかける。 まるで一緒に風呂でも入ろうかという気軽さだが、ことはそうではない。もっと重大で、もっと仲良くなれること――を、しようというのである。これから、二人で。 そしてそのための驚異的な準備を、二人は既に終えていた。 「ね。男の子とこんなのしたことある?」 未成熟な裸身を、友人の匂いのするシングルベッドに横たえた天津風は、同じ格好で覆いかぶさるように四つん這いになった島風の問いにふるふると首を横にふった。 合わせられる唇。少女から女になりかけた時期の、独特の甘さをもった二人の裸身が、重なる。 「じゃあ島風が一番、だね」 「ぜかましは……あるの?」 「ないよ」 だからあまちゃんも一番だね、とニヤリと特徴的な笑みを浮かべた島風は、ぎゅっと天津風の脚の間の『第三砲塔』を握った。 「!」 未知の感覚に、天津風の表情が羞恥と不安に染まる。 今日はいっぱい撃たせてあげるからねー、と同じものを装備した島風は、いつもと変わらない口調で言った。 ――仲良くなりたいんだよ。 一緒に秘密の遊びしようよ。 そう島風に強引に誘われて、流された結果。 工作艦『明石』を二人掛かりで散々に酔わせ、その状態で秘密に特別に増設してもらった単装砲――その特殊過ぎる準備をもって、今二人は本当にベッドの上にいた。 164 :名無しの紳士提督:2014/08/31(日) 19 39 34 ID Y8Xw.KMU 「あまちゃんて身体あったかいねー、気持ちいい」 島風がすりすりと天津風にハダカの全身をこすりあわせてくる。 ふにふにと胸の先端が重なり、思わず声が上がる天津風。しかしそれよりも―― 互いの股間の砲が軽く接触し、絡むたびに与えられる奇妙な切なさに、溜息のような吐息が天津風の唇から漏れる。 「ふふん。もう感じてるのか、あまちゃんは」 挑発的な口調で言いながら天津風の砲を再び握った島風の表情もしかしわずかに紅潮し、股間の砲は最大仰角でいきり立っている。 「はあ……はあ……じ、自分だって……!こ、これはどういうことよ……!」 天津風の手が、逆に島風の砲に触れる。 一瞬驚いた表情になった島風は、淫靡に笑って天津風のそれを上下に刺激し始めた。 与えられる未知の快感に喘ぎながらも、天津風は上に重なった島風のそれを同じ動きで反撃する。 「うっ……あ、はぁ……」 「ん…だめ、もう……」 相手の行為に高ぶっていく気持ちが、互いに相手を責める。 まるで互いにひとつになって自慰を行うようなその行為は、止めることなどできない快感を伴っていて。 「…うあっ!な、なんか出る……っ!」 「やあぁぁあぁん!きゃはぁぁぁっ!」 やがて駆逐艦・島風と駆逐艦・天津風の第三砲頭は、同時に初弾を放った。 165 :名無しの紳士提督:2014/08/31(日) 19 40 23 ID Y8Xw.KMU 「ふっふーん。さて、わたしにどうしてほしい?なんでもするよ」 「…どうして……って……」 足を開いた形でベッドに寝転び、排熱も収まらず硝煙の匂いも真新しい天津風の砲頭を見つめる島風。 その積極性に終始押されっぱなしの天津風は、次の言葉が見当たらない。 気持ちいいには、気持ちいいけど――。 「そうだ。こっちと一緒に触ってみようか?」 いいことを思いついた、と言わんばかりの表情を浮かべた島風の左手が再び砲を掴む。 ひっ、と軽い悲鳴に似た声を上げた天津風の、その砲塔の下――既にとろとろに濡れた天津風の『女』の部分に、島風の右手が触れた。 「やぁぁぁっ!!い、一緒に…しないでぇ……!」 左手が、屹立した砲を上下にこしこしと扱く。 右手が、濡れた秘唇に中指をじゅぽじゅぽと抽送する。 「お、…おかしくなるよう…っ!やめて、ぜかまし、それやめてぇぇぇっ!!ああああああんッ!!!」 通常の二倍の快楽――いや相乗して十倍とも百倍とも感じとれるような快楽が、やがて天津風の『女』のほうを到達に導いた。 「おぉー。あまちゃん、すっごい気持ちよさそうだねぇ」 声にならない声を上げながら、びくん、びくん、と全身ごと震わせる天津風の秘唇から、中指を抜き去ると。 島風は天津風と逆向きに倒れ、何を思ったか両脚を伸ばしてきた。 自分の性器までも露出するのは、一切お構いなしだ。 「こっちは足でヤられるのが好きな男子もいるときいた。どう?」 「ぅぁ……ごわごわしてて、へ、変な感じだよ……」 つるつるの両脚の裏が自分のを挟みあげしごきあげるそのじれったいような感覚に、よじるように船体を揺らす天津風。 あれ、ストッキングが要るんだったかな、などと呟きながらしばらく足指でそれを玩んでいた島風がふと止めて、天津風を見下ろす形でベッドに膝立ちになった。 166 :名無しの紳士提督:2014/08/31(日) 19 41 05 ID Y8Xw.KMU 「ね。挿れてみていい?」 「ええっ?!だ、だって……ぜかまし、初めてなんでしょ……?いいの?」 「いいよ。女の子は数に入らないってコトで。ってか、あまちゃんなら全然、いいし」 あわあわしている天津風の砲を、にやにやと笑いながらお構いなしにつまみあげ、上から腰を下ろす島風。 「…っく……えぇいっ!」 かなり狭くてキツい感触に、互いにぎゅうぎゅうに擦られながらも、島風は痛みをこらえ全体重をかけて一気に飲み込んだ。 「ふあぁぁっ!」 「入ったぁ……凄く熱いよ、コレ…あっつくて、気持ちい…」 快感に悶える天津風の砲を艦内に受け入れて、接続したまま揺れ始める島風が小さくため息をつく。 「……ふふふ。かわいいなぁ、あまちゃんは。もうちょっと動いてみよ……っと……ん……」 「ふっ、うあっ、あぁん、ぜかまし……ちょっ…と、もう……」 積極的に小さな腰を揺らす島風の下で、股間の砲から伝わる未知の感覚に、同じ高速型駆逐艦と接続する背徳感に、天津風は一気に高みへと昇り上げられる。 「あ……だめ、もう…もう、撃っちゃうよ、中に……っ」 「いいよ」 「いい…って、ああ…っ、あっ、あああああああっ!」 ぴったりと身体をくっつけて、小さな乳房を自分の乳房に擦り付けられた瞬間―― 島風を持ち上げるかのように反り返り、びくびくと勝手に震える身体。先端から腰に、背中に、全身に伝わる痺れるような快感。――轟音。 駆逐艦・天津風の第三砲塔は、友軍艦の艦内に向け、その砲弾を幾度も発射した。 甘い香りの風が吹き抜け、ぎゅっと瞑った眼の奥に、ちかちかとした光が何度も瞬くような夢想を彼女は覚えた。 「ふー。あー凄かった。楽しかったー」 「………」 全裸でベッドに腰掛けたまま、満足そうに手足を伸ばした島風とは対照的に、隣に転がって肩で息をする天津風は応える体力もない。 「……なんで…こんなこと…思いついたの……?」 「べつに。仲良くなりたかったからだよ。もっと、もーっと」 貴方は私の最初の、大好きな『お友達』だし。そう言って屈託のない笑みを浮かべた島風の顔を、天津風は複雑な表情で見返していた。 キモチは嬉しい。嬉しくないワケがない。不快だった――訳でもない。 気持ち良かった。多少、不本意ながら。 「……もういっかい、やる?」 「……えぇっと……」 こんな実験みたいな責めを相手に体力がどこまで持つだろう。そう思いながらも逆らえず、島風の望むままに再び押し倒される天津風であった。 甘い夜はまだ、始まったばかり。 167 :名無しの紳士提督:2014/08/31(日) 19 41 55 ID Y8Xw.KMU 以上苦手な方には失礼しました そろそろ新世界の扉を開きたい今日このごろ 168 :名無しの紳士提督:2014/08/31(日) 21 25 06 ID RgbXnvNk ふたなり好きの俺歓喜 乙でした 酔っ払った明石さんも高角砲つけて何かやってそう 169 :名無しの紳士提督:2014/08/31(日) 23 33 30 ID Mh2FU7Ac 乙 きょにゅーが生えてるとあれだが、ちっぱいならおk ただし空母系は駄目という俺 戦艦は生えてる薄い本多かったような 新世界か… 艦娘が姉妹艦とかの名前を呼びつつ、自慰をしているのを盗撮してそれを元に 「これを姉妹艦の〇〇が見たら、艦隊はどうなるんだろうね…」と脅す これはまぁ王道である 立場を替えて 提督が秘書艦とかの名前を呼びつつ、自慰をしているのを盗撮してそれを元に脅す 「これを秘書艦の〇〇が見たら、艦隊はどうなるんでしょうね…」 しかし、これは攻守が入れ替わっただけで新世界とはいえない ここはもっと替えて 提督が姉妹艦ラブな艦娘の格好をして、コスプレした艦娘の姉妹艦とかの名前を呼びつつ 女装自慰しているとこを自分で撮って それをその提督がコスプレした艦娘に無理やり見せて 「これを全世界に公開したら、艦隊はどうなるんだろうね…」と脅すのどうだろうか 比叡や瑞鶴あたりにしてみたい 170 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 44 27 ID PgEFUQ6k 数日前なんか言ってたかもしれないけどエロができた! 171 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 45 10 ID TeUr9IP6 ひどい熱帯夜だ。 唯でさえ脂汗が滲み出る程緊迫した作戦が、こんな時に発令されるとは。 やっとの思いでAL、MI作戦が終結したかと思えばこれだ。 手拭いで額やら頬に伝う汗を、彼らの仕業であるかのように鬱陶しく払う。 敵の彼らも中々に頭の切れる連中のようだが、 念には念を入れて最終兵器を出し惜しみして留守番させていたのが功を成した。 骨の折れる作戦だったが、 お陰で秘書艦に待機命令を出し続けた事を糾弾されなくなったのは、果たして喜ぶべきところか……。 何にせよ、睡眠時間さえ大幅に削られたこの作戦も遂に終止符を打つ事が出来たと言えよう。 先程入ってきた通信によると、もう電探には敵艦隊の脈が全く現れなくなったらしい。 だからこうして精神的にも身体的にもガタが来ている体を、 舗装された堤防に精一杯足を踏みしめて支え、艦隊帰投を今かと待ち構えているのだ。 何でもない単なる潮風にさえともすれば倒されそうだが堪える。 艦隊面子は自分なんかよりも余程疲弊しているのだ。 …………………… ………… …… 172 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 00 45 29 ID 0r8Gf1W2 明石さんが某河童か月人のような便利屋さん(薄い本的な意味で)になりつつあるなw ともかく乙乙 173 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 45 50 ID TeUr9IP6 共に待機していた艦が、早々と担架に重量級戦艦三隻と軽空母二隻を乗せて去って行った。 これまでにない甚大な被害であるが、代わりに旗艦大井だけは被弾を完全に免れていた。 と言うのも艦隊決戦の勝敗を最も左右するのはその旗艦であり、 旗艦にだけは何としてでも被害が及ばないように指揮していたからだ。 何の反発もなく作戦内容を随伴艦に刷り込ませる事が出来たが、やはり心苦しい。 休みたいだけ休んでくれ。あいすくりんを進呈してもいい。 そして今、波打つ堤防の上では自分と第一艦隊旗艦大井だけが残されている。 「…………」 大井は敵艦隊を撃滅させた直後から終始呆然とした様子だった。 いつもの凛々しさはない。 大井の目は焦点が合っているのかいないのか、私の方を向いているのに見ているようには見えない。 「……ていとく?」 魂でも抜けたような平坦な声色だ。 大丈夫か。私が分かるか。 「作戦、終わったんですか……?」 嗚呼、終わったんだよ。 お前ら全員帰ってきたんだよ。 「そう……はあ……っ」 どさっ。 膝から崩れ落ちそうになった大井を、自分の体で受け止め支える。 随伴艦の姿がある今まで懸命に堪えていた物が遂に壊れたのだろう。 尚も崩れそうな程身体に力が入らないらしく、抱え方を工夫せねばならなかった。 密着し、腰に手を回す事になってしまうが許せ。 背の艤装が少し邪魔だ。 「敵、本当に撃滅させられたんですか……?」 それはお前が一番分かっているだろう。 通信でお前が直々に、あるだけの全ての魚雷を敵旗艦に命中させ撃沈を確認したと報告してきたじゃないか。 戦艦には探照灯も装備させていたから見えたのだろう? 「そう……そうよね……」 174 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 46 29 ID TeUr9IP6 力が入らない腕を上げて、大井は私の背に時間をかけて手を回した。 私の存在を確かめ、しがみつくように。 大井の両手や声は小さく震えている。 「ごめんなさい、提督……もう少し、このまま……」 分かった。 棟に戻りたくなったらいつでも言うんだぞ。 歩けないなら負ぶってやる。背の艤装の重さが見た目相応でなければの話だが。 「っふふ、提督には無理ですよ……っ」 大井は皮肉って一瞬笑ったかと思いきや、身体で嗚咽を上げる。 「っ……、ふ、……ぅ、ひっく……」 私の背に回された両手は一際大きく震え上がり、 捕まえた物を決して逃がさない具合に落ち着きなくぎゅっと私の背の上着を掴んだ。 きっと大井は、託された大き過ぎる期待と、湧き出る不安やプレッシャーに押し潰されないよう、 自分を保つ事で一杯一杯だったのだろう。 強力な兵器である鉄の塊を背負い、ただっ広い海洋を駆け抜けて来たと言っても、 この震える華奢な肩と、やや細めの腕と、大きくない手をいっぺんに感じてしまっては、 罪悪感がダムのように押し出される。 償いとかそういう事ではないが、出来るだけ落ち着かせようと手から腕まで使って頭を優しく撫でる。 「ぅ……ん、すん……ひっく、うう……」 よく帰ってきてくれた。おかえり。 「っ、作戦が悪い、のよ……、他の艦にっ、あんなに被弾させて、ぐすっ……」 悪かった。悪かった。 …………………… ………… …… 175 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 00 47 02 ID CvR1qRh6 176 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 47 07 ID TeUr9IP6 「……ん、……」 まだ窓から明るい光は射し込んでいなかった。 瞼が開き、敷地内の遠い明かりを頼りに最初に入ってくるは、天井を向いて寝息を立てるあの人の姿。 重くなくやけにはっきりした意識を頼りに眠りにつく時の状態がどのようなものだったか、 それは見ていた筈の朧げな夢の内容よりずっと回顧しやすいのだった。 ――なんで離れてるのよ―― この人と私の疲れに疲れきった精神をどう癒すかの審議の結果、 この夜の暑さ構わず抱き合って共に意識を投げ打ったというのに。 この人の体温が離れてしまったら寝心地に違いが生じて当たり前。 魚雷の直径程度に上体を浮かせてこの人の顔に影を落としてみても、この人は睡魔に取り憑かれたままのようだ。 寝返りでも打ったのか。 私よりも睡魔が大事か。 その可愛らしくも憎たらしい顔を歪ませてやりたい、苛めてやりたい、といった欲望に身を焦がす私に罪はない筈だ。 私の安眠妨害の原因は、その安眠をもたらしていた提督そのものなのだから。 再び粗末な布団に身を預け、追いかけるように提督に身を寄せる。 この人の肩に手を添え、自然と目の前に来た耳に風を送ってみる。 ふーっ。 「…………」 駄目か。 しかし逆にこれだけで起きられたらそれはそれでつまらない。 と言うか、まさかとは思うが絶命してはいないか。 とんでもない事を真剣味皆無で考え、再度上体を起こしこの人の心臓部分に私の耳を宛てがう。 念のため体重はかけないように。 とくん。とくん。 そこには、憑き物から解放されたように穏やかな脈があった。 一緒に僅かに聞こえる呼吸も長いものであった。 自然と私の呼吸をそれに合わせると、失われた一体感が少しだけ取り戻せた気がする。 だがまだ足りない。 浮かせている上体からひっくり返した砂時計のように少しずつ力を抜き、遂にはこの人の胸に完全に頭を預けてしまう。 どくん。どくん。 音に同期して私の頭は小さく突かれる。 温かい。 ――よかったですね、私が大型艦じゃなくて―― 重くないようで、この人の鼓動間隔は何ら変わる事はなかった。 思わず永遠に委ねてしまいそうになるが我慢。 そっと頭を上げ、この人の耳元に回帰する。 舌を突き出し、この耳の外周から耳たぶまでを舌先でなぞる。 177 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 47 44 ID TeUr9IP6 つぅー……。 「…………」 よっぽど疲れているらしい。 となると、この人がどこまで寝ていられるか興味をそそられるもので、 私がもう一度眠りに意識を投じる考えはもう跡形もなく消え失せていた。 本気でこの耳に悪戯する事を決め、宣戦布告の意味で口付けから入る。 「……ん、ちゅ」 「ちゅ、ちゅく、……ちゅっ、ちゅー……、んん……」 「んちゅっ、はぁ……」 しっかりとした布告になっただろう。 もう伝聞で聞いた真珠湾のような不意打ち攻撃ではなくなった。 この耳に囁きかけ、口内に唾液を分泌させる。 攻撃手段として口付けだけでなく、舐めや啜りやしゃぶりも落としてやる為だ。 「起きないでくださいねー……。……んちゅっ、はぁ、……ふぅぃい、ちゅくっ」 「ちゅちゅ、ちゅーっ、はぅ……、ん、ぺろ、ぇろれろれろれろっ」 「ちろ、ちろ、ふ……ちゅっ、ふ、ぺろぺろぺろぺろぺろ、ちゅっ」 「ちゅ、く、く……、ん、ちゅぶぶぶぶっ、ちゅぱ、はぁ」 「ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、……れる、れる、くぶ、ちゅむっ」 178 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 48 16 ID TeUr9IP6 「……ん……」 この人が初めて声とも言えない音を発し、小さく身動ぎした。 流石に音を立てると安眠妨害になるらしい。 だがまだ大丈夫だ。 追撃を行う。 「……ん、じゅる、ちゅるちゅるちゅる、ちゅくっ、はぅ……」 「ちゅっ、ん、ちゅっ、……はぁ、ちる、ちゅくちゅく、ぺろぺろぺろ、ぇろ……」 「はあ……、ちゅ、ちゅぷぷぷぷっ、ふぅ……、ちろろろろっ」 「ちゅるるっ、ちゅぷっ、……はあ……」 「……ふーっ、ふーっ、……うふっ、ちゅぷ、ちゅぷっ、ちゅっ」 「ちゅくちゅるちゅるちゅる、んぶぶ、ちゅぶっ、ん……」 「はあ、はあ……」 その耳は、私の執拗な攻撃によって てらてらと卑猥に汚れていた。 ――これを、私が…… ―― 拙い。 ただこの人の耳に悪戯していただけなのに、勝手に私の身体が、下腹部が、熱く……。 見えない糸で上から操られるように起き上がってこの人の下腹部に跨り……。 ……あら? 179 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 48 51 ID TeUr9IP6 「え……硬い……?」 起きているのかと提督の顔を見やったが、目は開いていない。 しかし、殆ど光がない中よく見ると、眉間に力が入っていてどことなく苦しそうな……。 「うう……ん……」 「……ふふっ」 寝ながらでも感じる事はできるんですねえ。 私の大事な場所を下着越しでこの人のアレにズボン越しで擦り付ける。 目を閉じたままで、ここをこんなにするなんて。 まして耳を悪戯していただけなのに。 この人って、本当に好き者だなあ。 私の事など棚に上げてふわふわした頭でそんな事を考えながら、腰を前後に動かし始める。 「んっ、……ぁ、あっ」 やっぱり互いが布で覆われたままだからか、刺激はそれほど強くない。 それでも何も感じないと言うと、それもまた嘘になるのだった。 「ん……、ん、んん……」 身も蓋もなく言ってしまえば、こうデリケートな場所は敏感だから物問わず擦れば反応してしまうし、 この場合だとこうでもやんわりとこの人の熱は伝わるから悪くない。 寧ろ、これくらいだと自分を焦らす事ができて、 私の中の熱が必死に行き場を探す渦潮のようになっていって、下腹部が次第に湿り気を帯びてくる。 「ふっ、ふぅ、っ、ぁ、あ……」 「あぅ、っ、んん、んふっ……」 しかも構造上、それが液化して降りてきてしまえば漏水を止める手立て等ない。 その為に下着という装甲があるのかもしれないけど、 それもまた耐久性と耐水性は高くなく、結局は何の意味も為さなかった。 それならこの行為を止めればいいのだろうけど、 戦意高揚状態の上で私の蕩けた辞書から"止める"なんて語句は消滅している。 それだけでなく、この人が重苦しい喘ぎ声を漏らし、顔をどんどん険しくしていく様を、 しかもこの跨った姿勢から見下ろしていては……。 180 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 49 35 ID TeUr9IP6 「っ、く……」 ――私、この人を犯してる―― なんて無防備だろう。 冬のあの日私が初めて夜這いを仕掛けた時は、この人の局部を晒して直接刺激を与えるまで起きなかったけど、 今日もかなり続いている。 こうして跨って前後に擦り付けても起きないのならば……。 「はあ、……っ」 いよいよ無遠慮になった私は、提督の上体に同じ物を重ねるようにして転覆した。 提督の両肩に両手を添え、完全にこの人を覆ってしまう。 私の身体にこの人の鼓動が送られてくる。 それはもう私の絶好調な缶に負けないくらい回転しているのが分かる。 この人の心臓の音を感じるのが私はとても好きだ。 純粋に温かいから、というのも理由の一つだけど、 この人の内側の変化が一番大きく現れる部分だから、という邪な理由もある。 この人の事は細部や奥深くまで知りたい。 これだけでも結構速く動いているが、もっと速める事は出来るのか。 「行きますよぉ……、ん、んっ、ふっ、ふぁっ」 がくがく、と布団ごとこの人の身体が動きそうになるくらいの勢いで艦体を揺らす。 ここまで来るともうこの人が起きるか起きないかの疑問は、遥か後方まで置いてけぼりになっていた。 というか、そんなみみっちい疑問なんてもう雷撃処分でとうに沈んでいる。 夜戦馬鹿という事じゃないけど、 夜戦になると必然的に戦意が上がる私の性質は誰にも、自分にも止められない。 181 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 50 09 ID TeUr9IP6 「ふぁ、ぁあ、ああああっ」 焦らしが効き、私はどんどん油を漏らす。 それがこの人の下腹部を汚す。 気持ちいい。気持ちいい。 「あぅ、はああ、提督、提督……!」 ――大規模作戦艦隊旗艦を務めて報酬があいすくりんだけなんて、割に合う訳ないじゃない……! ―― 「提督、提督、もっとぉ……っ!」 欲望が、私の缶を加速させ、暴発に向かって熱を上げさせる。 この人の心臓も、文句の一つでも言いたげに大きく速く私の身体を叩く。 私の大事な場所が擦れ、この人は私に滅茶苦茶にされる。 「はぅ、ぁあああ、提督、ていとくぅ……っ!」 「ふあ! ああっ! ……~~~~っ!!」 182 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 50 54 ID TeUr9IP6 この人の身体と重なり合って果てた時、 とうとう暴発した私の缶は大きな脈打ちを最後に機能を暫し停止する。 歯を食いしばってあまり大きな声は上げないように努めるも、歯の隙間から声が漏れてしまっていた。 「っ、はあ、はあ、はあ……、はあぁぁ……」 荒い息を整えようと、必死に酸素を取り込む。 気が付けば、窓の外の空は若干蒼く染まっていた。 それでもまだ、この人は多少息は荒いものの起きていないようだった。 「……マルゴ、マルマル……。起きないなら私、先に行きますよ……」 さて、この後始末をしてから今日の任務通達の受け取りを……。 がばっ! 「!?」 え、何!? 起き上がろうとしたら急に背中を押さえられて……! 「大井ぃ……」 下のこの人が呻くように私を呼び……。 気付けば私は布団に押さえつけられ、さっきまでのこの人のような姿勢にされていた。 「あの……、いつから起きて」 「耳を舐められた時だけでも驚いたのに、まさか私を玩具にするとはね」 大分前から起きていたらしい。 狸寝入りなんかしなくていいのに。 この人は不敵に笑って私を見下ろす。 もう明るくなってきたが、終わっていたと思っていた夜戦はまだ続いているようだった。 戦況も逆転されたかもしれない。 「疲れていたとは言え、放ったらかして悪かったよ……。だから今の続き、どうだ?」 「……っふふ」 「もうこんな時間ですから、一回だけですよ?」 ――だから、一回のうちに満足させてくださいね―― 勿論、行為が一回で済む事はなかった。 183 :2-683 大井:2014/09/01(月) 00 52 25 ID TeUr9IP6 こういうドラマCD出してくれ 角川さんDMMさん大坪さんお願いしますなんでもしますから あと投下のタイミング間違えたみたいですまぬ 前の人達の投下も乙でした 184 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 00 54 03 ID CvR1qRh6 人の投下直後に投下とかどうよ いいけどさ 185 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 01 52 07 ID ma/RSyQI 184 管理スレでやってよー 186 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 02 02 17 ID iMlwsi7. またまた抜けるよいものを、お疲れさまでした 真っ先に乙も出さずにいちゃもんつけるのも如何なもの 投下直後っつっても4時間は開いてるじゃない しかも投下途中にレスしてるのは自分っていう いいけどさ 187 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 09 05 57 ID arlRh7yA 167 スレ的には貴重なぜかましもの乙 あの下着でちんこついてたらはみ出すな確実に 183 乙 耳かきのドラマCD的なノリで耳舐めのCDがほしい 188 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 13 27 15 ID kiR.bei6 サラッと流されてるけど 169がえげつないこと言ってると思うの 189 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 13 41 06 ID wbTd0UFk えげつなさ過ぎて理解がおっつかなくて、反応出来ないだけのような気がする 190 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 13 42 49 ID QxUmWI/A あまりにもえげつないから皆見て見ぬ振りなんだよ 191 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 14 31 05 ID H5OZqCVg 169 コスプレした提督の映像は、後姿とか撮影角度でそのコスプレした艦娘と勘違いされるっぽい? ↑なら暗い感じになりそうだが、 提督がコスプレしてやってるっていうのが分かる映像なら一気にギャグエロになりそうだなw 比較的新入りな比叡やら瑞鶴やらがドン引きして引きつった顔してそう。 姉たちは提督の趣味には慣れてるから流してる 192 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 16 04 59 ID mNH8WJvU 淫乱テディベアが瑞鶴コスと申したか ……ごめん、本当にごめんorz 193 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 17 54 09 ID kiR.bei6 191 成る程、最近艦娘相手じゃ思うような反応が得られなくなったから 全世界に向けて公開とか言って、脅迫してるのか 「もし、この映像が公開されると私はどうなってしまうんだろうね、鎮守府どころか、海軍すら巻き込む大スキャンダルに発展するかもしれないね…あきつ丸くん君にこの映像ふえ 194 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 23 17 27 ID TeUr9IP6 192 言っていい事と悪い事の区別がつかんのか貴様ァァァ!! 195 :翔鶴×提督?:2014/09/01(月) 23 23 47 ID e/Be40YU 瑞鶴のコスプレをした提督と聞いて思わず書いてしまった、新世界を開いた翔鶴姉の話です 病み要素ありますのでご注意を 提督の秘密を知っている艦娘は、きっとこの私。翔鶴型航空母艦1番艦の翔鶴だけでしょう。 誰からも忘れ去られたような辺境の鎮守府に赴任してきたあの人の、とてもとても歪んだ秘密。 私達の提督は、ひどく綺麗な人です。男性なのですけど、まるで歌舞伎の女形のような線の細さや腰の柔らか さを備えています。なんでそんな人が提督に……なんて思うんですけど、どうやら艦娘と同じように提督業も人 手不足が激しいみたいですね。大本営は才能のある人をどんどんと提督に任命していっているみたい。 確かにあの人は、提督として優秀とは言えないかもしれません。けれどそこは私のような秘書艦の腕の見せ所。 私のおかげって言う気はないですけど、何とかこの鎮守府は上手く回っていると思います。 ああ、そうそう。提督の秘密の話……でしたよね。 知ってます? あの人の肌はとっても綺麗なんです。男の人なのに、私達よりもきめ細かくってすべすべしてる かもしれない。 ふと物憂げに遠くを見る時の瞳なんて、私でもゾクリとする程に色気っていうんでしょうか。そういうのがあった りするんです。 だから私は、からかいも半分に言ってみたんです。 「提督は女の子みたいですね」って。 身長は男性にしても高い方ですけど、肩幅はそれほど広くはないし。だから似合うと思ったんです。 「ねえ、提督。わたしのお願い、聞いてくれますか?」 提督は私のお願いを断ることが出来ないってことは、知っていました。だって私がいなかったら、この鎮守府は 回らないんですから。だから提督は、私のお願いを無碍には出来ない。 そう……きっと似合うと思うんです。 他の艦娘の誰よりも、あの子の服が。 私を捨てて、他の男を選んでこの鎮守府を出て行った、あの子の服がきっと、提督には似合うと思うんです。 「翔鶴さん……これは、どういうことなんだい」 「もう……ダメですよ。ちゃんと翔鶴姉って言ってくれないと」 白い道着に赤い袴のスカートは私と揃いの衣装。それにあの子の髪を模したウィッグを付ければ……ああ、思 った以上に綺麗な提督の姿に、私の心は高鳴る。 「瑞鶴……会いたかったわ」 「っ……」 提督が身を硬くするのにも構わず、私はあの子の肩に顔を埋める。 あの子が使っていた香水を振っているから、匂いさえ懐かしく感じた。 「瑞鶴。昔みたいに、わたしのことをお姉ちゃんって呼んでくれる?」 「……翔鶴っ……姉」 「ふふっ。可愛いわ、瑞鶴」 瑞鶴の姿に女装した提督は、私の思い出を映しだすためのコラージュ素材に過ぎない。 けれど提督の姿はコラージュの素材としてひどく優秀だった。 整った目鼻立ちに、男性にしては線の細い体は思った通り女性の姿がよく似合う。それに美しさはあれど、鼻 につく女臭さが無いのもよかった。その方が思い出の中のあの子に浸れるから。 196 :翔鶴×提督?:2014/09/01(月) 23 27 13 ID e/Be40YU 「ああっ、瑞鶴ッ。はあっ……んんぅっ、んちゅっ……」 そうして私は“瑞鶴”とキスを交わす。唇が触れ合い、舌先が絡まり合って、私の身体は驚くほどの熱を持って しまう。 ああ、これだけでイッてしまいそう。いつだって瑞鶴とのキスは私をこれ以上なく昂ぶらせる。 「ほら、分かる? わたしもう、こんなになってるの」 あの子の指を私はスカートの中へと導く。薄布越しにでさえ分かるような水気がそこには広がっていた。 「瑞鶴はどうかしら?」 瑞鶴のスカートの中へ手を伸ばせば、あの子は恥ずかしいのか身体を引こうとするけど、私はそれを許さずあ の子の股間へと指を這わせる。 「ふふっ……瑞鶴のオチンチンも、大っきくなってるね。苦しいでしょう? お姉ちゃんが、楽にしてあげるね」 「え……?」 戸惑う瑞鶴に構わず、あの子を椅子に座らせ、私は床に跪いた。 下着をずらせば、ヒク付くオチンチンがスカートの中から生えてくる。女の子の格好をしているのに、オチンチン を大きくしてる。そんな倒錯的な光景は、私の頭の中を痺れさせる。 「ああっ、凄い匂い……いけない子ね。こんな匂いをさせて」 言いつつ私はオチンチンの茎を舌先でゆっくりと上下になぞる。それだけで瑞鶴は苦しげに身体を震わせ、先 端には透明な汁が滲んできた。 「瑞鶴の先走り……とっても苦いわ。ふふっ、次々と溢れてくる」 ぐりぐりと鈴口を舌先で抉るようにすれば、透明な汁は次々と溢れてきた。私は口の中に広がる匂いに我慢で きず、瑞鶴のオチンチンをあむっと咥え込む。 両頬を窄めて茎を圧迫しながら亀頭を舌で舐めしゃぶれば、瑞鶴はとっても気持ちよさそうな声をあげる。 (ああっ、気持ちいいのね瑞鶴……) 私はあの子にもっと気持ちよくなってもらおうと、ぐぽぐぽと下品な音を立てながらも顔を上下させ、オチンチン を刺激する。 一回ごとにオチンチンが膨れ、先端が徐々に熱を持っていくのが分かるようだった。 「うっ、ああっ……ダメだ、もう……翔鶴……姉ッ……」 ふふっ、よく出来ました。きちんとお姉ちゃんって呼んでくれたね、瑞鶴。 あの子の言葉に応えるかのように、私はびゅるびゅると吐出された精子を全部口の中で受け止める。ドロドロと して苦い精子を、私は喉を鳴らして嚥下していく。 喉に張り付いてむせてしまいそうだけど、何とか全部を飲み干すことが出来た。私は口の周りについた精子を 舐め取りながら、瑞鶴を見上げる。 「瑞鶴の精子、とっても濃くって美味しいわ。ねえ……今度は、舌のお口にも注いでくれるわよね?」 既に私のアソコはドロドロに熱を持って疼いている。このまま放っておけば、オカシクなってしまいそうだった。 ううん、そっか。こんなことをしてる時点で、とっくにオカシクはなっていたんだろうけど……瑞鶴もさっきより拒絶 感を見せずに頷いてくれる。 瑞鶴が私とセックスをしたいって言ってる。 ああ、なんてこと。こんな嬉しいことがあるなんて! 「お姉ちゃんが瑞鶴のこと、気持よくしてあげるからね」 椅子に腰掛ける瑞鶴の上に、下着を取り払った私は跨るように足を進める。 私の股下には、一回射精したばかりなのにもう勃起している瑞鶴のオチンチンが、青筋を立てて今か今かと待 っているかのよう。 「挿れるよ、瑞鶴」 言いながら私は、瑞鶴のオチンチンに腰を下ろしていく。膣口が広がって瑞鶴の熱いオチンチンを呑み込んで いく行為だけで、私の背筋には焼けるような快感が溢れてくる。 197 :翔鶴×提督?:2014/09/01(月) 23 31 41 ID e/Be40YU キツイ入り口を抜けて私の中に入り込んできた瑞鶴のオチンチンは、私の敏感な部分を遠慮無くカリ首でごりご りと擦ってくれて。 「ふぁぁっ!! 凄い、凄いわ……ああっ、これ……気持ちいい……ッッ!」 私は快感のあまり抑えられない声を上げていた。 気持ちよすぎて涙さえ出てきそう。お腹の奥がきゅんきゅんと疼くのが自分でもよく分かる。 「瑞鶴……いいのよ、あなたの好きなように動いて。もっとお姉ちゃんで気持ちよくなって……」 その言葉は、普段おとなしい瑞鶴に火を点けたみたいだった。 掠れたような息を漏らしながら、瑞鶴が私の最奥を抉るかのように腰を振る。 一回突かれる毎に私の中からは愛液が掻き出され、そして痺れるくらいの快感が身体の中に満ちていった。 「あああッッ……ふぁっ、んあぁぁッ! 素敵、素敵よ瑞鶴。あなたのオチンチン、奥まで届いて。ああっ、凄いッ、 そこぉっ……!」 肉同士の弾ける音と、私が欲望のままに吐き出す嬌声だけがこの部屋には満ちている。 ああ、なんて素敵なのかしら。 こんな時間がずっと続けばいいのにとさえ私は思ってしまう。けれど当然、どんなことにも終わりは来るの。 瑞鶴がストロークを深くし、私の奥にギュウッとオチンチンを押し付ける。 「翔鶴……姉ッ……」 あの子は私の名前を呼びながら、私の中に射精をした。 熱い精子がじわっとお腹のなかに広がっていくのが分かる。その熱さにお腹が震えて、私も深い絶頂へと導か れていく。 瑞鶴にしがみついたまま、私は何度も身体を震わせていた。 入ったばかりの若い整備兵の子達は、私の誘いに簡単に乗ってくれた。愚かしいほどに単純で、性欲に忠実で。 「ああっ、俺もう……」 「いいのよ、中に出してあげて。ねえ、瑞鶴も中に出して欲しいわよね」 鎮守府の一室でそれは繰り広げられている。 瑞鶴が、色んな男たちに汚されていく。 でもいいの。汚れて、もっと汚れて堕ちて来て。そして今度こそ、あなたは私の物になるの。 「提督っ……俺っ……」 中に出されたのがよっぽど気持ちよかったのか、“瑞鶴”が身体を震わせながら自分も射精する。むせ返るよう な精子の匂いに、私は知らず知らず頬を歪めていた。 以上です、ありがとうございました! 提督に新世界を開いてもらうつもりが、翔鶴姉が開いちゃったよという話でした 198 :名無しの紳士提督:2014/09/01(月) 23 58 26 ID iAQ/Ne/M 乙 女装提督×翔鶴の翔鶴攻めって、なんという倒錯w 199 :名無しの紳士提督:2014/09/02(火) 00 52 41 ID FKBiSlCI 予想外の属性だったけどこれもこれでありだな…って思った。ふぅ… おつです。 200 :名無しの紳士提督:2014/09/02(火) 01 23 33 ID 1dDlHGSI エロいがオチでひゅっときた 二話は瑞鶴が適度に提督に惹かれたところでこれを見せて 「よく撮れてるでしょう瑞鶴。これが公開されたら私と提督はただじゃすまないわね、いえこの鎮守府もどうなるか…」 もう憲兵さんすら、脱走するレベルの倒錯… しかし、主人公女装調教って、何かデジャヴを感じるんですよ、ねぇ夕雲姉さんなんなんですかね
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/732.html
艦名 最低レアリティ 特筆事項 祥鳳 ★★★★★ 祥鳳(珊瑚海海戦) ★★★★★
https://w.atwiki.jp/anchorlegendscenario/pages/50.html
このシステムの特徴 GMは提督、PLは艦娘となって鎮守府生活を送り、また、深海棲艦と戦う。 このゲームは、TRPGでは珍しいキャラゲーであり、キャラメイクという概念がほぼ存在しない。 RPはPLが上から指示をだす方法でも問題はない。だが勿論、「なのです!」「っぽい!」と、 ガチRPして頂いても大いに構わない。大いに構わない。 システムデータ ゲームデザイン:河嶋陶一朗/冒険企画局 発行社:富士見書房 公式サイト:こちら ルールブック: +... 分類 書名 値段等 基本 着任ノ書 1200円+税 サプリメント 建造ノ書壱 1000円+税 建造ノ書弐 1000円+税 出撃ノ書 1200円+税 抜錨ノ書 1200円+税 シナリオ案 回 シナリオ シナリオ 63 【艦これRPG】月の影 byおたまX 【艦これRPG】いきて いる byニャギ 【艦これRPG】晴れのち嵐~突入!海上輸送作戦~ byぱんち 61 【艦これRPG】飛龍の反撃~MI作戦~ byぱんち 54 【艦これRPG】侍魂~コロネハイカラ沖海戦~ byぱんち 53 【艦これRPG】Pちゃん単独スプリングライブ! by風船花 【艦これRPG】ありがとう、たまちゃん byニャギ E4 【艦これRPG】未知なる敵艦を撃滅せよ byぱんち E3 【艦これRPG】とある北方への護衛任務 byおたまX 【艦これRPG】夜と戦と艦と娘 by風船花 49 【艦これRPG】生き延びて、その先で byニャギ 48 【艦これRPG】ちらし寿司を作ろう by風船花 47 【艦これRPG】死に損なって、生き延びて byニャギ 45 【艦これRPG】大恋愛大作戦 byニャギ 44 【艦これRPG】私の活動報告 私の居場所貴女の居場所 ~私のステージ、新しい戦場~ byニャギ 42 【艦これRPG】はろうぃんを求めて by風船花 34 【艦これRPG】Pちゃん単独サマーライブ by風船花 31 【艦これRPG】幽霊鹵獲記 by風船花 27 【艦これRPG】弱い自分にさよならを ダマスス2世のバラライカ ~冷たいのホットな暗号~ byニャギ 26 【艦これRPG】宗教戦争 by風船花 24 【艦これRPG】はつしもふもふ by風船花 23 【艦これRPG】誕生日ヲ迎ヘルニ至リ 若キ菫ハ■□ノタメニ byニャギ 20 【艦これRPG】小さな悪魔 by風船花 【艦これRPG】砂糖菓子の砲弾 byちゅう 【艦これRPG】今度こそ守るために Child decide Keeping, Candy is Sweet? ~スコールの 後に五月雨 忘れけり~ byニャギ 19 【艦これRPG】戦いは続く byちゅう 18 【艦これRPG】彼女の思いと願い byちゅう 17 【艦これRPG】提督にお仕置き(物理) byちゅう 【艦これRPG】秘めた心 byちゅう 16 【艦これRPG】どうして私が憲兵に!? by風船花 15 【艦これRPG】海色 by風船花 13 【艦これRPG】ノーモアぶるぶる震える赤城さん 天保の乱がおきる前に鎮守府がデッド? byニャギ 12 【艦これRPG】救出艦船 Visiter is THE ONE byニャギ 【艦これorネクロニカ】深海からの訪問者 by風船花 11 【艦これRPG】雑誌付録は誰? byちゅう 10 【艦これRPG】元日ゴチバトル!おみやの卵代は誰が持つ!?艦娘春の大砲雷撃戦大会!! ~え?今日じゃない?明日やるの?~ byニャギ 8 【艦これRPG】もうオリョクルは嫌でち byちゅう 【艦これRPG】恐怖の加賀カレー byちゅう 7 【艦これRPG】リクエストのないラジオ byちゅう 【艦これRPG】デイリークエスト オール・オブ・デスサイズ byニャギ 【艦これRPG】死神の鎌 全てのクエストの先に 大激戦 鉄底海峡の先に byニャギ 6 【艦これRPG】誓いの指輪!コツは手料理? ~伝説の島の上で~ byちゅう 4 【艦これRPG】なくした自信を取り戻せ! byちゅう 3 【艦これRPG】No pain, no gain. byちゅう 【艦これRPG】シナリオ名なし byナミダメ 2 【艦これRPG】Xmas大作戦!そうだよ!皆でお祝いしなくちゃ! byちゅう 1 【艦コレRPG】蕎麦粉を回収せよ!謎のオベリスクと深海棲艦の団体 byちゅう
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641 :名無しさん@ピンキー:2014/02/19(水) 21 55 27.24 ID EJ3UwGusズバリ皆さまの 「艦これ俺独自設定」は? 箇条書き等で 643 :名無しさん@ピンキー:2014/02/19(水) 22 48 32.04 ID XOf0O3c4 641 ・艦娘は元人間とか人間が艤装を付けたものではなく、あくまで船の魂的なものが女の子の形になったもの。よって人外。 ・提督に出来るのは作戦計画や資源運用計画の立案、演習の申し込み等のみで、戦場での指揮はしていない。鎮守府でお留守番。 646 :名無しさん@ピンキー:2014/02/19(水) 23 12 23.97 ID Bp8H+1fP 641 深海棲艦とかいうの攻めてきたw水面歩いてるwwぱねぇwwwしかもすごいいっぱいいるw →・現代兵器高すぎて予算たりない ・兵士育てるのに時間かかりすぎる ・有事の切り札なんだから他国に性能みられると困る ↑の問題を解決するため対深海棲艦用の人間版深海棲艦を開発=艦娘誕生 提督「この子達何者なの?」 偉い人「お前は知らなくていい」 提督の業務 ・執務室での業務(作戦の立案、開発、演習その他) ・艦娘輸送艦(仮)に同乗して前線での指揮(陣形指示、夜戦突入の判断、撤退命令等) 648 :名無しさん@ピンキー:2014/02/20(木) 14 54 05.22 ID Js94b8Q4でち公とか一緒にいこ?って言ってるし提督がついて行ってるのは間違いないよね 649 :名無しさん@ピンキー:2014/02/20(木) 17 40 02.81 ID v1cqdHADついていってるならわざわざ言う必要もないとも言える 結局「書き手の自由」なのよ 650 :名無しさん@ピンキー:2014/02/20(木) 20 54 31.86 ID JBOaHQKt司令が乗るのが旗艦だと思うけど艦これの旗艦ってどうなんだろうな 艦娘が実際の軍艦になって司令官が乗るって設定にしてる人とか 通信用妖精や通信機で指令執務室から指示出してるとか 皆いろいろ考えてるみたいだけどどれも矛盾点があっていまいちしっくりこないんだよね 651 :名無しさん@ピンキー:2014/02/20(木) 21 17 57.11 ID xEXxVj50かんこれ始める前、なんとなく ジェットスキーみたいなのに乗って移動しながら銃撃戦してるイメージ持ってた いまはもうわけがわからない 652 :名無しさん@ピンキー:2014/02/20(木) 21 49 35.43 ID Js94b8Q4艦隊の後ろには普通の軍艦に乗った提督がっていう話はそこそこ見る 653 :名無しさん@ピンキー:2014/02/20(木) 21 53 01.12 ID EmNADOuq 641 艦魂×アルペシオ+a(ウォーシップガンナ―の無限装填機 物凄い機関エンジン) 657 :名無しさん@ピンキー:2014/02/20(木) 23 31 51.17 ID Uk64U8H4提督が戦場にまで出張ってるなら個々の攻撃目標ぐらい指示させろや!と思ってるから提督は出張ってない派 出張ってるならどうやって?とか何で敵に狙われないの?とかいろいろ描写的に面倒な問題ががが 658 :名無しさん@ピンキー:2014/02/21(金) 11 47 57.41 ID VCgNK7XX「提督の決断」の全委任状態に近いんだな 全指示モードが出たらw状態 669 :名無しさん@ピンキー:2014/02/21(金) 19 24 06.43 ID ZVe7FiMw深海棲艦になっちゃった艦娘を鎮守府の浅瀬で飼い続ける提督の不毛な愛、 みたいな電信が飛び込んできた で、新しい秘書艦に見つかって、 「俺たちは分かり合えないのだろうか」 「米帝とすら無理だったものを、人外となさろうなんて、提督ぅ、それは恋故の傲慢じゃないかしら~(うふふ♪」 みたいな。 つまり何が言いたいかというと自分は、手段のためには目的を選ばない愛宕が見たいとそういう\パンパカパーーン/668 :名無しさん@ピンキー:2014/02/21(金) 19 17 47.19 ID EYylWpBH俺も深海棲艦系のネタを持ってるんだけと、 深海棲艦は人間の言葉を喋るのか、公式アンソロのヲ級みたいに「ヲッヲー」みたいなのが良いか それとも、無意味な言葉の羅列が良いかどれだろう 投下するときは無意味な言葉の羅列にしたいけど、どう思う? 670 :名無しさん@ピンキー:2014/02/21(金) 21 12 31.93 ID nPGJeM4e 668 イベント海域ボスは「ナンドデモ……ミナソコニ……」とか言ってる ヲ級が「ヲッ」的な鳴き声だす+通常の日本語も喋るのがファミマで公認された 671 :名無しさん@ピンキー:2014/02/21(金) 21 35 47.14 ID Sby3+boM雑誌インタビューでも、いま喋ってない深海棲艦も順次喋らせる的なことを言ってた まあSS作者の好きにすればいいとは思う 672 :名無しさん@ピンキー:2014/02/21(金) 21 49 25.39 ID dI6miwmq駆逐とかモヒカンみたいなセリフ言うようになったら嫌だなあ 673 :名無しさん@ピンキー:2014/02/21(金) 22 08 02.07 ID ZVe7FiMw 672 「ヒャッハーーー!!あの鎮守府のボーキを奪え~~!!」 なんだ、妖怪食っちゃ寝の鳴き声じゃないk674 :名無しさん@ピンキー:2014/02/21(金) 22 53 53.97 ID ZrabCc+hなんかボーキよりも酒を要求してきそうだな
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艦これ改 公式サイト http //www.kancolle-vita.com/index.php 機種 PS Vita 発売日 2015年8月27日(木) 定価 パッケージ版:6,264円(税込) / DL版:未定 ジャンル 艦隊型育成ゲーム 発売元 角川ゲームス 開発元 KADOKAWA GAME STUDIO オフラインプレイ人数 1人 多人数プレイ要素 年齢区分 審査予定 初回特典 <メーカー特典>・『オリジナルマルチポーチ』 限定版 「初回限定版」定価:10,584円(税込)<同梱内容>・『オリジナルデフォルメフィギュアミディッチュ 大井&北上』・その他企画中「PlayStation Vita 艦これ改モデル」定価:未定 備考 プレイ画像 PV
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綾波 ※Yostar社の運営担当ディレクターである徐遅氏の話によると「艦これというより擬人化全体の話」なので、艦これの島風をパクってもセーフらしい。 イラストレーター:大月紅葉 陽炎 イラストレーター:ハルカ ビーグル イラストレーター:林大B 北風 イラストレーター:黑猫(近所黒モモ) 127mm連装砲 100mm二連装九八式高角砲 ※本来10cm高角砲には片方だけにしか箱が付けられていない。艦これのイラストでは正しく描かれているが、トレスして反転しただけのアズレンのものでは本来ないはずの箱が描かれてしまっている。 魚雷天ぷら 高速建造材 ハードアイコン 鏡面海域ステージ 不知火 初期艦 サーバー名 ※アズレン日本版は、艦これと同じサーバー名がつけられている。 ※なおアズレン中国版のサーバー名は以下のものがある。 「ドーリットル空襲サーバー」 ←東京空襲 「オリンピック作戦サーバー」 ←九州侵攻作戦 「コロネット作戦サーバー」 ←関東侵攻作戦 「マンハッタン計画サーバー」 ←原爆開発計画 「8月の嵐作戦サーバー」 ←ソ連対日参戦 「ポツダム宣言サーバー」 ←日本への無条件降伏要求 瑞鶴(アズレン公式LINEスタンプ) 【参考】LINEスタンプのガイドラインではパロディ行為を禁止している。 飛鷹・隼鷹 イラストレーター:Do2mi 祥鳳 五十鈴改 イラストレーター:大月紅葉 愛宕・高雄(水着衣装) ※フィギュアの完成品ではキャラが削除されている。 イラストレーター:木shiyo 秘伝冷却水 ※商品化されると顔が消える。 タイトルロゴ ※ロゴマークの比較。構成要素がほぼ同じ。 ※フォントの比較。 秘書艦 ↓アズレンがパクった「秘書艦」の例。 ケッコン ↓アズレン運営社長のインタビュー記事。艦これの名称からのパクリを示唆か。 ↓アズレン運営によるケッコン実装時のツイート 艦娘・商標問題 ↓アズレン中国版ではゲーム内において「艦娘」表記を使用か 島風 ↓艦これ「島風」とアズレン「島風」とのデザインの類似を指摘した石川雅之氏のツイート イラストレーター:黒星紅白 トレパク検証 トレスを指摘された箇所 ←最初にご覧下さい デザイン検証 「戦艦少女R」との類似点 Anmi氏との類似点 その他の類似点 商標問題まとめ その他・参考 原爆問題、反日疑惑など 日本語版開発者の発言など 動画まとめ
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811 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 07 25 ID WPQREMKw 一章 1 煌びやかなオレンジの眼光が、舐めるように空を仰ぐ。その先、雲の白壁の向こうからサイレンの如き音が鳴る。 察知は同時。深海棲艦隊は、まるで息を合わせたかのように、一斉に駆動を開始した。 空母ヲ級を、残り五隻の船が取り囲むように移動する。足早な重巡が転回しヲ級の後方に張り付いて、ル級戦艦は正面に立つ。その 機敏な陣展開は、まさに熟練の妙技と呼ぶに相応しい。 カレー洋東方主力艦隊。数多ある深海棲艦隊の中、古参にして最強の一角。その旗艦を努めるヲ級の航行は、まるで茶会にでも赴く かのような優雅さを纏う。戦闘準備下のその余裕は、見た者悉くに畏怖を覚えさせるものであった。 数多の艦娘を屠りさったその矜持。この海域の覇者として君臨し続けたという気位こそが、この艦隊の牢固たる強さの源泉だった。 今、金城鉄壁たるを更に強化せんと、哀れにも羽虫が灯に迫る。 しかし、手を抜くつもりはない。愚行なれど勇敢なその意気は、それだけで充分に賞賛足り得るものであった。故に、例え相手がい かに弱卒であっても常に全力で相手になる。それがこの艦隊の数少ない流儀であるのだった。 各艦各砲塔がまるで独立した生き物かのように動き出し、一様に雲間の向こうへと照準を向ける。速度を維持し間隔を維持し、しか し意識は徐々に増大するプロペラの風切り音に集中していた。 輪形陣の中心で、ヲ級は青白い口角を吊り上げた。戦闘の愉悦が、久方ぶりの興奮を連れて空高くから舞い戻ってきたのだ。黒金色 の格納庫から白煙が昇り、その狭間から艦載機が出撃する。立ち上る煙を裂いてそれらは空高くに舞い上がり、数多の赤い光芒を空中 に刻み付けていた。 やがて雲をエアインテークに巻き込みながら、無数の艦爆艦攻、戦闘機が頭上に姿を現した。ヲ級艦載機を見つけるや、敵方の零戦 は急激に降下を開始。脅威の全てを撃ち落さんと、軍団に向かい突進する。それを正面に見据え、ヲ級艦載機も戦闘機動を開始した。 腹の底に響くような機銃の音が十重二十重と折り連なって、空一帯を多い尽くしたようだった。 フリントホイールの回されたジッポーのように、突如火の粉を噴出して墜落してゆく戦闘機。尾を伸ばす黒煙が無数の筋となり、群 青と白の彩を穢していく。その間を器用に縫いながら、彼の飛行機たちは翼を翻して踊り続ける。 空での戦いが勃発した頃、海面でも今まさに、砲火の交わりが始まらんとしていた。 視認された六隻の艦。うち旗艦の空母は始めて見る形のものであった。小柄な体躯に見たこともない武装を施し、悠然と艦隊の先頭 を航行する。その双眸、愛らしい童顔がもったいないと思えるほど、険しくこちらを睨みつけていた。 十一時半の方向、速度を維持し彼の艦隊は直進してくる。恐らくは、反航戦を仕掛ける算段であるらしい。 当然、深海棲艦隊とて速度、航路共に変えず。猛る闘争心に身を任せ、正面から迎え撃つ体勢をとった。 単縦陣。その意気やよし。 対空火器はそのままに、主砲副砲を正面へと向けた。射程に彼女らが入ってもしかしすぐには発砲せず、より命中するように、より 被害を与えられるように、目を眇め限界まで近づいてゆく。興奮や恐怖、トリッガーに掛かる指の衝動や緊張。それらから耐えに耐え 忍びに忍び、訪れる筈の時を待つ。 無限とも思える時間の果て、しかし彼我の距離は着実に詰まる。両者の交錯する視線は、敵味方の区別なく同じ色を湛えていた。 即ち、それは焦燥。逸る思いは頂に登り詰め、とうとう好機が到来した。 ヲ級は異形の白い腕を、ゆったりと高く持ち上げた。弾着観測後の修正時間を鑑み、ここがまさしく限界点。今まさに手を振り下ろ し、一斉射の号令を下さんとした矢先、だがここで敵方に意外な動きがあった。 812 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 08 14 ID WPQREMKw あろう事に、敵旗艦の新型空母はおよそ百六十度急速回頭。艦隊全体の動きを止めたのだった。 恐れを為したか、最悪手としか思えない行動を見、ヲ級は憫笑を漏らさずにはいられなかった。こうも情けない姿を見せられると、 骨がありそうだと意気込んだことに羞恥の沸く思いである。 抱いた失意の憂さ晴らしをすべく投げやりに斉射命令を出そうとして、だが突如彼女の脳内には一つの懸念が浮かび上がった。もし かしたらと思わずにはいられないその脅威は、状況を客観視するととますます現実味を帯びてくる。 ヲ級の下した判断は、一見すると用心に過ぎるかもしれないものであった。だが、果たしてそれは賢明でもあったのだ。 東郷ターン。その名を知らぬほど軍事に疎いヲ級ではない。敵は日露戦争、日本海海戦におけるあの奇策を、今この場で再現しよう としたのである。 一見無謀なこの回頭は、しかしその実こちらを誘い込む周到な罠である。旗艦に砲火を集中している間に、状況は丁字不利へと変遷 する。肉を切らせて骨を断つ、その真髄を見せんとする幻惑の戦術だ。 ヲ級が察知できたのは、敵新型空母の特徴的な艤装からであった。彼奴の左舷、艦載機マグの格納庫を兼ねた飛行甲板は通常のそれ とは違っていた。その厚み、なにより特徴的なハリケーンバウ。兼ねてより噂の流れていた装甲空母に相違ない。 この策は旗艦の防御力にその成否が掛かっている。陣の先頭を切るに、まさしく彼女が相応しかった。 策を看破したヲ級は、素早く自身の隊の陣形を組み直した。輪形陣から単縦陣へ。二時の方向へ回頭しながらの滑らかな展開である。 敵の戦術が看破された今、丁字になる恐れは完全に消え去った。なれば来たるるべきは同航戦。より早く戦闘準備を整えた方が、こ の海戦に勝利するのだ。 懸命の陣再展開に、しかし一片の焦りもありはしなかった。舞踏の名手は、どれだけ性急な拍子においても決して動きを崩したりは しない。それと同じ事である。 狂いの無い一直線の陣が完成すると、ヲ級の橙の瞳はすかさずに敵方に向けられた。果たして戦の女神は、尚天秤を揺るがさない。 彼の空母との視線の交錯が、心拍を跳ね上げさせた。その眼から察するに、胸中の意図は自身のそれとまったく同じ。そして号令が下 されるも、まったく同時であった。砲打撃戦、その火砲の交わりが今この時より始まった。 次々と繰り出される砲弾が、互いの袂に殺到した。無数の水柱が湧き上がり、空間一帯には突如として霧の幕が現出する。それが視 界を阻もうと、攻撃の手は緩めない。観測、そして誤差修正。砲弾は徐々に着実に、目標にひたひたと近づいてゆく。 火炎の残滓が空間の霧を真っ赤に染め上げた。花が咲いては散る。そんな優美ささえ感じられる朱の明滅である。響く轟音に空気は 痺れ、衝撃波が海面を真白く泡立たせた。 互いの砲撃により、互いが消耗してゆく。じわじわと膾にされるかのような砲戦であった。活路は見えず、ただただ無闇に損傷が増 えてゆく。だが、飛び散る破片の中、ヲ級の口元には悦楽の笑みがあった。 今までに無い、拮抗した実力を持つ敵艦。まさに彼女らは、好敵手と呼ぶべき存在であった。恐怖と歓喜との交錯によって、最高の 緊張が練り上げられる。火炎がその身を舐めるとヲ級は痛みより先、絶頂の恍惚に体を震わせた。 後方、重巡リ級がとうとう機関を爆発させた。前方、敵戦艦が左舷艤装を吹き飛ばされた。そんな様子に視線を廻らし、抱くのは更 なる戦果への渇望であった。目の前の敵は、必ず、潰す。憎悪と呼ぶには清らかで、歎称するには妬ましい。そんな激情がどろどろと 腹の底へ溜まっていった。 それからどれほど経ったか。転機は不意に訪れた。 遥か頭上ジュラルミンの屑と化した艦載機が、敵艦隊の進行方向に墜落した。予期せぬ突然の衝撃に、旗艦の空母はたまらず停止す る。極一瞬生じた隙を、果たして逃す事はしない。 ル級戦艦の砲弾が、一斉に敵新型空母に襲い掛かった。あわや、ステップを踏むように彼女はその弾幕を掻い潜り、しかしそれで終 わりではなかった。 813 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 09 38 ID WPQREMKw 避けられた砲弾は海面に着弾すると、大きな水飛沫を巻き上げた。そのどれもが明確な攻撃性を持ったように、空母の頭上に降りか かる。 覆われた視界。巡った好機にヲ級はすかさず追撃する。幾つかの艦載機が彼女の意を汲み取ると、一斉に急降下を開始した。目標は、 今まさに体勢の乱れた敵空母。その頭上めがけ、腹に抱えた爆弾を一斉投下する。 大規模な水柱、いや柱と言うに、その形は余りに巨大で歪。塊と呼ぶ他ない、そんな飛沫が彼の空母を原点に盛大に立ち上った。 必殺の一撃に手応えはあった。着弾の寸前、垣間見た彼女の体勢は余りにバランスを欠いていた。片足を海面から離し、充分な速度も 出ていなかった彼女が、この攻撃を避けられたとは思えない。 飛沫が収まる。そこにあるは残骸か、いや形さえ残らなかったのか。ヲ級は目を見開いて、その波の随に漂うはずの何かを捜し始め た。 窮まった進退。だが突然に、それは起こった。 水霧のカーテンの狭間、一つの白銀が瞬き煌く。その光は瞬間膨張し、ヲ級の視界を目一杯に覆った。混乱の中、しかし電源が落と されたかのようにその思考は瞬く間に消失する。 ヲ級は光の正体に気が付く暇なく、果てはあの空母の様相を確認することもなく、気が付けば、あっさりと絶命していた。 ル級戦艦は艦隊の旗艦が轟沈するを、視界の隅で捕らえていた。彼女の頭部を焼いたその爆風。しかし元凶は、それが何であるのか、 どこにあるのかさえ分からない。 ル級は見る。目を見開き、その正体を確認しようとする。沈んだはずの、木っ端微塵に破裂したはずの、あの空母を認めんとした。 だが、そんな彼女を嘲笑うかのように、正体不明の煌きが再び艦隊に牙を剥いた。旗艦喪失の混乱の中、一隻また一隻と沈められて ゆく仲間達。そしてル級は絶望と恐怖の渦中において、遂にその姿を垣間見た。 あの空母は健在だった。右手に持ったクロスボウが火花を咲かせ、双眸は冷酷に的を睨む。左舷の装甲甲板が焦げ付いている以外、 まったく外傷は見当たらない。 半ば恐慌状態で、ル級は全火砲を彼女に向けて発射した。弾は我武者羅に繰り出され、発砲音は止め処なく空気を振るわせ続けてい る。飛沫が再び彼女を覆い隠し、尚その水壁は増大し続けた。 だが恐怖に凝ったル級の視線には、その姿が映っていたのかもしれなかった。死神の似姿、その佇立した影を、何万リットルもの海 水の向こうに捕らえていたのか。 突如、水壁に穴が開く。飛沫の尾を引きながら、彼女は旋転して舞い上がった。クロスボウの照準、その先が自身の頭部のすぐ横だ と察すと、途端謎は解きほぐれた。 彼女が行ったのは、艦爆の直接照準爆撃。本来ならば、敵に向かって艦載機を発進させるのは愚行の極み、恥ずべき真似である。そ れは照準を付け、構え、発射された時点でその艦載機の向かう先は敵に容易に予測されるからだった。七面鳥を撃つより、哀れな親に 操舵された艦爆を打ち落とす事のほうが遥かに容易なのである。 だが、あの新型空母は飛沫の霧の中にいた。ましてや誰もが轟沈したと思った中、奇襲のように艦爆を繰り出していたのである。当然 察知は遅れ、果てはその航空機の姿さえ見つけられなかったのだ。耳のすぐ横を風切り音が過ぎ去ると、後に待つのは避け様のない死 だけである。 艦載機操縦者の、最早狂気とさえ形容できる絶対の信頼。そして圧倒的錬度。ル級は長大化した意識の中、他人事のようにその音を 聞いていた。耳元を颯爽と過ぎ去る、風の音。 諦観の境地、武人として求め続けた明鏡止水。皮肉なことに、それを会得したのは事切れる寸前の事であった。 僅か数瞬の間、勝敗は呆気なく決した。 呆然と見守る仲間達の視線に、大鳳は遅れて気が付いた。あの爆弾投下を自慢の装甲で往なした後、気が付けば全てを撃滅せんと、 身体が勝手に動いていた。意識の外、まるで右手のクロスボウが勝手に戦闘したかのようでもある。自身の危機のその先に、果たして 絶技が成ったらしかった。 814 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 11 23 ID WPQREMKw 「だい、じょうぶ?」 すぐ隣、祥鳳が呟くようにそう聞いた。目を見開き、何が起こったか理解が追いついていないのか未だ弓は引き絞ったままであった。 「ええ。大丈夫、だった、みたいだわ」 大鳳自身混乱はあったが、それでも微笑み、何とかそれだけ返すことができた。 勝利の認識には間があった。時の止まってしまったような一息の後、気まずい空気を打ち壊す、姦しい歓声が木霊する。先ほどまで の張り詰めた緊張が、途端たち消えになってしまった。 艦娘達は大鳳の周りに殺到すると、それぞれがそれぞれに勝手に褒め湛え始めた。喝采を惜しみなく浴びせると、大鳳は照れくさそ うに謙遜し、それが更なる賞賛を呼び起こすのだった。すっかりこの艦隊にも馴染んだ彼女の、大規模海戦の勝利である。その声は何 時までも、鳴り止むことはなかった。 鎮守府に電信を送った後、この戦果を報告せんと彼女達は嬉々として帰路についた。何時もより気持ち駆け足で、日に赤く染まる海 を行進する。凱旋しているかのような、そんな誇らしさが大鳳の胸には芽生えていた。 昼間の茹だる様な暑さは、何時の間にやら和らいでいた。海風は夏特有の湿った空気を含み、それが皮膚を舐めるように通り過ぎる と途端背筋が鳥肌立った。焼けた鉄板の如く熱を発していた艦装も、既にひんやりと冷たくなっている。 やがて地平線の向こうに薄ら鎮守府の影が現れた頃、祥鳳が不意に声を掛けてきた。 「ねぇ。最近、提督は元気にしている?」 逸らされている瞳は俄かに揺らぎ、その表情には悲しみと官能が織り交ぜられている。伝播した純真に何やら、意味も無く恥ずかし くなってしまう。そんな視線を向けられた。 自身が秘書になる前は彼女がその任を負っていた事を大鳳は頭の隅に思い出した。言葉の裏、微かに匂う色恋の暗香。それを感じた 気になって、だが彼女はすぐに否定した。唯の一言で余りに不謹慎で突拍子もない思考であると、そう思ったのだ。 「ええ。何時も通り」 「……そう。なら、良かった」 「私が改造できたなら、またあなたが秘書艦になるのかしら」 何の裏も無くただ口から漏れ出した言葉に、祥鳳は分かりやすく反応する。頬を染め、しかし瞳の悲哀は変わらない。 「……だと、いいけれど」 吐息のように、それは空気に交じり合った。 彼女の様子を眺めながら、大鳳の胸中には模糊な焦燥感が湧き出していた。無意識の内に航行速度は速くなってゆき、祥鳳の怪訝そ うな視線を感じてようやくそれを自覚する。 慌てて減速しながら、しかし煮え上がったままの頭は痛痒を抱え込んでいる。鼓動が高鳴り、胸が締め付けられたように苦しくなる。 腹の底から沸いてくる悪寒、苛立ち、不安感。それらに囚われ、尚その誘因は分からなかった。 徐々に鎮守府がはっきりと、視界に映りこんでくる。反対の雲間、空は桔梗色に染まっていた。 815 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 15 55 ID WPQREMKw 2 「大鳳、出頭しました」 先の戦闘で錬度は充分高められたらしく、入渠ついでに改造まで済ました大鳳はその足で執務室に訪れた。扉越しに声を掛けるとす ぐさま中から返事があり、彼女は目の前の木戸を躊躇い無く開いた。 「お疲れ様。黒も似合うね」 傾注していた書類仕事から一旦目を離し、提督は彼女の姿を見、そう言った。黒と緑を基調とした改装後の服装は、よく引き締まっ た体躯を気韻に彩っている。玲瓏たる色白の肌がその服の隙間から覗く様は、例えようも無いほど妖美だった。 「解語乃花とはこのことか」 「もう、褒めたって何もでないんだから」 おどけて言って見せると、大鳳は恥ずかしそうにはにかんで胸元の辺りを腕で隠した。余りに純真に過ぎる仕草だった。提督はわぁ っと湧き出した羞恥に、何が何やら落ち着かず、居た堪れない思いに焦がされる。乙女らしい姿と気障な自身の台詞が、部屋の空気を 甘ったるく淀ませたようだった。 誰に弁解する必要も無いのに一人で勝手に高ぶってしまい、自身の姿がおかしくないか、疑心暗鬼になるほどだった。大鳳の視線に訝 しみが無いか伺いつつ、深呼吸して平静を装う。 彼はさっさと話を進めてしまうことにした。机の下に手を伸ばし、硬質の一升瓶を掴み取つつ、余っている手で彼女を手招きする。小 首を傾げながら距離を縮めた彼女に、見せびらかすようにして机の上に置いた。 「……これは、何かしら?」 「地酒だよ。昨日取り寄せたんだ。今日の戦闘のMVP記念と、改造が終わったお祝い。……すまない。本当は盛大に祝ってやりたい んだがな。この情勢下でパーティーを開くと、上にばれた時が恐ろしいんだ」 大鳳は目を丸く見開いて、深緑の瓶を手に取った。冷え、結露で濡れたその表面から、中の液体が透き通って見える。 「ささやかだけど、まぁ酒さえあるなら酒宴は酒宴だ。誰か呼びたい奴はいる?」 「え?……あ、いえ。提督と二人がいいわ」 まじまじと充分すぎるほどに見つめた後、彼女は悪戯っぽい微笑を湛え提督に向き直った。 「あなたがお酌をしてくれるの?」 「君さえよければね」 「ふふ……嬉しい」 ハスキーな彼女の声が、執務室の空気に溶けていった。 机の上を片付け、奥の物置から椅子を引っ張り出す。嬉々としてそれに座る彼女の様子を眺めると、罪悪感も薄れるようであった。 この程度しかできなかったという鬱屈した思いが、嫣然とした笑顔に癒される。 816 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 20 53 ID WPQREMKw 悪い癖だとは知りつつ、どうにも祥鳳の一件以来、自嘲癖が染み付いてしまった提督である。人に喜ばれるということが、今何より の幸福だと感じられていた。彼女が喜ぶというのならきっと素っ裸で海にも飛び込めるなと、そう妄想を脳内に再生すると、余りの馬 鹿馬鹿しさに噴出しそうになった。 棚から適当に見繕ったグラスとつまみ、氷やらを机に置きつつ、席に座る。小さな宴は朗らかな空気の中、誰に知られることも無く 始まった。 話題は、先の戦闘の事に終始した。敵の今までに無い強さ、戦局の動き、そして自身の活躍ぶりを彼女は肩を弾ませ、欣喜と語って いる。 時折酒の入ったカップを呷りながら、身振り手振りを交え話し続ける。瓶内の液体はあっという間に半分まで減っていて、そのほと んどは彼女の胃の中に下っていた。 酌の度軽くなってゆく瓶の重量に、提督は冷や汗をかき始めていた。たった一口飲んだだけでも、臓腑が焼き爛れたかと思えるほど の焦熱感である。彼女が嚥下に喉を震わす度、提督は生唾を飲み込んだ。 このような飲みの席では、何時もは下戸な提督が彼女に介抱されるが、今日ばかり立場の逆転が起こりそうなことは誰の目にも明ら かである。提督は否応なく、腹をくくらざるを得なくなって、既に胃の痛む心地であった。 赤い顔を弛緩させて、大鳳はグラスを差し出した。もう何度目かも分からない酌の催促である。 提督は瓶を手に取って、しかしその段になって躊躇いが生じた。これ以上彼女にとって悪い酒になったなら、結局煩わしい思いをす るのは自分である。今ならまだ間に合うという楽観があった。 酒を抱えたまま動かなくなった彼を見、彼女は桜色の頬を膨らませると大きく喉を震わせた。 「提督! ください!」 「……飲みすぎ」 「そんなこと無いわ! まだまだ全然、酔ってなんかいないんだから! ほら、早く。ください!」 「酔ってないってのは酔っている奴の台詞なんだよ。もうやめておきなさい」 「酔ってません! 何処をどう見たら酔っているって、思うの? 信じられないわ。酔ってないから、ください! 早く!」 応酬はしばらく止まることなく、最初渡すものかと意気込んだ提督も、しばらく後には心の天秤をぐらつかせる様になっていた。机 がびりびりと震えるほど彼女は声を張り上げて、宥め続けても声量は微塵も変わらない。背中から湧き出している威圧感たるや、普段 の大人しい印象とのギャップの為に、とても耐えられるものではなかった。彼女の目はどんどんと細められてゆき、その険しさは背筋 をさぁっと凍えさせた。 817 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 21 24 ID WPQREMKw もう既に出来上がっていた。燻っていた火種へガソリンをぶちまけてしまったという事へのどうしようもない悔悟に、提督は頭を抱 えたくなった。 「もう。もう、もう! 信じられないわ! 私が頑張ったから今日の海戦も勝てたんですよ? その事きちんと分かってるの!?」 「ああ、分かってるよ」 「なら少しくらい我が儘聞いてくれてもいいじゃない! ほら!」 「だめだ。頼むから……」 そうして飽きるほど繰り返されたやり取りに、ついに転機が訪れたのは、ようやく五分ほど経った頃であるか。 大鳳はがなりの狭間に、ただ一回だけ大きく吃逆を上げた。顎をくいと引き肩を大仰に震わせて、その後は急にむっつりと押し黙る。 おやと思うより先、ふらっと体躯が揺れ動くと、そのまま机に引き寄せられるようにして上体が倒れた。 中毒で倒れたのかとぎょっとした提督ではあったが、背中が寝息で上下しているのを認め、ほうと胸を撫で下ろした。彼女の表情は 腕枕の敷枯れたその上で、憑き物が落ちたかのようにさっぱりとしていた。 静けさの中、耳がキンキンと鳴り続き、それが先ほどまでの喧騒を意識させた。途端訪れた部屋の静寂は、空調の音までもがはっき りと聞こえてしまうほどである。胸に迫る厭に大きな寂寞が、何とも居心地を悪くさせた。 ようやく潰れてくれたかと安堵のため息を漏らした提督は、手にしていた酒瓶を恐る恐る机に置いた。くびれを握った掌をしばらく 開かなかったのは、一つの懸念が払拭し切れなかったからである。つまり、大鳳が突然飛び起き強引に奪い去るかもしれないと、そう 穿ったのだった。 提督は焦れったい速度で、徐々に腕を引っ込めていった。机の中心で無防備に鎮座する酒は、だがしばらくしても何も脅かされはし ない。心配は杞憂に終わったようであった。 何となく、時計を見る。何故か物事の区切りには、意味もなく時刻を気にしてしまうものである。時の進みは思ったより遅く、眠気 がないのも納得であった。 そういえば、祥鳳に別れを告げられた時にも、時計を確認したのであった。ただ一人呆然と立ち尽くし、手持ち無沙汰と思う余裕も なかったはずなのに、二三三○と刻まれた盤面を見た場面は今でもはっきりと思い出せる。嫌な記憶のリフレインに胸は歯痒い疼痛を抱 え込み、蕭索とした部屋の空気と相まってやたらに気が沈むのだった。 ふと目を向けると、大鳳のうなじが後ろ髪の狭間から覗いていた。よく目を凝らせば、服の膨らみの隙間からは流麗な背中も見て取 れる。色白の肌の、滑らかで何より艶かしい質感が、くっきり浮き出したかのよう視界に入ってきた。 邪な考えを持ってしまったのは、果たして生理的に仕方の無かったことなのか。以前の恋人、しかもまだ未練があると言ってもいい ほど引き摺っている彼女の事を思った直後に、あまりに不謹慎な想像をしてしまったことを、提督は独り恥じたのだった。首をぶんぶんと 振って、頭に沸いてしまった、口に出すのも憚られるような妄想をなんとか打ち消す。とにかく落ち着けと、胸中で自身に向かって繰 り返し言って、昂ぶった気持ちを鎮めたのだった。 818 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 22 26 ID WPQREMKw 提督はゆっくりと椅子に腰掛けた。力が抜け幾らか冷静になり、彼は再三のため息をつく。何はともあれ宴は終わったと、そう心弛 んだ矢先、しかし気を抜くには余りに早すぎた。 提督は、突如耳に入ってきた水音に過敏な反応を寄こした。予想だにしなかった、だが何よりトラウマを刺激するその音を果たして 聞き間違う事があるだろうか。蕎麦をたぐったかのような音は、間違いなく鼻を啜った時のそれであった。 狼狽し、思わず席を立ってしまう。音はくぐもり不明瞭なものではあったが、視線の先、彼女の肩の震えが目に入ると、もう状態を推 し量るには充分だった。 恐る恐る名を呼びかけてみる。するとすかさずに、予想通りな涙声の返事。確証が得られると心拍は途端跳ね上がり、ばつの悪さは 彼の瞳をあちこちへ揺らがせた。 「おい、大鳳? なんで泣いているんだ。お前別に、泣くことはないじゃないか」 「提督が、お酒くれないから……。私、嫌われたんだわ。提督は、もう改造の済んだ私の事なんて、どうでもいいと思っているんで しょう」 「そんなわけ無いだろ」 「嫌われたわ。私明日から生きていけない。嫌われた! 嗚呼、もう駄目。死んでやるんだから……」 「なぁ、頼む泣かないでくれ。酒は好きなだけやるから。ほら酌するぞ」 目の前で女性に泣かれるというのは男性なら誰しも苦手とする所であろうが、提督のそれは何より格別なものであった。今再びあの 時のことが脳裏にまざまざと蘇り、息苦しさを感じるほど胸が締め付けらているのである。泣きたいのはこっちだと、そう叫びたい衝動 に駆られながら、彼の指は独りでに震え始めていた。 そんな様子には構うことなく、大鳳は酌という言葉にだけ迅速な反応を寄越した。 がばっと顔を持ち上げて、カップを勢い良く差し出す。彼女の瞼は赤く腫れ上がり、目じりからは大粒の涙が零れ落ちていたが、そ れでも屈託無い笑顔を爛漫と振りまいていた。 諦観や呆れの交じり合った感情が、彼の口から吐息となって溢れ出す。とくとくと注がれる液体の波紋を、大鳳はニコニコと見つめ ていた。 「ふふ……大好き」 「素面になったら覚えていろよ、お前」 発せられた言葉の意味さえ最早理解できないのか、彼女は何度も首を縦に振り、カップの中身を飲み干した。 結局その後も酒は大鳳一人が消費し続け、ようやく本当に宴が終わったのはもう深夜と呼ぶことのできる時間であった。 今度こそ潰れ机に伸びた彼女を他所に、提督は空になった瓶とカップを片付けた。グラスのぶつかる音は、意図しないでも大きなも のであったのだが、それでも大鳳はこの不快な音を気にすることもなく、ずっと安眠し続けていた。 一通り片付けが済んでしまうと、提督は歯を磨き、遂には寝巻き浴衣にまで着替えてしまった。気持ち良さそうな彼女の寝顔を見て しまうと、どうしても肩を揺する気にはなれないのである。 同室に女性がいるのに服を脱ぐというのは何とも背徳感の沸く行為であった。ただ脳内には早く寝たいという欲求が渦巻いていたし、 多少は彼も酔っ払っていたから、気も大きくなっていたのである。焼けるような胸のむかつきは体をひたすら重くさせ、しかし不快か と言われればそんなことはない。彼女の耳や背中の線、椅子背もたれの付け根に押し付けられた尻の膨らみ、そういった所にちらちら と目が行こうとするのを何とか自制しながらの着替えであった。 819 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 23 18 ID WPQREMKw そもそもこの執務室のすぐ横には提督の寝室があったのだ。何もここで脱ぎ着することはなかったはずなのだが、そういった思考に 行き着く前までに習慣が体を支配してしまっていた。気が付いたのは、丁度帯を締めた直後である。 何もする事がなくなってしまうと、とうとう役目を果たさなくてはならなくなった。彼は大鳳の元へ行き、不承不承にその小さな肩 を揺すった。 耳元で名を連呼すると、彼女はこの世全ての倦怠を一手に引き受けたかのような緩慢さで体を起こそうとした。腕の力だけで上体を 持ち上げたのか、ちょうど背のラインが地面と垂直の線を過ぎると、途端椅子の背もたれにしな垂れかかる。 「立てるか?」 聞くと、首を横に振る。まだ目元のあたりは赤く、しかし反対に頬や口の周りは血が抜けたかのように青白かった。小さな顔に背反 する色を持って、見るからに病的である。 水の入ったコップを目の前に差し出すと、彼女はおずおずと、しかし顔つきはだけは必死な様子でそれを受け取った。どうにも、意 思と体の連携が上手くいっていないらしい。手を小刻みに震わせながら焦れったい速度で口にまで運び、だが一旦コップの端が唇に触 れると、夏場の運動後のように中身を飲み干していく。 「もう一杯いるか?」 机に置かれたコップを見、そう問いかける。大鳳は首を横に振った後、呻くように 「せ、洗面台に……」 と言った。 皆まで言わずとも、提督には彼女の意が分かっていた。すぐ側にまで近づいて、脇に腕を挿し込む。体重を支えながら半ば引き摺る ようにして、執務室奥の自室へとその体躯を誘導していった。 本来、艦娘は進入を禁止されている場所である。着任してからというもの、今までこの部屋の中へ招き入れたことがあるのは祥鳳、 唯一人だけであった。救護処置なのだから仕方ないと心の中で弁解しながら、彼は部屋を突っ切って水回りへの扉を開けた。 大鳳は混濁した意識の中で、彼の香りを嗅いでいた。唯でさえ今までに無いほどに近づいて、しかもあたりは提督だけの生活の場な のである。空気が肺に満ちるとどこか幸福に包まれて、身体が浮いているかのような心地である。 こんな状態なのに異性の匂いに意識を向けるとは少々色欲過ぎるのではないかと、洗面台の前に立つと彼女はそう思い至った。それ からようやく提督の前で無様を晒そうとしていることに意識が向いたのだが、どこかに行ってと言うより先に、逆流してきたものが喉 を占拠した。 吐瀉物が陶器を汚し、胃酸の匂いがあたりに散らばる。彼女はえずきに任せるまま二、三回続けて嘔吐した。 つまみをそんなに食べなかった為か出てきたものはさらさらで、思いのほか苦しいということは無かった。ただ食道に焼け付いた残 滓の感触は不愉快極まり、それが気持ち悪さと似たようなものだから迂闊に動く事ができない。 胃の縮こまる疲労感が、むしろ感情を高ぶらせたらしい。大鳳は荒くなった息の合間、搾り出すように 「ごめんなさい」 と言った。それを皮切りに不甲斐なさや羞恥の念が勢いよく湧き出し、それは意識せずとも涙となってぼろぼろと零れてくる。抑え きれない嗚咽が、夜中の静かな空気の中で震えた。 820 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 26 54 ID WPQREMKw 「別に気にしてないよ。だから泣くのは止めなさい」 彼女の背を摩りながら、提督はそう口にした。慰めではなく、本心からの言葉だった。 ただただ居心地が悪いから、どうやったら彼女が落ち着いてくれるかと考える。感じている体温を見通そうとしているかのように、 彼は摩る自身の掌をひたすら見つめていた。 しばらくの場の沈黙と自身の思考の果て、ふと脳裏によぎる事があった。自制もせず半ば自棄になったかのように酒を呑み、そして いざ峠が過ぎると反省と悔恨に涙を流す。普段では絶対にあり得ない大鳳の行動に、提督はずっと得心いってなかったのである。 何が彼女をここまで乱れさせたのか。ずっと頭に居座っていた雪礫が、今音を立てて溶け出したようだった。そしてそれは余りに都 合の良い状況を現出させ、果たして逆らう事ができるほど、提督も強固な意思を持ち合わせてはいない。 「なぁ、大鳳。もし良かったら、この後も秘書艦も続けてくれないか」 思わず滑り出すように吐き出された言葉は、自身の鼓膜を震わせ骨を震わせ、脳内に伝道した途端に後悔の念を噴き出させた。目の前 にしている問題から目を逸らして、ただ逃避をしているのだ。無意識に吐き出された言葉であった。より一層、自身が矮小に思えた。 本来なら彼女の体調の事を考えて、今この場で言うべきではないことだったのかもしれない。しかし、それに意識が向かないくらい に、今の提督は逸る感情に駆られていた。急く必要は欠片もありはしないのに、何か処理のしきれない焦りがわだかまるのである。 どうか断ってくれと、そう何度も心の中で唱えながら、彼はそっと大鳳の反応を見る。だが心理の機微に、今の彼女が気づくわけも 無く、止んだ嗚咽がまさに回答そのものだった。 「もちろんお前がまだ秘書艦をやりたいって言うなら、だがな」 提督はあわててそう付け足した。自分の願望の発露ではないのだと、そう言い訳したい気持ちが独りでに口を開かせたのだ。 幾らか色の戻った顔を上げ、大鳳はゆっくりと視線を向けた。 「いいの?」 「悪いことがあるかよ。どうだ、お前は秘書艦を続けたいか」 「……嬉しい。私、本当に嬉しいわ。……ありがとう」 そっと伸ばされた手が、控えめに提督の上着の裾を摘んだ。はにかんだ表情を見、彼の心持は暗澹たるものである。 821 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 27 33 ID WPQREMKw 3 驚くほど自然な目覚めであった。寝起き特有の、あの蒲団に身体が沈みこむような気だるさが一切まったく無いのである。頭部を絶 妙な堅さに支える枕や下半身を柔らかく包むタオルケットの感触が、むしろ心地良いものとは思えず、自身が横になっているという事 自体、違和感を感じてしまうような、せせこまった感覚が体を支配していたのだった。 視界に映る天井が驚くほど近くに感じられ、そしてそれは決して心象による錯覚などではないという事に大鳳は遅れて気が付いた。下 に引かれたものが蒲団ではなくベッドであること、着ている服が寝巻きでないこと。そういった差異が徐々にだんだんと知覚されてい って、混乱は頭のクロック数を猛然と加速させていった。 そこが提督の部屋だと気が付いたのは、たっぷり一分は経った後である。彼女は昨日の記憶を掘り起こし、しかしどうしても就寝に 至るまでのプロセスを思い出せないでいたが、今体を包んでいる心を痒がらせる匂いは間違えなく彼のものであるから、ここがどこなの か疑問を挟む余地はないのである。 タオルケットを跳ね除けながら、彼女は体を起こした。提督を探し辺りを見渡してみても、だが姿は見当たらない。部屋の調度品が じっとこちらを見つめているようで、どうにも居心地が悪かった。まるで、お前の昨日の醜態を私たちはずっと見ていたぞと、或いは お前の欠落した記憶の場面を私たちは覚えているぞと、そう言い詰め寄られている気になるのである。 いち早くここから逃げ出したくなって慌ててベッドから降りる。小走りに扉にまで近づき、焦燥に駆られるままドアノブを回した。 背中に感じる視線のようなものが、酷く恐ろしいものに思えていた。罪悪感が足を急かし手を震わし、きりきりと胸を締め付けている。 今の彼女の様子は、さながらホラー映画を見た後にトイレへの廊下を歩く怖がりそのものであった。 扉が開くと、恐怖はさっと霧散した。溢れてくる光量は随分多く思えて、それは先ほどまでいた寝室はカーテンが全て閉じられてい た為であった。その事に気が付くと、ただ薄暗いというだけでここまで狼狽した自分が恥ずかしく思えて、大鳳は独り勝手に胸の奥を 熱くしていた。 勢い良く開いた扉は相応に音を出して、執務机に座っていた提督の背は思わずびくんと跳ね飛んだ。その拍子に机の上の書類がぐら ついたが、崩れるほど傾きはしない。ほうとため息一つ、彼はほんの少しの倦怠を滲ませながら、ぐるり大鳳の方へ振り向いた。 「おはよう。吃驚した」 「ごめんなさい! そんなつもりはなかったの」 「いいよ。どうしたの、慌てて」 訝しげに細められた目にさっきまでの不恰好を看破されたかのようで、彼女の心中は途端波風立った。泳いだ視線の先に、ふと壁掛 け時計が映り、それが逃げ道を作ってくれた。裏返りかけた声で少々露骨に、彼女は話の方向を逸らす。 「も、もうお仕事しているの? 随分早いんですね。まだ五時なのに」 「いや“もう”というか、むしろ“まだ”なんだよな」 「え?」 「えっと、昨日の夜の事はどれだけ覚えてる?」 突然の問い掛けに、彼女は心臓をきゅっと縮こまらせた。頬がじっとりと、果実が熟れゆくように染まっていった。 822 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 28 56 ID WPQREMKw 自身の痴態について、一度はベッドの上で平然と思い出していたはずなのである。だがその罪深さは本人を目の前にして、ようやく 悪意の針を覗かせる類の物らしい。音を立てて湧き出した羞恥がぼっと体を茹らせて、背筋のむず痒さにもんどりを打ちたくなってし まう。顔が赤くなったことには自覚があったから、焦り両手で頬を覆った。眼前にしているこの人にあのような無様を晒したのだとい う、そういった自意識が平静を装うとする心中を容赦なく攻撃してくるのだった。彼に見られているということが、今この上ないほど 勘弁ならない。 提督は意地の悪い笑みを浮かべながら、そんな彼女の様子を眇めた眼で見つめていた。別段、特別な意図でもってこの問いを投げか けたのではない。だが煽られる嗜虐心、その高揚たるや話の本題がすっかり頭の隅に追いやられるほどだった。 「別に夜這いをかけた覚えはないぞ」 もののためしといった心緒で、そう口にしてみた。言葉での追い討ちをかけてみて、彼女の反応を見たかったのだ。 果たして、満足の行くリアクションである。大鳳は赤い頬を尚一層朱に染めて、 「馬鹿!」 と一喝、提督を睨んだ。凄んで見せた所で、そんな愛嬌のある頬の色をして恐れおののく者があるだろうか。むしろ彼は恍惚の中、た だただ慈しみの念を覚えていた。今すぐにでも側に駆け寄り慰撫してやりたいと思うほどに、愛らしさは胸をじくじくと疼かせる。 自身の変態性に危機感を持って、彼は衝動を我慢することにした。怒らせたいわけじゃなく、ただ可憐に恥ずかしがる様を見たいだ けなのだ。これ以上調子に乗ることは、矜持が許しはしないのだった。 「お前が寝た後、妙に目が覚めちゃったからずっと仕事をやってたんだよ」 視線を机に戻しながら、提督は気だるさを装い言う。先ほどまでの錯乱は急になりを潜め、彼女は目を大きく見開いた。 例え直接見ていなくとも、愛らしくころころと表情が変わっているその様子は充分に察知ができて、思わず口元には笑みが浮かんだ。 「昨日からずっと?」 「時々休憩は挟んでたけどね。……お前、もうはやく自分の部屋に帰ったほうがいいんじゃない?」 「どうして?」 「別に私は困らないがね」 言われ、彼女の頭には失念していた問題がわっと花開いたようだった。艦娘の起床時刻は六時。ここに泊まったということを誰にも 気づかれてはならないし、その為には様々に身繕いも必要だった。 「失礼します!」 ぱたぱたと足音を響かせながら彼女は廊下に飛び出していった。顔色は、今度はさぁっと青白くなり、頬も無意識に引き攣っていた。 部屋を出ると、遅れて聞こえた提督の笑い声。それが耳に入った途端、地団駄の踏みたい思いを抱いた。誤解される事が恐くないの かと、耳を引っ張りがなり立ててやりたかった。生憎今は湧き出す焦燥感に命じられるまま、足を動かすことに精一杯だ。 踏みしめられた木の板の歪む音は、ポジティブにリズムが良く、まるでフラメンゴの演奏のようでもあった。心情とは裏腹な、その 愉快な音が神経を逆撫でして、どうにも気分は宜しくない。執務室を出てからというもの苛々は正の一次関数グラフのように、止め処 なく募っている。階段を降り、尚足は速めたまま、大鳳は鎮守府本棟の出口へ向かった。 渡り廊下の屋根の向こう、青の抜けすぎて紺になった空色がじっとりと彼女を見下ろした。昂った感情が冷えたのは、棟を移り艦娘 宿舎に足を踏み入れた時である。 途端に音を立て始めた心臓の脈動は、きゅうと息を詰まらせた。それは何も走り疲れた為ではない。この宿舎内、今誰かが気まぐれ にふらっと外へ出てきたなら、誤解の種は見事芽を出し決して収まりはつかなくなるだろう。その恐怖が、緊張の糸をきりきりと張っ ていたのだった。 823 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 29 21 ID WPQREMKw つくづく普段着である事が恨めしかった。まだ五時である。着替えたと言うには余りに早い。脳裏には執務室に戻るという選択肢も 浮かびはしたが、どちらにせよ部屋に帰還しなくてはならない以上、意味の無い事だった。 忍ばした足音の板張りの床を滑る音に、一歩一歩精神が削り取られてゆく。部屋の戸が延々連なる光景。誰かの部屋の戸を横切る、 その数十センチ間隔数秒おきの緊張が、過敏な神経の表面をごしごしと容赦なく摩るのである。 珠の汗が頬を伝い、幾つかが床に滴り落ちる。決して暑いと感じているわけではない、はずであった。彼女には最早自身の体温さえ、 判別ができていなかった。 時間の感覚の希薄になりだした頃合、目的の場所にたどり着くと、大鳳は涙が出そうなほどの歓喜に打ち震えた。緩んだ心が触れた ドアノブへ流れ出すようで、足腰に力が入らなくなる。何とか自身の部屋の中に転がり込んで、閉まった扉に背を預けた。しゃがみこ み、達成感と徒労感の混ざった空虚にじっとりと浸る。何をするのでもなくただただ背を扉に預け、部屋の天井にある染みを意味もな く見つめ続けた。 結局は、起床のベルの鳴るまでずっとそのままの体勢であった。ただ有りのままの沈黙、その範囲は脳内にまで及び、ふとすると喧し い目覚ましの鐘音さえ意の外に追いやられかけていた。何せ俄か廊下に眠気眼の喧騒が響き始めてようやく、彼女は動こうという意思 を取り戻したのだ。茫然自失のその境地は、先の戦闘時、一気に敵艦隊を撃滅に追いやったあのときの状態とどこか似ている気がした。 立ち上がるときには尾てい骨から背骨に沿って鈍痛が顕れ、しかし致し方無いことだろう。痛みの範囲は筋肉から体の奥へ侵食する ように広がった。我慢して無理やり腰を回してみると溶けだす風に痛みは引いて、その段になると、まだ自身が身繕いを整えていない ことに気が付いたのだった。 替えの服はぱりぱりと、折り目に一切乱れは無い。だがいざ着込んでみると、途端柔らかく体躯を包み込んでくれるのだった。支給 されたばかりの、新品の、新型改装服である。着心地に不満はあるはずもない。 替えは今着たこの一着のみで、脱いだものと合わせ二着でのローテーションである。着替える必要があるか判断の難しい所ではあっ たが、一応酒盛りをしてしまった手前どうしても不安は残ってしまう。大鳳は脱いだ服にネームタグをつけると、洗濯用ネットに入れ て出口の方へ放っておいた。食堂に向かいがてら、後で共用洗濯機まで運ぶ算段である。 その他身の回りを整えて、彼女は再び廊下に出た。艦娘達がぞろぞろと食堂へ向かう中、動揺を胸に秘めながら顔を伏せて歩く。 片端から、今朝は早起きしていないよねと聞いて回りたい気分であった。こういった確証の得られない状況というものを、果たして 好む者がいるだろうか。大鳳とて、例外ではない。 つい一時間ちょっと前に通った渡り廊下を、今度は反対方向に行く。食堂は本棟一階の西、艦娘宿舎から見ると右手の廊下の最果てにあ る。ガラス戸二枚に隔てられその間も大分長いから、最早棟として独立しているような造りであった。 大鳳が本棟に入ってちょうど右折しようとした時、階段からはぽつねんと提督が降りて来るのが見えた。彼女はその姿を視界の隅に 捉えるや、反射的に顔を逸らして、逃げるように廊下を突き進んだ。幸い辺りは艦娘によってごった返していたために、小柄な彼女の 姿はすぐ雑踏に消え溶けた。或いは、気を使って見逃してくれたのか。恐る恐る後ろを振り向くと、彼は第六駆逐隊の面々に囲われな がら愉快そうに口を動かしている。 気をつかう、というフレーズが頭にどこか残り続けた。平静に戻った上で彼を見ると、思い出された場面があった。 曰く、提督は眠れないからずっと仕事をしていたというのだった。しかし普通に考えれば、ベッドを自身が占領してしまったために、 むしろ夜を明かすためにやる事というのが仕事しかなかった、というほうが自然である。起床時は半ばパニックの中にあったから、こ んなことにさえ気が付けていなかったのだ。 後でお礼を言おうと考え、しかし胸がむず痒くなる。それは申し訳なさによるものか、はたまた羞恥によるものか。 彼の顔を見ることに抵抗を覚えてしまっていること。しかもそれは決して不愉快からくるような代物ではなくて寧ろもっと甘い、じくりと滲む胸奥の痛みからきているということ。 果たして、大鳳の頬は朱色だった。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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title.png 艦これってどんなゲーム? 最新パッチ内容 攻略と研究情報 童話 なかぎつね より 童話 幸福な艦娘 より コメント 艦これってどんなゲーム? ストライクウィッチーズが戦闘機の美少女化。 ガールズアンドパンツァーが戦車の美少女化。 じゃ次は何がくるか。 これでしょ。 日本始まり過ぎて終わってた説を全力で証明していく新世代のソーシャルゲーム。 運営「あはは、二万人とかユーザついちゃったりして」 数か月後、三十万人のユーザを抱えなお新規登録が困難な程の人気を博す。 気づいたら今六十万人。一体どこまでいくのか。 既存の札束で殴り合う系のソーシャルゲームと違い、恐ろしくお財布に優しい事でも評判。 というか無課金でも普通に全艦コンプリート可能。大丈夫か運営。(注:メディアミックスで頑張って稼ぐ方針らしい) チャンネル主は呉鎮守府で「時鳴」って名前でプレイ中。プレイしたい人はこの辺から。 最新パッチ内容 公式twitterより抜粋 01▼「夏の特別イベント」の終了処理 →"期間限定海域"「南方海域強襲偵察!」が終了します。 02▼期間限定品の発売終了 →期間限定アイテム「八八資源セット」が棚下しされます。 ※購入済分は残ります。 03▼「旗艦」に関する仕様が一部更新されます。 ●旗艦の大破した艦隊は「出撃(戦闘/演習/遠征)」できなくなります! ●旗艦が戦闘で大破した場合は「進撃」はできなくなります! ※大破した旗艦娘を修理することなく酷使する提督が稀におられましたが、ご注意ください。 04▼「旗艦」に随伴する「僚艦」の挙動が一部更新されます。 ●随伴艦が稀に旗艦への攻撃の盾となる挙動が追加されました。 ●特別な演出は表示されませんが、旗艦が敵に狙われた場合、随伴艦がその攻撃の盾となる場合があります。※ただし、小破未満の無傷艦のみの行動です。 ※僚艦の旗艦援護に関しては、演出追加は無理でした…提督の妄想り…いえ、豊かな想像力で補完頂けますと幸いです。すみません! ※旗艦への僚艦による援護の発生確率/被弾率は、陣形によっても制御できます。「輪形陣」が最も旗艦被弾率が低く、逆に「単縦陣」は高被弾率です。 ※小破以上のダメージを負っている艦は、旗艦の盾となる援護行動はとりません。あくまでも、小破未満の「無傷艦のみ」です。ご安心ください。 05▼装備アイテムの「開発」テーブルが更新されました。 ●先行実装されていた「新型の水中聴音機」が開発可能になります! ●先行実装されていた「彗星艦爆の改良型」が開発可能になります! ※いずれもレア確率です。同装備が欲しそうな秘書艦娘で挑戦してみてください! 06▼演習システムが一部更新されました。 ●これまで相手陣形がランダムで投入されていましたが、お互いフェアに「竿で進入するはずだが……」に変更しました。彼我艦隊とも暫定的に「単縦陣」で交戦します。 ●演習時のみ「対潜兵装」の命中率がupする形に修正されました。 07▼敵深海棲艦の電探が開発されました。 ●敵の「対水上電探」が2種開発されました! ●深海棲艦「戦艦」クラスの一部に搭載された模様、注意されたし! 08▼敵深海棲艦の艦隊配備に変更があった模様です。 ●【北方海域】及び【西方海域】に遊弋する敵艦隊の布陣に変更あり! ●主に「対潜水艦作戦能力」が向上、「水上打撃戦能力」はやや低下した模様です! ●【鎮守府近海】から【#2-4海域】までの敵情は変化ありません! 09▼敵深海棲艦の対潜能力が向上しました。 →全体的に対潜作戦可能艦は同能力が若干upしました。 10▼「大和改」の母港立ち絵バグを修正しました。 11▼「比叡」カード/図鑑背景バグを修正しました。 12▼50万登録突破記念「新艦娘」を実装しました! →北方海域【#3-4】最深部に「新艦娘」駆逐艦1隻が新規実装されました。S~A勝利にてドロップ可能です!夏イベ最終ステージも突破したよ~という提督方は、ぜひご挑戦くださいっ!ちなみに「野分」ではありません! 攻略と研究情報 左側メニューから適当に見てね。 攻略の目玉だけど内容は適当―海域攻略 好きな子を育てるのが一番だけど、もし迷ったら―オススメ艦娘 夜戦でのカットインや連撃についてまとめたよ―夜戦研究 効率的な改修をするには―近代化改修研究 まだまだ密かにいろんなデータを抱えておりもうす。エクセルで欲しい人は君のデータと交換だ! 童話 なかぎつね より 「那珂ちゃん、お前だったのか。いつも資源をくれたのは」 那珂ちゃんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずいた。 提督は火縄銃をばたりととり落した。青い煙が、まだ筒口から細く出ていた。 童話 幸福な艦娘 より 時を同じくして、下界を見ていた神様が天使の一人に「この鎮守府で最も貴いものを二つ持ってきて欲しい」と仰いました。 その天使は、神様のところに二人の艦娘を持ってきました。 神様は「よく選んできてくれた」と仰いました。 「天国の工廠でこっちの那珂ちゃんは燃料2/弾4/鋼11になり、 黄金の工廠であっちの那珂ちゃんは雷装1/装甲1になるだろう」 _, ._ 燃2 ( ・ω・ ) 何だと思う?これね、艦隊のアイドル那珂ちゃん。 (~)、 / i ) \ ` |_/ /| `ー_( __ノ | ( `( 、ノ 弾4鋼11_ノ`i__ノ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る